小窓
世界の地域分類

作成日:2022/1/5
「世界の地域分類」は地球上の陸地を7つに分けたものである。

Wikipediaには大州や大洲と表現して説明しているが、 疑問点も挙げられている。
しかし、地球全体と国の分類だけでは不都合であることも事実である。 いくつものサイトを参考に地球上の陸地を7つの大州に分けた。

分類の基本は外務省の「国・地域【別窓・別サイト】」を参考にした。
ただし、 政変などで状況が変わった場合でも、 原則的には逐次の変更は行わない。

大陸による分類

地理学的には、 大陸とは、 陸地のうち面積の大きなものをいう。 通例、ユーラシア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、南極の六大陸を指す。 大きさに明確な基準があるわけではないが、 地形的には、 周囲を海に囲まれた陸地のうち、 グリーンランド島より面積の大きいものを大陸と呼び、 それ以下のものはと呼ぶのが慣例となっている。

地質学的には、 珪長質な大陸地殻が存在する地域をいう。 この意味では、 陸としての大きさは関係なく、 海面下にある大陸棚も大陸の一部とみなされる。

一般的には6つの陸塊を指し、六大陸と呼んでいる。
島嶼(島)
(しま)/ 島嶼(とうしょ)  英語:island(アイランド

とは、一般的には周囲を海や湖で囲まれた陸地のことをいい、内陸部のものを含む。

地理学上は大陸よりも小さい陸地をいう。具体的には、世界で最も小さい大陸のオーストラリア大陸の面積より小さく、 四方を海洋・湖などの水域に囲まれた陸地のことである。 海洋法に関する国際連合条約では「自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるもの」と定義されている。

島嶼(とうしょ)、アイランド(island)ともいう。 「嶼」は小島を意味する漢字であるが、 常用漢字外のため「とう嶼」と表記する場合もある。

海洋法に関する国際連合条約(国連海洋法条約)第121条では、
  • 自然に形成された陸地であること。
  • 水に囲まれていること。
  • 高潮時に水没しないこと。
の3つの条件を満たすものを「島」と定義している。
この条件から外れると領海を形成するために有効な領土ではなくなる。

ちなみに、 面積の大きい島を10位まで列挙すると、
(1)グリーンランド島、 (2)ニューギニア島、 (3)ボルネオ島、 (4)マダガスカル島、 (5)バフィン島、 (6)スマトラ島、 (7)本州(日本)、 (8)ビクトリア島、 (9)グレートブリテン島、 (10)エルズミーア島
となる。

ユーラシア大陸

ユーラシア大陸(Eurasia)は、 ヨーロッパとアジアを合わせた大陸。 六大陸の中で一番大きい大陸である。 その語源がユーロ (Euro) + アジア (Asia) というかばん語にあることからもわかるように、 ヨーロッパとアジアとを合わせた、 地形的に独立した地域を指す。

かつての古代ギリシャ・古代ローマ人の地理的な知見は地中海沿岸に限られ、 北岸がヨーロッパ、 南岸がアフリカ、 東岸がアジアと定義された。 しかしその後、 地理的な知見が拡大するとともに、 ヨーロッパとアジアの地理的な境界が明確でない事が明らかとなった、 そのため現在では、 地理的には両者を一体として、 ユーラシア大陸として扱われる。 また、 ユーラシア大陸アフリカ大陸を一体としてアフロ・ユーラシア大陸と呼ぶことがある。

もっとも現在でも、 アジアとヨーロッパの区別は存在するが、 その境界は人為的なものなので明確でない。 ウラル山脈、カスピ海、大コーカサス山脈、黒海などを境にする説が主流である。 ユーラシアのヨーロッパ部分はヨーロッパ大陸、 アジア部分はアジア大陸とも呼ばれる。 更に、アジア大陸のうち、 香港・マカオを除く中華人民共和国が実効支配する地域は中国大陸とも呼ばれる。

面積5492万平方km、全陸地面積の37%を占める。 海岸線総延長距離は10万7800km。

モンゴル高原から黒海北岸のキプチャク草原に至る地域を中央ユーラシアと呼ぶ。 遊牧民の諸国家と定住民の諸国家が中央ユーラシアをめぐって興亡した。 また、中央ユーラシアは東アジア、南アジア、西アジア、ヨーロッパを結ぶ陸の交易路の結節地帯であり、 経済・文化の交流が盛んにおこなわれた地域でもある。 その交易路を指してシルクロードと呼ばれる。

アフロ・ユーラシア大陸

アフロ・ユーラシア大陸(Afro-Eurasia)

アフロ・ユーラシア大陸は、 アフリカ大陸ユーラシア大陸を合わせた大陸であり、 現在、地球表面上における最大の陸塊である。

普通は別の2つの大陸として数えることが多いが、 両者はスエズ地峡で繋がっていたため(現在はスエズ運河で寸断)、 これを1つの大陸(超大陸)と見なすことができる。

ユーラフラシア(Eurafrasia)、 アフラシア(Afrasia)という用語もあるが、 あまり使われない。

アフリカ大陸

アフリカ大陸(Africa、African continent、the continent of Africa)

アフリカ大陸は、 アフロ・ユーラシア大陸のうち、 スエズ地峡の西側の部分を占める大陸を指す。 ユーラシア大陸とは陸続きになり、 インド洋・大西洋・地中海に囲まれている。 単にアフリカというときは、 大陸の周辺の島嶼(マダガスカル島など)や海域をも含んだ地域の総称になる。 かつては、暗黒大陸(英:Dark continent)と呼ばれていた。

大陸北部は非常に乾燥したサハラ砂漠で、 赤道付近は広大な熱帯雨林が広がる。 その南側もまた乾燥しており、サバナと砂漠が広がる。 大陸東部には南北に大地溝帯があり大陸を東西に引き裂いていて、 ビクトリア湖などを経て一年に数センチメートル単位で東西に分裂していっている。

アラビア半島やマダガスカル島もかつては大陸と一体であったが、 この地溝帯によって分裂した。 大陸自体は北へ移動しており、 地中海をはさんだヨーロッパへ接近している。 アルプス山脈はこのために造山運動が起こっているが、 アフリカ大陸自体も最北部はアトラス山脈が連なっている。 だが、ヨーロッパとは関係ない 。

北アメリカ大陸

北アメリカ大陸(North American continent)  通称:北米大陸(ほくべいたいりく)

北アメリカ大陸は、現在においては南北アメリカ大陸のうち、 パナマ地峡より北側の部分のこと。 かつてローラシア大陸から分かれた。 ゴンドワナ大陸から分かれた南アメリカ大陸とは別々に存在していた大陸であった。 人口は約5億7900万人、面積は約2400万平方キロメートルである。

アメリカ合衆国カナダメキシコグアテマラベリーズエルサルバドルホンジュラスニカラグア、 コスタリカ、 パナマが位置する。

アメリカ合衆国は、 地理的にも実質的にも広義の北アメリカ地方の大半を占めるといってよい。 これはカリブ海地域においては大国であるキューバを北アメリカ大陸で最も国内総生産が高い国であるアメリカ合衆国と比較すると人口が約26分の1、 面積に至っては約87分の1であり、 またアメリカ合衆国の国内総生産はカリブ海地域で最大であるプエルトリコのそれの約169倍である。

なお、 北アメリカ地方と称した場合にはメキシコ以南を、 中央アメリカ地方として区別することがあるのに対し、 「北アメリカ大陸」という語にはそのような用法は存在しない。

先住民は大航海時代以前においてはモンゴロイドが中心であったが、 クリストファー・コロンブスによる大陸の発見以降、 ヨーロッパ人が北アメリカ大陸に到達したことから、 彼らとの戦闘や持ち込まれた病原菌によって、 先住民の人口は劇的に減少した。 現在は、コーカソイド、ネグロイドなどを含めた多種多様な人種の人々が住んでいる。

南アメリカ大陸

南アメリカ大陸は、 アメリカ大陸のうち、パナマ地峡より南側の部分である。 東は大西洋、西は太平洋に面していて、 北は北アメリカ大陸とパナマ地峡で接する。 南米大陸(なんべいたいりく)とも呼ばれる。

ゴンドワナ大陸が分裂して生成した。

約3000万年前に南極大陸と分離してから、 約200万年前にパナマ地峡ができるまで、孤立大陸であったため、 独特の動植物が進化し、固有種が多い。 また、ギアナ高地やアマゾンなどの熱帯雨林も、種の多様性に大きく貢献している。

生物地理区的には、中央アメリカ南部とともに新熱帯区に区分される。

オーストラリア大陸

オーストラリア大陸は、 地球の南半球のオセアニアに位置する大陸である。 その面積は6つの大陸のなかで最小である。 全土がオーストラリア領であり、 東は太平洋、西と南はインド洋、北はアラフラ海に面している。 「豪州大陸」や「豪大陸」と略されることがある。

南極大陸

南極大陸(Antarctica)は、地球の最も南にあり、南極点を含む大陸。 南半球の南極地方にあり、南氷洋に囲まれた南極圏に位置する。 5番目に大きな大陸であり約1400万km2の面積は、 オーストラリア大陸のほぼ2倍に相当する。 約98%は氷で覆われ、その厚さは平均2.00325kmに及ぶ。

南極大陸は、平均気温が最も低く、乾燥し、強風に晒され、 また平均海抜も最も高い大陸である。 年間降水量が海岸部分で200mm、内陸ではさらに少ない砂漠と考えられる。 南極大陸で観測された最低気温は、 西暦2018年7月に記録した-97.8°Cである。

この気温では人間が定住することは難しいが、 約1000-5000人が大陸中に点在する研究所に年間を通して滞在している。

自然状態では、寒冷な環境に適応可能な生物のみが生存し、 多くの藻類、ダニ・線虫やペンギン・鰭脚類・節足動物などの動物類、 バクテリア、菌類、植物および原生生物が繁殖している。 植生はツンドラである。

かつて、「南の地」を意味するテラ・アウストラリス (Terra Australis) という大陸が空想されていた南極域に、 公式に大陸が存在する事が確認されたのは西暦1820年に、 ロシアの探検家ファビアン・ゴットリープ・フォン・ベリングスハウゼンとミハイル・ラザレフが、 ボストーク号(en)とミールヌイ号(en)で行った遠征に端を発する。 しかし、厳しい自然環境や、当時は資源が見つからなかった事、 そして孤立的な地理条件から、19世紀中はほとんど注目されなかった。

西暦1959年、 12ヶ国の批准で始まった南極条約は、 その後加盟国が53ヶ国にまで増えた。 条約は、軍事的活動や鉱物採掘や核爆発や核廃棄物の発生の禁止、 各国家による領域主権主張の凍結、 科学的研究の支援と生物地理区としての保護を定めた。 多くの国から派遣された科学者たちが、 研究や実験を行っている。

大州による分類

大陸を中心として地球上の陸地をいくつかの地理的地域に大きく分けた、 大州または州という別の概念も用いられる。 大陸部だけでなく、 その周辺の島々も含まれる点で、 大州は大陸とは区別される。 日本語圏では、 アジア州、アフリカ州、ヨーロッパ州、北アメリカ州、南アメリカ州、オセアニア州(大洋州)の六大州を指すのが最も一般的であるが、 世界的には、 五大州や七大州に区分される場合もあり、 その数と内訳は各自の立脚する歴史・文化的背景の相違によって異同および変遷が認められる。

大陸は「その陸塊部分」を指すが、 大州は「その陸塊部分とその周辺(島嶼部)」を指す。
アジア アジア大陸(ユーラシア大陸の一部)とその周辺
オセアニア オーストラリア大陸とその周辺および太平洋の島々
北アメリカ 北アメリカ大陸とその周辺
中南米 南アメリカ大陸とその周辺
ヨーロッパ ヨーロッパ大陸(ユーラシア大陸の一部)とその周辺
中東
アフリカ アフリカ大陸とその周辺

*「州」は、正しくは「洲」であるが、この字が常用漢字外であるので、一般的には「大州」と書かれる。

他に米州(アメリカ州)、アジア太平洋 (APAC)、ヨーロッパ、中東及びアフリカ (EMEA)がある。

アジア

ヨーロッパを除くユーラシア大陸全般を指すが、 立場の違いにより、 様々な定義がなされる場合がある。 アジアは北アジア、中央アジア、東アジア、東南アジア、南アジア、西アジアに分類されることもある。

アジアとヨーロッパの境界は、 地理上の境界とヨーロッパ中心主義的な観点から見た人為的な境界が入り交じっている。
地理上の境界は、 ウラル山脈-ウラル川-カスピ海-コーカサス山脈-黒海-ボスポラス海峡-マルマラ海-ダーダネルス海峡とすることが多い。
なお、 アフリカとはスエズ地峡を、 オセアニアとはニューギニア島西方の海峡を挟んでいるため、 この両地域とは地理的境界と人為的境界が一致している。

ユーラシア大陸の面積の約80%をアジアが占め、 人口は世界最多であり世界人口の約60%強がアジアに住んでいるといわれている。 世界の都市のうち都市圏人口上位8位まではアジアに属する都市が占めている。

アジア(asia)という名称の語源は、 古代(前11~前7世紀ごろ)、 地中海東部に栄えたフェニキア人、あるいは古代メソポタミアのアッシリア人が東方のことを指す言葉で呼んだことが語源である。 自分たちの住む地から東方の地域をAsu(アス。日の出る地方)、 西方をEreb(エレブ。日の沈む地方)と呼んだのが始まりであるという。
後に「Asu(アス)」にラテン語の接尾辞「ia(イア)」がついて Asia の語が生まれたといわれている。
ちなみに、 ユーラシア大陸のユーラシア(Eurasia)の語源は、 ユーロ (Euro) + アジア (Asia) とというかばん語であると言われている。
非加盟国については周辺の国と同じ区分としている。
地域 国・地域備考
北アジア ロシア連邦 シベリア連邦管区、ウラル連邦管区。
ロシア連邦極東連邦管区。東アジアとされる場合も。
中華人民共和国(東北部)東アジアに分類されているが、東北部(旧満州)の一部や内蒙古は北アジアに含む場合がある。
モンゴル国東アジアとされる場合も。
カザフスタン共和国(北部)中央アジアとされる場合も。
中央アジア ウズベキスタン
カザフスタン北部が北アジアとされる場合も。
キルギス
タジキスタン
トルクメニスタン
東アジア 韓国
北朝鮮
台湾
中華人民共和国
日本
モンゴル国北アジアとされる場合も。
香港
マカオ
東南アジア インドネシア ASEAN加盟国
カンボジア
シンガポール
タイ
フィリピン
ブルネイ
ベトナム
マレーシア
ミャンマー
ラオス
東ティモールASEAN非加盟国
南アジア インド
スリランカ
ネパール
パキスタン
バングラデシュ
ブータン
モルディブ
アフガニスタン日本の外務省は西アジアに分類している。
イラン日本の外務省は西アジアに分類している。
西アジア アフガニスタン 国連の区分では南アジア。
アラブ首長国連邦
アルメニア旧ソ連諸国のためヨーロッパに含まれる場合もある。
アゼルバイジャン
バーレーン
キプロスヨーロッパに含まれることもあり、EUにも加盟している。
北キプロス・トルコ共和国事実上の独立国
アクロティリおよびデケリアイギリスの海外領土
エジプトスエズ運河より西側はアフリカに属する。
ジョージア旧ソ連諸国のためヨーロッパに含まれる場合もある
イラン国連の区分では南アジアに含まれる。
イラク
イラク領クルディスタン
イスラエル
ヨルダン
クウェート
レバノン
オマーン
パレスチナ
サウジアラビア
シリア
トルコボスポラス海峡より西側はヨーロッパに属し、ヨーロッパに含まれる事もある。
カタール
イエメン

北アジア

北アジア(英語: North Asia, Northern Asia)は、 ユーラシア大陸のアルタイ山脈以北に位置し、 シベリアを主とするアジアの地域を指す。 モンゴルおよびロシア(ウラル連邦管区、シベリア連邦管区、極東連邦管区の各連邦管区)の領土の一部が含まれるが、 モンゴルやロシア極東部は東アジアとされたり、 東アジアと併せて北東アジアとされることもある。 中華人民共和国東北部(旧満洲)の一部や内蒙古、 カザフスタン北部を北アジアに含むこともある。

ユーラシア大陸の北部に位置し、 西はウラル山脈を境にヨーロッパと接し、 北は北極海に面し、東はベーリング海を挟んで北アメリカ大陸と隣接し、 南は東アジアや中央アジアに隣接する。 北アジア西部には西シベリア低地が広がり、 オビ川やエニセイ川が流れる。東部や南部は海抜が高めである。 高緯度で冷帯に属する地域が多く、冬の気温が非常に低い。 北極海沿岸部は寒帯地域である。

新石器時代の文化は、特徴的な石材生産技術と東洋起源の土器の存在によって特徴づけられる。 紀元前3千年紀には青銅器時代が始まり、 アンドロノヴォ文化に見られるようにインド・イラン文化の影響を受けた。 紀元前1千年紀には、 スキタイ人や匈奴などの民族がこの地域に出現し、 南のペルシャ人や中国人としばしば衝突していた。 6世紀には突厥が南シベリアを支配し、 13世紀にはモンゴル帝国とその後継国家がこの地域を支配した。 シビル・ハン国は、16世紀にロシア帝国に征服されるまで、 北アジアで独立していたトルコ系国家の一つであった。

その後、ロシアは西暦1860年に北京条約が締結されるまで、 この地域を徐々に自国の領土に編入していった。 西暦1917年の10月革命後にボルシェビキと白軍の間で争われ、 西暦1923年にソビエト連邦が完全な支配権を獲得した。 西暦1991年のソビエト連邦の崩壊により、 ロシアがこの地域の管理者となっている。

中央アジア

中央アジア(英語: Central Asia)は、 ユーラシア大陸またアジア中央部の内陸地域である。 18世紀から19世紀にかけては一般にトルキスタンを指したが、 現在でも使用される。

広義には、「アジアの中央部」を意味し、トルキスタン地域のほか、 カザフステップ、ジュンガル盆地、チベット、モンゴル高原、アフガニスタン北部、イラン東部、南ロシア草原を含む。 UNESCOはトルキスタン以外にも、モンゴル地域、チベット地域、アフガニスタン、イラン北東部、パキスタン北部、インド北部、ロシアのシベリア南部などを中央アジア概念の中に含めている。

トルキスタン地域は東西の2ヶ所に分けられていて、 それぞれ「西トルキスタン」「東トルキスタン」と呼ばれている。

西トルキスタンには、 旧ソ連諸国のうちカザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの5か国が含まれる(以下、中央アジア5か国と記す)。

東トルキスタンは清に併合されて新疆省となり、 中華人民共和国のもと、西暦1955年以降新疆ウイグル自治区となっている。

東アジア

東アジア(英語: Eastern Asia)は、 アジアの東部にあたる国々を指す地域区分である。 東亜などとも呼ばれる。 北西からモンゴル高原、中国大陸、朝鮮半島、台湾列島、日本列島などを含む。

地理的な区分として、 北は天山山脈からモンゴル高原、 アムール川(黒竜江)まで、 南は雲貴高原の地域であり、 東は日本列島や台湾、 西はチベット高原やヒマラヤ山脈までを含む地域である。 東アジアの東端は日本海、黄海、東シナ海、南シナ海を経て西太平洋に繋がっている。 北にロシアのシベリア、南に東南アジアのインドシナ半島、 西に中央アジアと南アジア、 そして東に太平洋を経て北アメリカ大陸と隣接する地域である。

現在では、日本や中華人民共和国、大韓民国(韓国)、モンゴルなどの国家が成立している。 温暖な気候と河川流域、モンスーンの影響によって農耕に適した豊かな稲作地域であること、 住める土地が大きい事、 太平洋や東シナ海から水産物が豊富に採れることから人口の規模も大きい。

工業化が始まったのは19世紀後半からであるが、 日本、中華民国(台湾)、中華人民共和国、韓国に工業地帯が形成されており、 他の地域との貿易取引も活発である。

東アジアでは古来より儒教や仏教の思想が各地に広まっており、 それに伴って漢字、建築様式、料理や食事などの文化において類似性が認められる。

軍事情勢においては台湾海峡を挟んだ中国と台湾の緊張(台湾海峡危機、台湾有事)、 中国の海洋進出(中国の空母建造計画)、 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の挑発行動(北朝鮮によるミサイル発射実験、北朝鮮核問題)がある。

東南アジア

東南アジア(英語: Southeast Asia, Southeastern Asia)は、 アジアのうち南シナ海周辺に位置している国々を指す地域区分である。 インドシナ半島、マレー半島、インドネシア諸島、フィリピン諸島アジアと島嶼部東南アジアに分けられる。

東南アジアという用語は比較的新しく、 初出は西暦1830年代である。 当時の地理学や歴史学が国家論や支配論に偏っていたこともあり、 当初は考古学や民族学用語としてのみ普及した。

地理概念として一般化したのは、 西暦1942年に連合国軍が「東南アジア司令部」をセイロンに設置し、 戦後処理を進める連合軍の作戦領域名として政治的にも公式化されるようになってからである。

ただし、現在でもイギリス英語やフランス語では、 東南アジアという概念に島嶼部を含めないことが多い。 日本の旅行案内書などでは「香港・マカオ・台湾など」を含めていることもあるが、 通常は東アジアの扱いとなる。

南アジア

南アジア(英語: South Asia, Southern Asia)は、 アジアの南部を指す地域区分である。 一般的には中央アジアより南側、東南アジアより西側、 西アジアより東側に位置し、インド洋の島国を含む地域を指す。
人口は西暦2050年には22億人程まで増大するとの予測がある。 中でもインドの人口増加率は凄まじく、 西暦2023年に中国の人口を追い抜き世界一になった。

面積・人口共に大半をインドが占める。 しばしば、「インドは国というより、大陸である」として言及されるが、 それはイギリス東インド会社が、 ムガル帝国やマイソール王国、 500以上あった藩王国を統合させた経緯が大きい。

地形は、北ではヒマラヤ山脈とカラコルム山脈、 西ではスライマン山脈とインダス川やタール砂漠、 東ではプラフマプトラ川やアラカン山脈、 そして半島部分はベンガル湾・アラビア海・インド洋などが存在する地域である。

アフガニスタンの南部は、パキスタン北部と同じ民族のパシュトゥーン人。 南アジアとの関係が深く南部もしくは全土を南アジアに含むこともある。 また、イランのペルシア人及びタジキスタン共和国のゴルノ・バダフシャン自治州のパミール人は、 イラン系アーリア人であり、イスラム教シーア派である。 これらの民族はインド系アーリア人と人種的な側面で近く、 主要民族がアラブ人である西アジアや主要民族がイスラム教スンナ派を信仰する中央アジアとは文化が異なるため、 南アジアに含まれる場合がある。 更に、チベットは文化的に南アジアとの交流が深く、 南アジアに区分される場合がある。

地球温暖化の深刻な影響により、 将来的には全世界で最も早く夏の暑さが人類にとっての生存の限界(湿球温度35度)に達して居住不能になると予測されている。

西アジア

西アジア(英語: West Asia, Western Asia)は、 アジア西部を指す地域区分である。 一般的にはアラビア半島およびその周辺の地域を指し、 中央アジアおよび南アジアより西側、地中海より東側で、 ヨーロッパとはボスポラス海峡に、 アフリカとはスエズ運河によって隔てられている。

今日の欧米では、中東とほぼ同じ領域を指す場合が多い。

黒海とカスピ海の間にある(コーカサス山脈の南側)旧ソ連のアゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア(グルジア)を含めることも多く、 これらの国々を含めない場合は西南アジアと呼んで区別することもある。 国連の定義した区分ではアフガニスタンとイランを南アジアに含むが、 日本の外務省による解説ではアフガニスタンを西アジアに分類している。

アフガニスタンは、 マザーリシャリーフを中心とする北部では中央アジア最南端の宗教都市がありウズベキスタンと関係が深い。 ヘラートを中心とする北西部ではイランにまたがるホラーサーン地方の一部で、 イランと関係が深い。 カーブルを中心とする南部はカイバル峠を通じて南アジアのパキスタン、 インドと繋がりが深い。 しかし、普通は19世紀にイギリスの統治下に入ったインド亜大陸を南アジア、 北のロシアと清の支配下にあった地域を中央アジアと呼ぶ。 アフガニスタンは両国の緩衝帯として独立国のまま残された。 ...
」を付した17カ国が西アジアに属す。
(1)イラン、 (2)イラク、 (3)トルコ、 (4)キプロス、 (5)シリア、 (6)レバノン、(7)イスラエル、 (8)ヨルダン、 (9)サウジアラビア、 (10)クウェート、 (11)バーレーン、 (12)カタール、 (13)アラブ首長国連邦、 (14)オマーン、 (15)イエメン、 (16)パレスチナ、 (17)エジプトの一部。

また、黒海とカスピ海の間にある(コーカサス山脈の南側)「」印の付いている旧ソ連のアゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア(グルジア)を含めることも多く、 これらの国々を含めない場合は西南アジアと呼んで区別することもある。
国連の定義した区分ではアフガニスタン(「」印が付いている)とイランを南アジアに含むが、 日本の外務省による解説ではアフガニスタンを西アジアに分類している。

注意
国名に付した印「」や「」などは 説明のために地図の上に重ねたものである。
地図の移動あるいは縮尺の変更などには同期しないので注意が必要である。

パレスチナ

キプロス

バーレーン---------->

カタール------------>

アルメニア

オセアニア 780

オセアニア(Oceania)は、六大州の一つ、大洋州(たいようしゅう)。 太平洋上の大陸、島嶼の地域を指し、 一般的な解釈では、16か国および25の保護領を指す。
オセアニアは六大州中の最小の州であり、 その小さな陸地面積のうちオーストラリア大陸が86%を占め、 さらに島々の中で最も大きなニューギニア島とニュージーランドを含めると98%にもなる。 残りは、太平洋の中に点在する小さな島々であり、 それがオセアニア(大洋の州)との州名の由来にもなった。 これらの諸島は陸地面積こそ小さいものの、 マレー・ポリネシア系民族が独特の航海術によって隅々まで植民しており、 独自の海洋文明を築いていた。 西暦2022年時点のオセアニアの人口は約4,440万人である。

一般的に、オセアニアはオーストラリア大陸、メラネシア、ミクロネシア、ポリネシアの4つの地域に区分される。 メラネシア、ミクロネシア、ポリネシアの3地域の名称は、 ヨーロッパ人探検家たちによる命名が始まりである。 西暦1756年フランス人探検家シャルル・ド・ブロスが「多くの島々」を意味するギリシャ語の「ポリネシア」を太平洋全島々の総称として用いたのがはじまりである。 その後、同じくフランスの探検家ジュール・セバスティアン・セザール・デュモン・デュルヴィルがオセアニア島嶼部を3地区に分けることを考えだし、 西暦1831年にパリの地理学会で公表した。 現在は、この案を基本的に踏襲している。 「メラネシア」はギリシャ語で「黒い島々」を意味し、 「ミクロネシア」はギリシャ語で「小さな島々」を意味することから名づけられた。

オセアニアを区分する新しい概念として、 近オセアニアと遠オセアニアがある。 西暦1973年に提唱された区分で、 人類集団史に基づいたものである。 近オセアニアはおよそ45,000年前に人類が到達した地域で、 その範囲はニューギニア島、ビスマルク諸島、ソロモン諸島(ただし、サンタクルーズ諸島を除く)を含み、 場合によってはオーストラリア大陸を含める場合もある。 遠オセアニアは3,500年以内に人類が定住した地域を指しており、 その範囲は近オセアニア以外のオセアニアの島々、 すなわちミクロネシア、サンタクルーズ諸島、バヌアツ、フィジー、ニューカレドニア、ポリネシアを含む。 ...
地域 国・地域備考
オーストラリア大陸 オーストラリア連邦
メラネシア パプアニューギニア
フィジー
ソロモン諸島
バヌアツ
ニューカレドニアフランスの海外領土(特別共同体)
パプア州インドネシア領
西パプア州インドネシア領
ミクロネシア キリバス ギルバート諸島
パラオカロリン諸島
ミクロネシアカロリン諸島
マーシャル諸島
ナウル
グアムアメリカ合衆国準州
北マリアナ諸島アメリカ合衆国自治連邦区
ポリネシア ニュージーランド
キリバス
サモア
ツバル
トンガ
クック諸島ニュージーランドの自由連合国
ニウエニュージーランドの自由連合国

メラネシア

メラネシア(Melanesia)は、オセアニアの海洋部の分類の一つ。 概ね赤道以南、東経180度以西にある島々の総称。 オーストラリア大陸より北-北東に位置する。 ギリシャ語でメラス「黒い」+ ネソス「島」から「黒い(皮膚の黒い人々が住む)島々」の意味である。

メラネシアという用語は西暦1832年、 フランスの海軍提督ジュール・デュモン・デュルヴィル(Jules Dumont d'Urville)が、 ポリネシアやミクロネシアとは違うこの地域の民族的・地理的分類のために使い始めた。 今日では文化的・言語的・遺伝的多様性を正しく反映していないことからデュルヴィルの民族区分は不正確とされている。 しかし、パプアニューギニア、フィジー、ソロモン諸島、バヌアツ、フランス領ニューカレドニアなどの国民は「メラネシア」という言葉を、 植民地の歴史を共有し、 共通した地域問題を抱える彼ら自身を表現するものとして使っている。

西暦2017年の人口は推計で約1400万人である。

ミクロネシア

ミクロネシア(Micronesia)は、オセアニアの海洋部の分類の一つ。 カロリン諸島など4つの主要な群島から構成される地域。 「マイクロネシア」と呼ばれる場合もある。

ミクロネシアはギリシャ語のミクロス(小さい)ネソス(島)から、 「小さな島々」という意味である。 概ね南緯3度~北緯20度、 東経130度~180度の範囲にある諸島の総称である。 パラオ、ミクロネシア連邦、 マーシャル諸島、 ナウルの各国およびキリバスのギルバート諸島地域と、 アメリカ合衆国の領土であるマリアナ諸島、 ウェーク島も含まれる。 なお、マリアナ諸島のうち最南端のグアム島は米国の準州であり、 その他の島は米国の自治連邦区(コモンウェルス)である北マリアナ諸島に属する。

ミクロネシアは、以下の4つの主要な群島から構成される。

ポリネシア

ポリネシア(Polynesia)は、オセアニアの海洋部の分類の一つである。 太平洋で、概ねミッドウェー諸島(北西ハワイ諸島内)、 アオテアロア(ニュージーランドのマオリ語名)、 ラパ・ヌイ(イースター島)を結んだ三角形(ポリネシアン・トライアングル)の中にある諸島の総称で、 西暦2017年の人口は約700万人。

ポリネシアはギリシャ語のポリ(多くの)ネソス(島)から、 「多くの島々」の意味である。 ポリネシアという用語は西暦1832年、 フランスの海軍提督ジュール・デュモン・デュルヴィル(Jules Dumont d'Urville)が、 メラネシアやミクロネシアとは違うこの地域の民族的・地理的分類のために使い始めた。

北アメリカ

北アメリカ(英: North America、西: America del Norte、仏: Amerique du Nord)または、北米(ほくべい)は、 北半球にある大陸で、ほとんどが西半球に属している。 北は北極海、東は大西洋、南東は南アメリカとカリブ海、 西と南は太平洋に面している。 グリーンランドは北アメリカプレート上にあるため、 地理的には北米の一部に含まれる。

【広義の範囲】は、 北アメリカ大陸とその周辺の、西インド諸島、 グリーンランドやクイーンエリザベス諸島、 バミューダ諸島といった島嶼からなる。 南アメリカとの陸上の境界は、地峡が最も狭まったパナマ地峡である。 ただし、地峡を越えて北アメリカ大陸と南アメリカ大陸にまたがる領土を持つパナマ共和国は、 国ごとの統計では北アメリカに含める。 このため、実質的な南北アメリカの境界は、 パナマ地峡の南東にありパナマ・コロンビア間の国境をなしているダリエン地峡となっている。 カリブ海諸島は、コロンビアのサンアンドレス島やリーワード・アンティル諸島、 トリニダード・トバゴ諸島までの全域を北アメリカに含める(トリニダード・トバゴ諸島は地質学的には南アメリカ大陸と大陸棚が連続している)。

アメリカ合衆国領であるハワイは、 オセアニア(より詳しくはポリネシア)であり北アメリカではないが、 国ごとの統計ではアメリカ合衆国の一部として北アメリカに加算されることになる。

アジアとの境界はベーリング海峡である。 ヨーロッパとの境界は、 グリーンランドとアイスランドの間のデンマーク海峡である。

【狭義の範囲】は、 北アメリカの南部諸国を、 北アメリカと南アメリカに挟まれた中部アメリカという地域とみなすことがある。 その場合、北アメリカとは英語圏のアメリカ合衆国とカナダの2国だけを指し、 アングロアメリカとほぼ同義となる。

地域 国・地域備考
アメリカ合衆国
カナダ

中南米

日本においては「広義のラテンアメリカ」を総称して中南米と表すことが一般化している。 この言葉はラテン性を巡る諸問題を回避できる点で便利な言葉ではあるが、 忠実に外国語に訳した場合に「セントラル・アンド・サウスアメリカ」となってしまい、 メキシコやカリブ海地域が含まれないという別の問題を持っていると中川文雄は指摘している。 稀に喇(ラ)と表記されることもある。

今日、単にラテンアメリカと称した場合は「メキシコ以南の北米大陸、カリブ海地域全域、南アメリカ大陸全域の3地域とその周辺の島々」を指す(広義のラテンアメリカ)。

西暦1960年頃まではラテン文化の伝統を引き継ぐ20の国に限ってラテンアメリカと呼称されてきた。 西暦1962年以降、旧イギリス領から12、旧オランダ領から1の新しい独立国が興り、 国際連合などでラテンアメリカ地域に含んだ形で言及されるようになり、 ラテンアメリカの定義は曖昧さを孕むことになった。 近年ではこうした新興独立国の立場を考慮し、カリブ海地域と呼称し、 「ラテンアメリカとカリブ海」などと表現する傾向が強まっている。 この場合のラテンアメリカという呼称は「ラテン的文化を保有する国と地域」を指すことになる(狭義のラテンアメリカ)。

ラテンアメリカの定義においては「広義のラテンアメリカ」と「狭義のラテンアメリカ」とを、 文脈で判断し理解することが必要となっている。

地域 国・地域備考
アルゼンチン
アンティグア・バーブーダ
ウルグアイ
エクアドル
エルサルバドル
ガイアナ
キューバ
グアテマラ
グレナダ
コスタリカ
コロンビア
ジャマイカ
スリナム
セントビンセントおよびグレナディーン諸島
セントクリストファー・ネーヴィス
セントルシア
チリ
ドミニカ国
ドミニカ共和国
トリニダード・トバゴ
ニカラグア
ハイチ
パナマ
バハマ
パラグアイ
バルバドス
ブラジル
ベネズエラ
ベリーズ
ペルー
ボリビア
ホンジュラス
メキシコ

ヨーロッパ

ヨーロッパ」の定義は歴史的にいくつもの変遷があるが、 現代では、 ユーラシア大陸の北西に位置する半島と認識され、 北・西・南が大きな水域で区切られた陸地と認識されている。 ヨーロッパはまた欧州と呼ばれることもある。

東の境界は通常ウラル山脈からウラル川を経由してカスピ海に接続し、 そこから南東にあるコーカサス山脈を通って黒海・ボスポラス海峡そして地中海まで繋がる。

社会政治学的または文化的な側面を考慮すると、 ヨーロッパの境界は様々な言及がなされる。

例えば、 キプロス小アジアアナトリア半島に近接しているが、 ここはしばしばヨーロッパの一部とみなされ、 現在ではEUの一員でもある。

逆にマルタは長い間アフリカに属する島と受け止められていた。

日本の外務省の公式サイトは、 アルメニア、カザフスタンなどを欧州に含めている。

「ヨーロッパ」という単語は、 欧州共同体(European Union, EU)のみを指す地政学的な制限を加えて用いられる事もあり、 さらに排他的な用例や文化的な中心地と定義する場合もある。

その一方で、 欧州評議会には47か国が参加しているのに対し、 EU加盟国は27か国に過ぎない。

ヨーロッパの領域はいくつかに分けられている。

国際連合による分類。

ワールド・ファクトブックによる分類。
地域 国・地域備考
北ヨーロッパ アイスランド
スウェーデン デンマーク、ノルウェー、スウェーデンは、スカンディナヴィア諸国と呼ばれる。
スカンディナヴィア半島に領土を持たないデンマークも、歴史的な理由から現在はスカンディナヴィア諸国に含まれる。
デンマーク
ノルウェー
フィンランド
エストニア バルト三国。
ラトビア
リトアニア
西ヨーロッパ オーストリア
オランダ
スイス
ドイツ
フランス
ベルギー
モナコ公国
リヒテンシュタイン
ルクセンブルク
東ヨーロッパ ウクライナ
ベラルーシ
ロシア(ウラル山脈以西)
南ヨーロッパ アルバニア
アンドラ
イタリア
北マケドニア
キプロス
ギリシャ
クロアチア
サンマリノ
スペイン
スロベニア
セルビア
バチカン市国
ボスニア・ヘルツェゴビナ
ポルトガル
マルタ
モンテネグロ

北ヨーロッパ

北ヨーロッパは、 ヨーロッパの北部地域である。日本では北欧(ほくおう)とも呼ばれる。 具体的にどの地方や国を含めるかは、国や国際機関などにより異なる。 最も広い場合は、 イギリスとアイルランド、 そしてドイツやロシアのバルト海沿岸部も含まれる。

国際連合による分類では、 ブリテン諸島2か国も北ヨーロッパに含まれるが、 通常は西ヨーロッパとされる。

下記の国々の一部を北ヨーロッパに含める場合がある。

西ヨーロッパ

西ヨーロッパ(英: Western Europe)とは、 ヨーロッパの西部地域を指す語である。 西欧(せいおう)とも呼ばれる。 具体的にどの地方や国を含めるかは、分類の仕方により異なる。

ローマ帝国の下で統一されていた(パクス・ロマーナ)ヨーロッパ世界は、 ゲルマン民族の大移動をうけて、 その西部であるロマンス語圏がゲルマン民族の諸王国の下に置かれるようになった。 一方で、首都コンスタンティノープルを中心とするギリシャ語圏はローマ帝国の領域に留まった(東ローマ帝国)。

西方ヨーロッパではゲルマン諸王国のうち、 ローマ市のカトリック教会と結んだフランク王国が覇権を確立した。 フランク王国は北アフリカからイベリア半島を支配したウマイヤ朝の侵攻を食い止め、 カトリックの教皇から西ローマ帝国の帝冠を受け、 東ローマ帝国の宗主権から脱した、 ローマ・カトリック教会に帰依する独自の秩序を形成した。 東ローマ帝国のギリシャ化や、 コンスタンティノープルとローマの東西教会の相互破門を経て、 ローマ・カトリックを戴きラテン語をリングワ・フランカとするロマンス語・ゲルマン語・西スラブ語圏(ルーマニアを除く)と、 コンスタンティノープルを首座とする正教会を戴くギリシャ語・東スラブ語・南スラブ語圏(クロアチア以北を除く)がそれぞれ独自のまとまりとなっていった。

さらに東スラブ地域にはモンゴル帝国系の征服王朝が成立し、 バルカン半島はオスマン朝に長らく支配され、 対照的に外来勢力の支配を受けなかった西ヨーロッパは、 東方から科学や哲学を学びながらも独自の文化を形成する。

東ヨーロッパ

東ヨーロッパ(英語: Eastern Europe)は、 ヨーロッパの東部地域を指す。 東欧(とうおう)とも呼ばれる。 欧州でも特に民族の構成が複雑で、文化や宗教も多種多様に存在する。

冷戦時代においては、 いわゆる「東側」「西側」という分類のそれを指す場合もあった。

南ヨーロッパ

南ヨーロッパ(英: Southern Europe)は、 ヨーロッパの南部地域を指す。 南欧(なんおう)とも呼ばれる。

ヨーロッパのピレネー山脈以西、アルプス山脈以南の地域と、 バルカン半島、地中海の島々の総称。 第二次世界大戦後から近年までは、 ヨーロッパ南部の資本主義諸国の総称でもあった。

西洋でも特に歴史が古く、 主にラテン語系の言語を母語とする民族が住んでいる地中海沿岸の地域である。

中東

中東(英語: Middle East)は、 ヨーロッパから見て近辺にあるアジア・アフリカの地域概念を指す。 狭義では西アジアの大部分にエジプト及びイランを含めた国々、 広義では中近東とほぼ同じ範囲を指す。 中東の概念は物理的に明確な地理的要因に由来するものではなく、 特定の主体から見て東に位置する地域を指し示す相対的な概念であり、 その範囲は国際政治の変化や文化的な認識の変化により時代とともに伸縮してきた。

19世紀には「中近東(Near and Middle East)」の呼び方のほうが一般的であった。 「中東」を最初に使用した人物は米国の海軍軍人アルフレッド・セイヤー・マハンで西暦1902年のことといわれているが、 その範囲は曖昧であり、 厳密な定義をして用いるようになったのはイギリスの政治行政官である。 極東(Far East)、中東(Middle East)、 近東(Near East)などはイギリスからみた呼称として成立した。

「中東」はオスマン帝国の崩壊を背景にイギリスの最も重要な植民地であったインドに至る地域(トルコ、エジプト、シリア、イラクなど)を指す呼称として次第に形成された。 また、「近東」は東方問題が焦点となる中でオスマン帝国の領域を可視化する呼称として形成された。 そのため、当初の「中東」の概念は第二次世界大戦後に定着したものとは大きく異なる。 「近東」とはトルコやアラブ世界にバルカン半島を含む地域を言った。 また、第二次世界大戦以前において「近東」と並行して「中東」が用いられる場合、 イランとコーカサス、アフガニスタン、中央アジア、 さらに広義にはインドシナ半島やトルキスタンに至る地域を含むことがあった。

第二次世界大戦が起こるとイギリスは北アフリカや西アジアでドイツやイタリアなどと対戦し、 そこでは作戦上使用する呼称として中東(MENA)が使われるようになった。 第二次世界大戦後は中東と近東の区別が曖昧になり、 ニューヨーク・タイムズは同じ地域に2つの呼称を使用していたが西暦1954年に「中東」に表現を統一した。 また、アメリカも西暦1957年のアイゼンハワー・ドクトリンで公式文書として初めて「中東」を使用し、 西暦1958年の国務省の見解で「中東」と「近東」は交換可能な用語と説明された。

地域 国・地域備考
アフガニスタン
アラブ首長国連邦
イエメン
イスラエル
イラク
イラン
オマーン
カタール
クウェート
サウジアラビア
シリア
トルコ
バーレーン
ヨルダン
レバノン

アフリカ

アフリカ(英語: Africa)は、 広義にはアフリカ大陸およびその周辺のマダガスカル島などの島嶼・海域を含む地域の総称で、 大州の一つ。 漢字表記は阿弗利加であり阿州(阿洲、あしゅう)とも呼ぶ。 省略する場合は「阿」を用いる。

地理的には地中海を挟んでヨーロッパの南に位置する。 赤道を挟んで南北双方に広い面積を持つ唯一の大陸でもあり、 それに伴って多様な気候領域がある。 面積は3037万平方キロメートルで、地球表面の6%、陸地全体の20.4%を、 人口は約12億人、世界人口比では14.72%を占める。 西暦2011年3月現在、 島嶼を含めて54の独立国がある(西サハラを含めると55カ国)。 経済成長率は西暦2010年に約5.0%、 西暦2011年予測は5.5%である。

アフリカはアフリカ単一起源説からヒトの起源とされ、 エチオピアからは20万年前のホモ・サピエンスの化石が発見され、 世界遺産の南アフリカ人類化石遺跡群は人類の発祥の地と呼ばれている。 アフリカは、 かつてヨーロッパ諸国から「暗黒大陸」と未開の地のように呼ばれたが、 ヨーロッパに知られていなかった(あるいはその存在を認めようとしなかった)だけで、 実際にはヨーロッパより古い歴史と文明があった。

アフリカの地理的区分ではサハラ砂漠が大きな境界となり、 サハラ砂漠より南を「サブサハラアフリカ」と呼ぶ場合もある。 また、北アフリカ、中部アフリカ、東アフリカ、南部アフリカ、西アフリカに分ける区分もある。

地域 国・地域備考
アルジェリア
アンゴラ
ウガンダ
エジプト
エスワティニ
エチオピア
エリトリア
ガーナ
カーボベルデ
ガボン
カメルーン
ガンビア
ギニア
ギニアビサウ
ケニア
コートジボワール
コモロ
コンゴ共和国
コンゴ民主共和国
サントメ・プリンシペ
ザンビア
シエラレオネ
ジブチ
ジンバブエ
スーダン
セーシェル
赤道ギニア
セネガル
ソマリア
タンザニア
チャド
中央アフリカ
チュニジア
トーゴ
ナイジェリア
ナミビア
ニジェール
ブルキナファソ
ブルンジ
ベナン
ボツワナ
マダガスカル
マラウイ
マリ
南アフリカ
南スーダン
モーリシャス
モーリタニア
モザンビーク
モロッコ
リビア
リベリア
ルワンダ
レソト

その他の分類

亜大陸

亜大陸(subcontinent)

亜大陸は、 大陸の中で地理的に独立した広い一部分のことである。 特に大きい半島をそう呼ぶこともある。

一般には大陸の他の部分とは山脈など何らかの地理的要因で区切られている。

プレートテクトニクスでは、 より大きな大陸と接している小さい大陸プレートを亜大陸と呼べる。 これに当てはまるのはインド亜大陸とアラビア亜大陸だけである。 どちらもユーラシアプレートと接し、 地理的にはユーラシア大陸に含まれる。

南アジアは、 半島であること、 一つの文化圏であること、 ヒマラヤ山脈で他と区切られていることから、 地理的にもよく「インド亜大陸」と呼ばれる。 単に亜大陸といった場合、 インド亜大陸を指すことが多い。

ヨーロッパも亜大陸と呼ばれることがあるが、 地学上はユーラシア大陸の半島である。

大陸ではないが、島の中でも大きなグリーンランドも亜大陸と呼ばれる。

アジア大陸

アジア大陸は、 巨大な大陸であるユーラシア大陸の東側の大きな部分を占める亜大陸である。

西のヨーロッパ大陸とは、 ウラル山脈を介して一体となっており、 南のアフリカ大陸とはスエズ運河でつながっている。 周囲は、太平洋・インド洋の大洋、北極海・ヨーロッパ地中海・黒海・紅海・ペルシア湾などの地中海、 ベーリング海・オホーツク海・東シナ海・黄海・日本海・アラビア海・ベンガル湾などの縁海などに面している。

大陸・亜大陸の定義は任意であるため、 アジアとヨーロッパの境界は非常に曖昧なものであるが、 ダーダネルス海峡、マルマラ海、黒海、カフカース山脈、カスピ海、ウラル川、ウラル山脈、ノヴァヤゼムリャを結んだ線上にあるとされている。 ...
アジア大陸の構成

ヨーロッパ大陸

ヨーロッパ大陸(European continent)

ヨーロッパ大陸は、 地球の北半球に位置するユーラシア大陸の一部、 ロシアのウラル山脈より西側、 ジョージアなどのカフカース山脈より北側の地域を指す。 ヨーロッパ亜大陸ヨーロッパ半島と同義であり、 ヨーロッパ大陸は孤立した大陸ではない。 ヨーロッパの名はギリシャ神話のエウローペー(エウロペ)に由来し、 古代ギリシャで小アジアやリビアに対して使われた地方名エウロパが亜大陸全体を指すのに使われるようになったという説がある。

南を地中海、 黒海、 西を大西洋、 北を北極海に接する。 東はウラル山脈によってアジア大陸と隔てられる。 大きな半島にはイベリア半島イタリア半島バルカン半島スカンディナヴィア半島がある。

ほとんどの部分が安定陸塊からなるが、 アルプス山脈などの造山帯が南部には見られる。 大半が北緯40度より北に位置するが、 大陸西岸は暖流である北大西洋海流のため気候は比較的温暖である。 大陸の東側は内陸部で、 大陸性気候を示し、 気候は寒冷である。 また地中海沿岸部は地中海性気候を示す。 大陸西岸地域の中緯度と高緯度に位置するため、 大陸には砂漠を持たない。

ヨーロッパ州のうち、 アイスランド島、 グレートブリテン島、 アイルランド島やクレタ島などの島嶼部を除いた、 大陸に属する地方をさすときに用いる言葉に、 大陸ヨーロッパ(Continental Europe)があるが、 これと同義で用いられることが多い。 一方、ヨーロッパ州全体のことを慣用的にヨーロッパ大陸と呼ぶ場合もあり、 この場合、 島嶼部も含む。

イタリア半島

イタリア半島  イタリア語:Penisola italiana  ラテン語:Paeninsula Italica
別名:アペニン半島

イタリア半島は、 ヨーロッパ大陸のアルプス山脈の南側から地中海に南東に延びた形の半島。 東側をアドリア海、南側をイオニア海、西側をティレニア海に分断している。 アペニン山脈が貫いていて、 半島のつけ根には北のアルプス山脈と南のアペニン山脈に囲まれるようにパダーナ平原がある。

イタリア半島は、 ローマ帝国が生まれたことに代表される地中海世界の中心地域であるが、 ローマ帝国以降は基本的には統一されることがなく、 長い分裂の時期が続いた。 現在のイタリアの起源は西暦1861年という、 近代に入った時期にまで降る。 主権国家の形成は西ヨーロッパで最も遅れたが、 しかし、都市国家ローマ以来のラテン文化、キリスト教世界の中心としてのローマ教皇、 さらにルネサンスの震源地、 など文化史的には一貫してヨーロッパをリードする地域であり、 それが民族的誇りともなっている。

現在(西暦2024年)では以下の国が存在する。
大部分がイタリア共和国だがサンマリノ及びバチカンなどのミニ国家が存在する。

イベリア半島

イベリア半島

ヨーロッパの西に連なり、ピレネー山脈で区切られた地域。 地中海世界の西端にあたり、 キリスト教とイスラーム教の交差する地域となったため、 12世紀には両文明の宥和した独自の文化が生まれた。 中世のキリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)の結果、イスラーム勢力は排除され、 その過程で形成されたスペインとポルトガルは15世紀16世紀の大航海時代を推進した。 17世紀以降は衰退し、 現在ではヨーロッパの後進地域といった状況におかれている。 ...
ヨーロッパ大陸の一部であるピレネー山脈で区切られた半島。 西は大西洋、北はビスケー湾、東は地中海にそれぞれ面し、 南はジブラルタル海峡でアフリカ大陸と隔てられている。 フェニキア人やギリシャ人が地中海東部から交易のためにやってきて、 海岸にいくつもの植民市を作っていった。 最初にイベリアを統治したのはカルタゴであったが、 紀元前2世紀2世紀にかけて展開されたポエニ戦争ではイベリア半島も戦場となり、 大きな影響を与えた。

その結果、紀元前2世紀を通じてローマによる属州ヒスパニアとしての支配を受けることとなった。 ローマ帝国下の地中海世界に組み込まれたことで、 コルドガなどの都市ではローマ化が進んだ。

中世においてはゲルマン民族の移動がイベリア半島にも及び、 その一派の西ゴート王国が建国された。 西ローマ帝国から西ゴート王国への経過の中でキリスト教(ローマカトリック教会)が半島に広がったが、 8世紀イスラーム教勢力がジブラルタルを超えて浸透するという激変が起こった。

イベリア半島のイスラーム教は後ウマイヤ朝以降のムスリム系王朝に継承されたが、 当初はイスラーム教とキリスト教・ユダヤ教は対抗しながらも共存し、 文化を交流させていた。 イスラーム文明を仲介として古代ギリシャの文明がヨーロッパにもたらされた12世紀ルネサンスの中心地の一つがトレドだった。 しかし、キリスト教(カトリック教会)の復興を使命としてレコンキスタ(キリスト教徒による国土回復運動)が十字軍運動の一環として展開されていく過程で、 この文化的共存は崩れていった。 その過程でカスティーリャ、アラゴン、ポルトガルなどのキリスト教国が生まれた。

キリスト教諸国のなかで主権国家としても最も早い統一国家を形成させたポルトガル王国とスペイン王国(イスパニア王国)は、 それぞれレコンキスタを推進させるとともに、 15世紀末に大航海時代の先鞭を切って海外に進出し、 両国とも植民地帝国として繁栄した。 特にスペイン王国はグラナダのイスラーム教国を滅ぼしてレコンキスタを完成させた西暦1492年、 コロンブス艦隊がアメリカ大陸に到達し、 新大陸に領土を獲得、 西暦1580年からはポルトガル併合(~西暦1640年)し、 広大な海外領土を誇った。

しかし、17世紀には急速にその地位をイギリスやオランダに奪われていき、 スペインの繁栄は終わりを告げ、 ポルトガルと共に一部の植民地を維持するのみとなった。 教会と大地主の支配が続いたイベリア半島の二国の経済的成長は遅れ、 他のヨーロッパ諸国との比較では後進地域とされるにいたった。

第一次世界大戦後は社会的対立が深刻となる中で、 スペインにはフランコ、ポルトガルにはサラザールというファシズム体制が生まれ、 第二次世界大戦で中立を守ったことによって戦後も独裁政治が続いた。 しかし、いずれも西暦1580年代から民主化が始まり、 それぞれEUの一員となって一定の安定をみせている。 しかしスペインでは、バスク地方やカタルーニャ地方の分離独立運動を抱え、世界の注目も浴びている。

アフリカはピレネーから始まる」:イベリア半島では「アフリカはピレネーからはじまる」という言葉があるように、 ヨーロッパ中心部と異なる歴史と文化を有している。 しかし、 イスラーム支配の時代には、 コルドバやトレドはイスラームをつうじてギリシャ文明やラテン文明が伝えられ、 最も高度な学問研究が行われていたことを忘れてはならない。 また古代ローマ時代、ゲルマン人時代、イスラム時代、レコンキスタ時代の文化が重層的に残っており、 独特な文明圏(世界)を形成しているともいえる。

スカンジナビア半島

スカンディナヴィア半島は、 北ヨーロッパの半島。 この半島はスウェーデンの主要部と、 ノルウェーの主要部の大半、 フィンランドの北西地域、 そしてロシアのペチェングスキー地区を含む。 スカンジナビア半島スカンディナビア半島スカンジナヴィア半島とも表記される。

スカンディナヴィアデンマークノルウェースウェーデンからなる文化圏を指す。 この文化の名前はスカニア(スコーネ地方)から来ている。 これはデンマークの一部であった時代の半島の南端部の名前であり、 現在スウェーデン領であるこの地域はデーン人の祖先の居住地であった。

スカンディナヴィア半島バルカン半島イベリア半島イタリア半島よりも大きく、 ヨーロッパ最大の半島である。

氷期の間、大西洋の海水面が大きく下がり、 バルト海、ボスニア湾、そしてフィンランド湾は消失した。 そのため、 ドイツポーランド、 バルト諸国、 スカンディナヴィア諸国のような、 これらの海を取り巻く現代の国々の領域は地続きになっていた。

スカンジナビア諸国

スカンジナビア諸国

スカンジナビア諸国スカンジナヴィア諸国)とは、 北ヨーロッパのスカンジナビア半島周辺の地域の国々。
スウェーデンデンマークノルウェーフィンランドを含む。

アイスランドは含まない。
デーン人  デンマーク語:Daner

デーン人は、 現在のデンマークおよびスウェーデンのスコーネ地方に居住した北方系ゲルマン人(ノルマン人)の一派である。

現在のデンマーク人の祖先にあたる。

ヴァイキング時代にイングランドおよび西ヨーロッパ一帯に侵攻した。

バルカン半島

バルカン半島(Balkan Peninsula)/ バルカン(Balkans)

バルカン半島は、 東南ヨーロッパにある地理的領域であり、 地理的・歴史的に様々な意味合いと定義付けの下で使用される概念である。 ドナウ川中流のオーストリア・ハンガリー・チェコ・スロヴァキアはバルカンには入らず、中欧とかドナウ諸国と呼ぶことが多い。

名称はバルカン山脈からきている。 この山脈はセルビアとブルガリアの国境から黒海沿岸まで、 ブルガリア全土を横断している。

この地域はかつてオスマン帝国の属領であり、 バルカン半島という用語は19世紀にはヨーロッパ・トルコ(European Turkey)の同義語であった。 バルカン半島という言葉は地理学的というよりもむしろ地政学的定義を持っており、 この傾向は20世紀初頭にユーゴスラヴィア王国が成立するとさらに増した。

バルカン半島を定義する自然境界が「半島」の学術的定義と一致していないため、 現代の地理学者は「バルカン半島」という考え方を拒絶しており、 通常はバルカンを「地域」として議論を行っている。 この言葉には(特に西暦1990年代以降)バルカニゼーション(バルカン化)のプロセスと関連して徐々に否定的・侮蔑的意味合いを含むようになっており、 そのために東南ヨーロッパ南東ヨーロッパ)という別の用語が使用されている。
北から順に記した以下の国々の在るのが「バルカン半島」である。

ただし、縮尺の都合で国名が表示されていない国がある。

この場合は国の箇所に「文字色赤、背景黄色」の「丸付き数字」を表示している。

この「丸付き数字」は、 説明のために左の画像に重ねだけである、 地図の移動あるいは縮尺の変更などには同期しないので注意が必要である。

• スロベニア 

• クロアチア

• ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 

• セルビア

• モンテネグロ 

• コソボ 

• アルバニア 

• 北マケドニア 

• ギリシャ

半島




関連項目
国の統治形態
国名一覧