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超大陸(Supercontinent)

作成日:2021/6/17

重要な参考【別サイト・別窓】

超大陸(Supercontinent)

超大陸は、 地球表面上において大陸とみなされる陸塊を1つ以上含む非常に広大な陸のことをいう。
一般に現在の大陸のうちの1つ以上を含む陸塊を指すが、 どのような陸塊を大陸や亜大陸とするかの定義に曖昧さがあるため、 超大陸の定義も曖昧である。

現在の超大陸は次のふたつである。

未来の超大陸
大陸は現在も移動を続けており、 過去に周期的に超大陸が形成されてきたことから、 数億年後には再び超大陸が出現すると予測されている。
ただし、それがどのように形成されるかについては諸説ある。

よみがな順で記載する。2024/9/1時点ではできていない

超大陸一覧

存在した時期の古い順。
名称存在した時期
始期 - 終期
クラトンの形成約40.31億年前 -
バールバラ超大陸約36.36億年前 - 約28.03億年前
コンゴ・クラトン約36.00億年前 -
ウル大陸約31.00億年前 - 約28.03億年前
ケノーランド大陸約27.20億年前 - 約21.00億年前
アークティカ大陸約27.20億年前 - 約21.00億年前
スクラヴィア・クラトン約26.65億年前 - 約23.30億年前
シベリア・クラトン約26.95億年前 -
インド亜大陸約25.25億年前 -
アトランティカ大陸約21.10億年前 -
ヌーナ大陸約19.50億年前 - 約5.92億年前
コロンビア超大陸約18.20億年前 - 約13.50億年前
ローレンシア大陸約18.16億年前 -
バルティカ大陸約18.00億年前 -
キンメリア大陸約12.50億年前 -
ロディニア超大陸約10.71億年前 - 約7.50億年前
前ローラシア大陸約10.71億年前 - 約5.92億年前
前ゴンドワナ大陸約10.71億年前 - 約6.20億年前
アヴァロニア約6.30億年前 - 約0.56億年前
パノティア超大陸 (Vendian大陸)約6.20億年前 - 5.55億年前
ゴンドワナ大陸約6.20億年前 - 約1.32億年前
ユーラメリカ大陸約4.33億年前 - 約0.56億年前
パンゲア超大陸約3.35億年前 - 約1.73億年前
ゴンドワナ大陸約2.53億年前 - 約0.56億年前
ローラシア大陸約2.53億年前 - 約0.56億年前
古地磁気を使った研究(古地磁気学)により、 過去の大陸移動の様子は6億年ほど前まで詳細に分かっている。 また、それ以前についても大まかな大陸移動の様子が推定され、 過去に何度か超大陸が形成されていた。 現在は、超大陸パンゲアが分裂・四散して、 再び次の超大陸の形成に向けまとまり始めた時点であると考えられている。
「前ローラシア大陸」と「前ゴンドワナ大陸」はWikipediaの「超大陸【別サイト・別窓】」に記載されている。

しかし、Wikipediaはもちろんネット上にその説明は一切ない。

アークティカ大陸

アークティカ大陸(Arctica)とは、 約25億年ほど前に地球上に形成されていたと考えられている古代の大陸である。

その後アークティカ大陸は約10億年前にアトランティカ大陸ヌーナ大陸などと合体し、 ロディニア大陸という超大陸を形成したと考えられている。 このロディニア大陸が分裂してから、 アークティカ大陸の断片は、 北半球の高緯度地方(アークティック(Arctic)、つまり北極の近く)に留まっている。

このために、 この大陸は「アークティカ(Arctica)」という名称で呼ばれる。 現在の北極周辺にあるカナダ楯状地やシベリア楯状地(シベリア大陸を参照)はこのアークティカ大陸の断片である。
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アトランティカ大陸

アトランティカ大陸とは、 約20億年前の原生代にこの大陸を構成するクラトンが形成され、 だいたい15億年前の地球上に存在したと考えられている大陸である。
「アトランティカ」という名称は、Rogersが西暦1996年に提唱したもの。
現在の大西洋の南部は、 アフリカ大陸と南アメリカ大陸とが分裂したことによって形成されたため、 この名称が与えられた。

この大陸を構成していたクラトンは、 現在のアフリカ大陸の西部と南アメリカ大陸の東部に存在している。
Rogersによれば、 アトランティカ大陸の主要なクラトンは約19億年前に形成され、 これはヌーナ大陸の形成と同時期であるという。
なお、 ここで言うアトランティカ大陸の主要なクラトンとは、 現在の南アメリカ大陸に存在するアマゾニアクラトン(Amazonia Craton)と、 現在のアフリカ大陸に存在するコンゴクラトン(Congo Craton)、 西アフリカクラトン(West Africa Craton)、 北アフリカクラトン(North Africa Craton)である。
アトランティカ大陸ヌーナ大陸から分離したのは、 約16億 - 14億年前だと考えられている。
これは、 ちょうどコロンビア大陸が分裂した時期にあたる。
コロンビア大陸とはいわゆる超大陸であり、 このアトランティカ大陸の他、 ヌーナ大陸ウル大陸、 アークティカ大陸が合体した広大な大陸だったと考えられているが、 この超大陸の分裂によってアトランティカ大陸は独立した大陸となったとされる。
その後アトランティカ大陸は、 約10億年前に、 ヌーナ大陸ウル大陸と再び衝突し、 さらに幾つかのプレートとも衝突して、 ロディニア大陸という超大陸を形成したと考えられている。
このロディニア大陸は10億年 - 5億年前の間に分裂して、 ローラシア大陸ゴンドワナ大陸を形成し、 さらにこのゴンドワナ大陸は、 東ゴンドワナ大陸と西ゴンドワナ大陸に分裂した。
このうち、 西ゴンドワナ大陸の中央部を形成していたのが、 元々アトランティカ大陸を形成していたクラトンである。
その後、 これらのクラトンは造山運動などに関わり、 そして、 現在は大西洋の両岸に別れて存在している。

アヴァロニア

アバロニアは古生代の微小大陸でした。 このかつての微小大陸の地殻の断片は、 イギリス南西部、 アイルランド南部、 および北アメリカの東海岸の根底にあります。 それは、西ヨーロッパ、カナダ大西洋岸、および米国沿岸の一部の古い岩石の多くの源です。 アバロニアは、ニューファンドランドのアバロン半島にちなんで名付けられました。

アバロニア大陸ゴンドワナ大陸の北端に火山弧として発達しました。 それはやがて漂流し、 漂流する微小大陸になりました。 その背後にレイク海が形成され、 前にイアペトゥス海が縮小しました。 それは大陸バルティカ、次にローレンシア、そして最後にゴンドワナと衝突し、パンゲアの内部に行き着きました。

パンゲアが崩壊したとき、 アバロニアの遺跡は大西洋になった裂け目によって分割されました。 ...
アバロニアの初期の発達は、 ゴンドワナ大陸の縁の沈み込み帯近くの火山弧にあったと考えられています。
一部の物質は、 海のさらに外側に形成され、 プレートテクトニクスの動きの結果としてゴンドワナと衝突した火山島弧から付着した可能性があります。
火成活動は7億3000万年前に始まり、 約5億7000万年前の新原生代後期まで続いた。

カンブリア紀初期に、 超大陸のパノティアが崩壊し、 アバロニアゴンドワナ大陸から北に漂流しました。 このアバロニアの独立した動きは、 南緯約60度から始まりました。

アバロニア大陸の東端は、 バルティカがゆっくりと反時計回りに回転するにつれて、 緯度約30°Sから55°Sを占める大陸プレートであるバルティカと衝突しました。 これはオルドビス紀の終わりと初期シルル紀の間に起こりました。

シルル紀後期とデボン紀後期に、 バルティカ大陸アバロニア大陸の組み合わせは、 現在北アメリカに接続されているアバロニア大陸の長い先端から始まり、 ローレンシア大陸と徐々に衝突しました。

この結果、 ユーラアメリカが形成されました。 この段階が完了すると、 英国のサイトは南緯30度、 ノバスコシアのサイトは南緯45度になりました。 この衝突は、 カレドニア造山運動または北アメリカではアカディア造山運動の初期段階として表されます。

石炭紀では、 新しい大陸とイベリアを含む別のテレーンであるアルモリカがゴンドワナ大陸から漂流し、 アバロニアを大陸との間に閉じ込めたため、 イベリア/アルモリカがユーラメリカ大陸に追加されました。
その後、 ゴンドワナ大陸が到着しました。
これらの衝突の影響は、 ヨーロッパではバリスカン造山運動として見られます。
北米では、 アカディア造山運動の後期として示されています。
これは、 後の石炭紀の赤道周辺で起こっていて、 中心近くにアバロニアパンゲアを形成しましたが、 浅い海によって部分的に氾濫しました。

ジュラ紀では、 パンゲアローラシア大陸ゴンドワナ大陸に分かれ、 アバロニア大陸ローラシア大陸の一部でした。
白亜紀では、 ローラシア大陸北アメリカとユーラシア大陸に分裂し、 アバロニア大陸がそれらの間で分裂しました。

ゴンドワナ大陸のアフリカの部分がストライキを通過したため、 イベリアは後に再び回転しました。
この最後の動きは、 中新世鮮新世の間にピレネー山脈を育てることを含むアルプス造山運動を引き起こしました。
この結果、 アバロニアの一部がジブラルタル海峡の両側に発見されることになりました。

イギリスアバロニアの部分は、 イングランドウェールズとほぼ正確に一致しています。
の他の場所では、 アバロニアの一部がベルギーのアルデンヌとフランス北東部、 ドイツ北部、 ポーランド北西部、 アイルランド南東部、 イベリア半島の南西端に見られます。

イギリスベルギーのセクションの一部が石炭紀に島を形成し、 炭田の配置に影響を及ぼしました。
これは、 「ロンドン-ブラバント島」などの名前で知られています。
その大きさは、 バリスカン衝突に起因するその後の地殻の褶曲に影響を与えることにより、 アルデンヌとイングリッシュミッドランドの間の地質構造に影響を及ぼしました。

カナダでは、 アバロニアはニューファンドランド南東部のアバロン半島、 ニューブランズウィック州南部、 ノバスコシアの一部、 およびプリンスエドワード島で構成されています。
米国では、 アバロニアはメイン州北部沿岸、 ロードアイランド州全体、 およびニューイングランド沿岸の他のセクションで構成されています。

インド亜大陸

インド亜大陸は、 インド半島ともいい、 南アジアのインド・バングラデシュ・パキスタン・ネパール・ブータンなどの国々を含む亜大陸・半島。 かつては独立したインド大陸であった。

インド亜大陸」という語はしばしば「南アジア」と同義に使われる。 インド亜大陸と北辺のヒマラヤ山脈は、 インドプレートとユーラシアプレートの衝突の結果である。

アルフレート・ヴェーゲナー大陸移動説プレートテクトニクスによると、 パンゲア大陸から分離・移動して、ユーラシア大陸に衝突し、 そのためにヒマラヤ山脈が隆起したとされる。 現在もインド亜大陸は北上し続けている。

マダガスカル島との動植物の類似から、 一時はレムリア大陸説が唱えられたが、 現在はパンゲア大陸内でマダガスカル島と同じ地域にあったという説が有力。

気候は雨季と乾季を持ち、雨季には世界で最も多く雨の降る地域となる。

ウル大陸

ウル大陸は、31億年前の太古代で形成されたと提案されている超大陸。

ウル大陸アークティカ大陸より5億年古く、 その存在の初期には、 おそらく地球上で唯一の大陸であったため、 現在よりも小さかったものの、 超大陸と見なすことができる。
地質学者はしばしばウルと他の提唱された始生代(太古代)の大陸をスーパークラトンと呼んでいる。

約13億年前 - 10億7100万年前、 ウルはネナ大陸とアトランティカ大陸に加わり、 超大陸ロディニアを形成した。 西暦1996年のロジャーズの再建において、 ウルはゴンドワナ大陸が崩壊するまで東ゴンドワナ大陸の中核であった。
しかし、 他の再建では、 ロディニアが10億7100万年前に形成するまで、 インドと東南極は衝突しませんでした。 さらに、 太古代初期の地球のマントルは今日よりも200°C高温であり、 オフィオライト、ブルーシスト、ローソン石を含むエクロジャイト、 超高圧岩などの現代のテクトニクスの多くの特徴は存在しなかったか、 まれでした。 ...
超大陸バールバラの再建は、 層序の類似性に基づいて、 アフリカ南部のカープバールとオーストラリア西部のピルバラの2つのクラトンを隣り合わせに配置します。
ロジャーのウルの構成では、 これらのクラトンはゴンドワナ構成で遠く離れて配置されています。
この構成は、 オーストラリアとアフリカの間で広まった先カンブリア時代の衝突イベントと矛盾しています。

Smirnovらによって提案されたさらに別の可能なスーパークラトン、 Zimgarn。
西暦2013年、 ジンバブエとイルガーンクラトンにちなんで名付けられ、 バールバラとウルの両方とは異なります。
この提案によると、 バールバラとジムガーンは両方とも約2.1 - 2.0 Gyaに崩壊し、 カラハリと西オーストラリアのクラトン2.524 - 1.507Gyaとして再構築されました。Smirnov etal。
この再構築は次のことに基づいています。
  1. バールバラ上に大規模な炭酸塩プラットフォームが開発されたとき、 Zimgarnはまだクラトン化を受けていました。
  2. マグマの特徴は、2.6?2.0Gyaの期間中の2つのスーパークラトンで異なります。
  3. 2.69Gyaの古地磁気緯度はわずかに異なります。

キンメリア大陸

キンメリアは、 南半球のゴンドワナ大陸から漂流し、 北半球のユーラシア大陸に付着した古代の大陸、 またはむしろ一連の微小大陸またはテレーンでした。
現在のトルコイランアフガニスタンパキスタン、チベット、中国ミャンマータイマレーシアの一部で構成されていました。
キンメリアは、 石炭紀初期のペルム紀にゴンドワナ大陸の古テチス海の海岸から漂流し、 その背後にネオテチス海が開くと、 ペルム紀に古テチス海がその前で閉じた。
キンメリアゴンドワナ大陸から東から西へ、 オーストラリアから地中海東岸へと漂流した。
それはいくつかの緯度にまたがり、 広範囲の気候帯にまたがっていました。

ケノーランド大陸

ケノーランド大陸(Kenorland)

ケノーランド大陸は、 新太古代の27億2000万年前に形成されたと考えられている超大陸。 のちのローレンシア大陸(現在の北アメリカグリーンランドの核)・バルティカ大陸(現在のスカンジナビアとバルト海)・西オーストラリア・カラハリア陸塊で構成された。 新太古代の安定陸塊の付着成長と、 大陸地殻の形成によって出来たと考えられている。

火成岩性岩脈と古地磁気、 層序学上の研究分析などでこのプレート移動の再構成推定が可能になった。 ケノーランドの中心であるバルト楯状地の痕跡は31億年前に遡る。 イルガーン地塊(現在の西オーストラリア)には44億年前に遡るジルコン結晶が含まれる。 ...

【以下、出典不明】
ケノーランドは、 地球で最も早く知られている超大陸の1つでした。 新始生代時代cの間に形成されたと考えられています。
27億2000万年前(2.78 Ga )、 新始生代のクラトンの降着と新しい大陸地殻<3の形成による>。 それは後にローレンシア(今日の北アメリカとグリーンランドの中核)、 バルティカ(今日のスカンジナビアとバルト海)、 西オーストラリアとカラハリアになったもので構成されていました。

火山の群れ岩脈とそれらの古地磁気配向、 および同様の層序シーケンスの存在により、 この再構築が可能になります。 ケノーランドのコアであるバルチスキー/フェノスカンジアンシールドは、 その起源を3.1Ga以上にさかのぼります。 イルガーンクラトン(現在の西オーストラリア)にはジルコン地殻内の結晶で、 4.4Gaにまでさかのぼります。

ケノーランド大陸は、 一連の付着イベントと新しい大陸地殻の形成の結果として、 約27億2000万年前(2.72 Ga)に形成されました。

付着イベントは、グリーンストーンベルトに記録されています。
イルガーンクラトンのは、 西グナイステレーンの高品位変成コアの周りに付着した変成玄武岩帯と花崗岩質ドームとして、 最大3.2Gaの年代の元素を含みます。
いくつかの古い部分、例えばNarryer Gneiss Terrane . 分解または分解

古磁気研究は、 ケノーランドが構造的マグマまで一般的に低い緯度であったことを示しています-プルームリフトing は2.48Gaから2.45Gaの間に発生し始めました。
2.45Gaでは、 バルチスキーシールドが赤道上にあり、 ローレンシア(カナディアンシールド)とコラとカレリアの両方に合流しました。
3)クラトン。 新始生代後期および古原生代時代2.48から2.10Gyaの間、シデリアンおよびリィアキアン期間中のケノーランドの長引く崩壊は多くの大陸で苦鉄質堤防と堆積物リフト盆地とリフトマージンによって表されます。
初期の地球では、 このタイプの二峰性の深いマントルプルームリフトは始生代と新始生代の地殻と大陸の形成で一般的でした。

ケノーランドの崩壊を取り巻く地質学的期間は、 多くの地質学者によって、 大陸形成の深部マントルプルーム法からの移行点の始まりであると考えられています。
冥王代から始生代初期始生代(地球の内側のコアが最終的に形成される前)から次の2層コア-マントルプレートテクトニクス対流理論。
しかし、 初期の大陸Ur と約3.1Gyaの超大陸バールバラの調査結果は、 この移行期間がはるかに早く起こった可能性があることを示しています。

コラクラトンとカレリアクラトンは約2.45Gyaで離れ始め、 2.4 Gyaまでに、 コラクラトンは南緯約30度になり、 カレリアクラトンは南緯約15度になりました。
古地磁気の証拠は、 2.45 Gyaでイルガーンクラトン(現在は西オーストラリアの大部分)がフェノスカンジア-ローレンシアに接続されておらず、 南緯約5度にあったことを示しています。

これは、 2.45 Gyaではもはや超大陸は存在せず、 2.515Gyaまでにコラクラトンとカレリアクラトンの間に海が存在しました。
また、 ローレンシアのリフトマージンの空間配置に基づいて、 分裂中のある時点で、 奴隷と優れたクラトンは超大陸ケノーランドの一部ではなかったという推測がありますが、 その時までに、 非常に大きなケノーランドの両端にある2つの異なる新始生代陸塊(超大陸)であった可能性があります。
これは、 さまざまな構成要素の漂流アセンブリが、 新しい後続の大陸の融合に向けて合理的に一緒に流れる方法に基づいています。
スレーブクラトンとスーペリアクラトンは、 それぞれカナディアンシールドの北西部と南東部を構成しています。

ケノーランド大陸の崩壊は、 ヒューロニアン氷河期と同時代のものであり、 最大6000万年も続いた。 縞状鉄鉱層(BIF)は、 この期間に最大の範囲を示し、 したがって、大気の推定0.1%から1%への酸素蓄積の大幅な増加を示しています。
酸素レベルの上昇は、 温室効果ガスメタン(二酸化炭素と水に酸化される)の事実上の消失を引き起こしました。

ケノーランド大陸の同時崩壊は、 一般的にどこでも大陸の降雨量を増加させ、 したがって侵食を増加させ、 他の温室効果ガスである二酸化炭素をさらに減少させました。
温室効果ガスが削減され、 太陽光発電量が現在の電力の85%未満であるため、 これにより、 惑星全体の平均気温が氷点下まで急降下したスノーボールアースシナリオが暴走しました。
BIFによって示される無酸素にもかかわらず、 光合成は継続し、 原生動物時代. Wikipedia site:ja.kcugenii.com

コロンビア超大陸

コロンビア超大陸 約25億年前 - 約15億年前

コロンビア超大陸とは、 先カンブリア時代原生代にあたる、 約25億年前に形成が始まり、 約15億年前まで存在したと考えられている超大陸である。
ハドソンランド(Hudsonland)とも呼ばれる。

ローレンシア大陸バルティカ大陸、 ウクライナ大陸(サルマティア・クラトン)、 アマゾニア大陸、 オーストラリア大陸などのクラトンで構成されていた。
これに加えてシベリア大陸、 北部中国大陸、 カラハリ大陸などのクラトンで構成されていたとする考えもある。

コンゴ・クラトン

コンゴ・クラトン、カープバール・クラトン、ジンバブエ・クラトン、タンザニア・クラトン、西アフリカ・クラトンの5つのクラトンは、 アフリカの現代大陸を構成する先カンブリア時代クラトンである。
これらのクラトンは、約36億年から20億年前に形成され、それ以来構造的に安定している。
これらのクラトンはすべて、20億年から3億年前に形成された若い褶曲帯に囲まれている。

コンゴ・クラトンはアフリカ中南部の大部分を占め、 コンゴ共和国のカサイ地域からスーダンおよびアンゴラに広がっている。

ゴンドワナ大陸

ゴンドワナ大陸 (Gondwana) 約5億5000万年前 - 約2億年前

ゴンドワナ大陸は、約5億5000万年前南半球形成された超大陸。 名前の由来はインド中央北部の地域名で、 サンスクリット語で「ゴンド族の森」を意味する。

現在のアフリカ大陸南アメリカ大陸インド亜大陸南極大陸オーストラリア大陸や、 アラビア半島、マダガスカル島を含んだ、巨大な大陸であった。

大陸移動説の提唱者であるアルフレッド・ロタール・ウェゲナーは、 全大陸が一つになったパンゲアを考えたが、 のちの研究者により、 北にある巨大大陸をローラシア大陸、 南にある巨大大陸をゴンドワナ大陸と分けるのがよいとされた。

ゴンドワナ大陸は、 今から約2億年ほど前から分裂を始め、 中生代白亜紀末(6500万年前)にはアフリカから南米南極インドオーストラリアの各プレートが離れたとされている。 ...
ゴンドワナ大陸の誕生
ゴンドワナ大陸は、 約6億年前に、 パノティア大陸が分裂して誕生した。
北半球の低緯度地域から、 南極まで広がっていた。
石炭紀に当たる、 約3億5,000万年前から3億年前には、 地球が寒冷化したため南極とその周辺に大規模な氷河が発達した。
しかし、 それ以外の時期はおおむね暖かかったため、 氷河は存在しなかった。
(逆の言い方をすれば、ゴンドワナ大陸南部が南極にあったことで氷河が発達して寒冷化をより進行させ、後にゴンドワナ大陸が北に移動して南極から離れたことなどもあって氷河が消え、温暖化をより決定づけたとも言える)。
超大陸の一部へ
石炭紀の後期には、 ゴンドワナ大陸は北上して、 赤道付近にあったユーラメリカ大陸と衝突し、 パンゲア大陸の一部となった。
さらに数千万年後のペルム紀にはパンゲア大陸はシベリア大陸とも衝突し、 地球上のほぼ全ての陸地が1つの超大陸となった。
ゴンドワナ大陸の再成立と分裂
しかし、ジュラ紀中期の1億8,000万年前頃になると、パンゲアは再びローラシア大陸とゴンドワナ大陸に分裂した。
さらに、 ゴンドワナは現在のアフリカ大陸、 南アメリカ大陸などを含む西ゴンドワナ大陸と、 南極大陸、 インド亜大陸、オーストラリア大陸を含む東ゴンドワナ大陸へと分裂した。
白亜紀に入ると、 西ゴンドワナ大陸はアフリカ大陸と南アメリカ大陸に分裂し、 その間に大西洋が成立した。
また、 東ゴンドワナ大陸は、 インド亜大陸及びマダガスカル島と、 南極大陸及びオーストラリア大陸の2つに分裂した。
白亜紀後期には、 インド亜大陸とマダガスカル島が分かれ、 インド亜大陸はユーラシア大陸に向けて急速に北上を開始した。
恐竜絶滅後、 新生代に入ると、 南極大陸からオーストラリア大陸が分裂し、 北上を始めた。
インド亜大陸は北上を続け、 およそ4500万年前にユーラシア大陸に衝突し、 ヒマラヤ山脈を形成した。
その証拠として、 ヒマラヤ山脈の山頂付近には、 海洋生物の化石が多数発見されている。
また、大西洋は広がり続けた。こうして、現在の大陸配置が成立した。
古生代ペルム紀の植物であるグロッソプテリスはゴンドワナ大陸に生育していたことで知られ、 その化石は南アメリカ、 アフリカ、 インド、 南極、 オーストラリアの各地で発見される。
また、 この地域に分布域を持つ生物をゴンドワナ要素という。
たとえば肺魚はアフリカとオーストラリア、 それに南アメリカにそれぞれ別属が分布し、 典型的なゴンドワナ要素である。
この他、 植物ではバオバブがアフリカ、 マダガスカル、 オーストラリアに分布している。
このようにゴンドワナ要素は現在の南半球の大陸に隔離分布する。
それらは新生代初期までに出現した陸上生物と考えられる。
逆に、 ゴンドワナでは見られない生物群も存在する。
かつて齧歯類と哺乳類の覇権を争って繁栄していた多丘歯類は、 2億年前のジュラ紀中期頃に出現しているが南半球で生息した痕跡が見つかっていない。

【参考】ゴンドワナの一部、アフリカ大陸に結合していた南極大陸、オセアニア大陸、インド亜大陸が分裂していきインド洋が形成されていく。(ゴンドワナ大陸の分裂開始)

ゴンドワナ大陸2

Wkipediaには2個めのゴンドワナ大陸(2.53 - 0.56 億年前)が記載されているが、説明の記事はない。

シベリア・クラトン

シベリア大陸とは、 現在のユーラシア大陸のうち、 ロシアのシベリア地方を大陸に見立てた言葉。

実際にシベリア地方の大部分は、 原生代初期から地表に存在してきたクラトンと考えられている。
アンガラ大陸の別名があるが、 この場合はゴンドワナ大陸に繁茂した植物群との対比で使われ、 シベリアに加えてモンゴルから中国北部、 朝鮮半島までも含まれる。
地下資源が非常に多様で豊富な地域である。

スクラヴィア・クラトン(Sclavia Craton)

スクラヴィア・クラトンは、 北アメリカのスレーブクラトンとワイオミングクラトン、 インド南部のダーワークラトン、 アフリカ南部のジンバブエクラトンの親であると考えられている始生代後期のスーパークラトンです。
スクラヴィア・クラトンは、 始生代クラトンの数を約35と推定したBleeker2003によって提案されました。
彼が提案したクラトンの破片は、 1つまたはいくつかのスーパークラトンに由来していました。

スクラヴィア・クラトン、 そしておそらく他の大陸やスーパークラトンの崩壊は、 おそらくマントルプルーム活動の増加によって引き起こされた、 2.33 - 2.1Gya付近の火成活動の世界的な脈動に関連している可能性があります。
このマントル活動の関連する結果には、 インド南部のダーワークラトンにある2.3 Gaの先カンブリア時代の岩脈群が含まれ、 わずか500万年で設置されました。
同様の群れが、 今日の南極大陸オーストラリアフィンランドグリーンランド、 および北アメリカで発見されています。

スレーブクラトンとダーワーのクラトン始生代を通して共通の歴史を共有したことを支持する証拠が増えていますが、 それらが由来する始生代のスーパークラトンの正確な構成は不明です。

提案されている超大陸であるケノーランドは、 Superia、Vaalbara、Sclaviaの3つの別々のスーパークラトンに代わる「ワンピース」です。

前ローラシア大陸

【未作成】

ヌーナ大陸

ヌーナ大陸(NeunaまたはNena) 約19億年前 - 約19億年前

ヌーナ大陸は、 プレートテクトニクスにおいて、 約19億年前に誕生したと考えられている超大陸。

地球上に出現した最初の超大陸」であったと考えられている。

現在のグリーンランドを含む北アメリカ大陸の主要部分と、 スカンジナビア半島を中心とするヨーロッパ大陸の一部に相当する(もっと広い範囲を含むとする説もある)。

ローレンシア大陸とも呼ばれていたが、 ローラシア大陸と混同されやすいため、 North Europe and North American の頭文字をとったヌーナという言葉が使われる。(ローレンシア大陸ヌーナ大陸の一部とも考えられる。)

ヌーナ大陸は、 誕生したあと、 すぐに分裂したことがわかっており、 その姿を再現するのは難しい。
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バールバラ超大陸

バールバラ大陸 / バールバラ超大陸(supercontinent Vaalbara) 31億年前 - 28億年前

バールバラ大陸は、 今からおよそ31億年前 - 28億年前の地球に存在したと考えられている安定超大陸である。
このバールバラ (Vaalbara) という名称は、 現在はアフリカ大陸の南部にあるカープバールクラトン (Kaapvaal craton) と、 現在はオーストラリア大陸の西部にあるピルバラクラトン (Pilbara craton) から名前をとった造語である。

このように命名されたのは、 カープバールクラトンとピルバラクラトンを調査した結果、 現在は全く別々の場所に存在するこの2つのクラトンが、 30億年くらい前には隣接していた可能性が浮上したことを根拠に、 このバールバラ大陸が存在したという仮説が提唱されたからである。

クラトンは剛塊(ごうかい。カンブリア紀以後ほとんど地殻変動を受けない強い地塊)と訳されることがあり、 先カンブリア時代に安定化し、 その後活動を停止した古い安定大陸のことをいう。...

最初の超大陸
実は、 約19億年前に誕生したと考えられているヌーナ大陸なども、 これこそが地球上で最初の超大陸であったとも言われている。
しかし、 このバールバラ大陸こそが、地球上で最初の超大陸であったとも言われている。

このように、研究者によっても意見が分かれている。

さらに、 だいたいの形状が推測されているパンゲア大陸とは違って、 バールバラ大陸はその形状なども定かではない。
ただし、 バールバラ大陸を構成していたと考えられているクラトンは現存しており、 それがカープバールクラトンとピルバラクラトンである。

現存する2つのクラトンは、 今でこそ2つの大陸に別れて存在しているものの、 バールバラ大陸が存在していた時代には、 この2つのクラトンがくっついていたと考えられている。
そう考える根拠としては、次のようなものが挙げられる。 このように、 この2つのクラトンについては、 クラトンが現存しているために、 ある程度のことは判っているのだが、 バールバラ大陸の全体像はよく判っていない。
ウィルソンサイクル
地球上の超大陸の形成と分裂には、 地質学的な時間スケールで見た場合に周期性があるのではないかという考え方が存在し、 それはウィルソンサイクルと呼ばれる。
それによれば、 大陸を乗せたプレートは、 集合し衝突し分裂するということを周期的に繰り返しているとされる。
大陸を形成する地殻は、 海洋を形成する地殻よりも寿命が長い。
海洋の地殻は海嶺で生成されても、 大陸を形成する地殻と比べて比重が重いために、 いずれ海溝からマントルの中に沈み込んで消滅してしまうが、 大陸の地殻は比重が軽いために、 いつまでもマントルの上に浮いている傾向にあるので、 このような寿命の差が生ずる。
このため、 大陸を形成する地殻は常に陸地を形成しやすい状態にあるのである。
さらに、 クラトンは、 他の大陸を形成する地殻と一緒になって、 しばしば大陸を形成する。
ウィルソンサイクルの考え方のよれば、 このようなクラトンを含んだ大陸地殻が、 ある時期には超大陸を形成し、 その超大陸もいずれ分裂・離散し、再び超大陸を形成するとされている。
地球におけるこの超大陸の形成と分裂の周期は、 約4億5000万年と考えられている。
先にバールバラ大陸が、 31億年前 - 28億年前くらいの間に存在していたとあるが、 この間ずっとバールバラ大陸が存在していたというのは(過去の地球の内部は現在よりも高温であったと推定されるので、現在の大陸移動速度が、このバールバラ大陸が形成されていた時代にも適用できるかは不明であることを差し引いても)、 現在のウィルソンサイクルの周期を見ると考えにくい。
バールバラ大陸分裂の時期
バールバラ大陸がいつ頃に分裂を始めたかについてもよく判っていない。
ただし、 古地磁気学的な調査の結果、 カープバールクラトンとピルバラクラトンとが共に緯度30度にあった時、 27億8,000万年前 - 27億7,000万年前には分離していたと考えられるので、 28億年前頃には、 少なくともこの2つのクラトンについては分離しただろうとされている。
しかし、 これはあくまでカープバールクラトンとピルバラクラトンとの関係に過ぎず、 バールバラ大陸全体についての話ではないことに注意が必要である。
つまり、 バールバラ大陸がいつ存在した大陸であったのかは、 まだよく判っていないのである。
バールバラ大陸は、存在したであろうことが推定されているだけの仮説上での大陸でしかない。

ローレンシア大陸

【参考】ローレンシア大陸とバルティカ大陸が衝突しユーラメリカ大陸となる。

ローレンシア大陸(Laurentia)は、 プレートテクトニクス理論にて、 超大陸・パンゲア大陸より以前にあったとされる超大陸の一つで、 約19億年前に形成された最古の超大陸。
現在のグリーンランドを含む北アメリカ大陸の主要部分と、 スカンジナビア半島を中心とするヨーロッパ大陸の一部に相当する。

最近では、ローラシア大陸と混同されやすいため、 North Europe and North American の頭文字をとったヌーナという言葉が使われることもある。
あるいは、ローレンシア大陸は、ヌーナ大陸の一部とも考えられる。

バルティカ大陸

バルティカ大陸(Baltica)は、 原生代後期から古生代初期にあったと考えられている大陸プレート。
現在はユーラシア大陸の北西部を構成している東ヨーロッパクラトンに含まれている。
初期のバルティカ大陸は18億年前頃には発生したと考えられている。
ヨーロッパクラトンを構成しているセグメントや大陸は地球上の異なる場所に位置していた。
バルティカ大陸は時に単独の大陸として、 時に初期の超大陸の一部として存在していた。

ロディニア超大陸

ロディニア大陸(Rodinia) 約11億年前 - 7億5000万年前

ロディニア大陸とは、プレートテクトニクス理論において、 約11億年前から7億5000万年前にかけて存在したと考えられている、 世界のほぼ全ての陸塊が集まってできた超大陸である。 「ロディニア」という名前はマーク・マクメナミンが西暦1990年に命名、 これはロシア語で「故郷」を意味する単語の「ロージナ」(родина, rodina)に由来する。

20世紀後半の研究の進歩により、過去の大陸移動の様子が詳しくわかってくると、 パンゲア大陸以前にも、超大陸が存在したことが分かってきた。 古地磁気を使った研究(古地磁気学)により、 過去の大陸移動は約6億年前まで詳細に遡ることが可能で、 更なる過去について各大陸の移動ルートを逆算推測し、 各地の地層データも踏まえて導き出された超大陸がロディニアである。 西暦1991年、 ポール・ホフマンがアメリカの科学雑誌『サイエンス』にロディニア大陸の主要配置について発表した。 ロディニアは、 後の超大陸パンゲアが形成された地域からほぼ正反対の、 現在の太平洋地域に、やや南半球寄りに形成されたと考えられている。 ロディニアの大陸配置が地球の全球凍結を引き起こした(南北両極とも海洋なので凍結しやすい)という説もあるが、 いわゆるスノーボールアース現象は約7億年前の出来事とされ、 ロディニアの大陸分裂が起こってから約5000万年後、 というのが現在の通説である。

約7.5億年前にロディニア大陸が分裂をはじめ、 その後に関してはゴンドワナ大陸と呼ばれるかなり大きな大陸と、 シベリア大陸、ローレンシア大陸、 バルティカ大陸と呼ばれる小さな大陸へと分裂したと考えられている。 ロディニア分裂後に関しては、 各々の大陸が1億年ほどかけて異なる配置に集結し、 新たな超大陸パノティアが約6.5億年前にできたとする異説もある。 ロディニアよりも前の時代に関しては、 昨今の地質学や古地磁気学データから、 約20億年前から18億年前の間にあったコロンビア超大陸の存在が支持されており、 大陸移動説に基づいた学術研究が行われている。...

3億年前の超大陸パンゲアには多彩な生物がいたが、 ロディニア大陸は地上に生命体と呼べるものがいない、岩石だけの大地である。
ロディニアが形成された約10億年前は、 海の中でようやく小さな多細胞生物(菌類)が出現するようになった時期であり、 陸生生物は当然いなかったと考えられている。
また、 これまで発見されている最古の陸上植物(の化石)も約4億7000万年前の陰胞子であるため、 超大陸ロディニアには原始の植物すら生えておらず、 ただ岩石だけの陸塊だったと考えるのが妥当である。

前ゴンドワナ大陸

【未作成】

パノティア超大陸 (Vendian大陸)

パノティア大陸(Pannotia)/ Vendian大陸 約15億年前 - 10億年前

パノティア大陸は、 プレートテクトニクスにおいて、 約15億年前 - 10億年前に存在したと推定されている超大陸である。

パノティア大陸もその後分裂し、約10~7億年前にはロディニア大陸が形成されたと考えられている。

古地磁気の研究により存在が分かってきたが、成立・分裂時期など詳しいことはまだ研究者の間で意見の相違がある。
パノティア大陸以前の超大陸としては、約19億年前にヌーナ大陸が存在したと考えられ、また最近では、ヌーナ大陸とパノティア大陸の間の時期にもさらに超大陸があったのではないかと考えられている(コロンビア大陸)。

また、研究者によっては、およそ7億年前にロディニア大陸が3つに分裂し、それらが6億年前に再び合体してできた大陸をパノティア大陸と呼ぶこともある。
その後、5億4,000万年前頃に、パノティア大陸はローラシア大陸、バルティカ大陸、シベリア大陸、ゴンドワナ大陸に分裂したとされる。

5億年前以前の大陸移動の様子については、研究者の間で意見の一致をみておらず、パノティア大陸についても、いつ存在したどの大陸を指すのか統一はとれていない。

ユーラメリカ大陸

【参考】ゴンドワナ大陸がユーラメリカ大陸と衝突する
【参考】カザフ大陸(カザフスタニア)、シベリア大陸がユーラメリカ大陸に衝突する。(ローラシア大陸の形成)

ユーラメリカ大陸(Euramerica, Laurussia)とは、 デボン紀に生成された小規模な超大陸。
ローレンシア大陸・バルティカ大陸・アバロニア大陸が衝突 (カレドニア造山運動) した結果として生じた。
オールド・レッド大陸 (Old Red Continent) とも、 オールド・レッド砂岩大陸 (Old Red Sandstone Continent) とも呼ばれる。

ペルム紀にはユーラメリカ大陸は大規模な超大陸であるパンゲア大陸の一部となった。
ジュラ紀にはパンゲア大陸がローラシア大陸とゴンドワナ大陸に分裂し、ユーラメリカ大陸はローラシア大陸の一部となった。

パンゲア超大陸

パンゲア大陸(Pangaea/Pangea) 3億年前 - 2億年前

パンゲア大陸は、ペルム紀から三畳紀にかけて存在した超大陸である。 パンゲアという名前は古代ギリシャ語の pan (πᾶν, 全ての、全体の) Gaiaから。 西暦1912年にアルフレート・ヴェーゲナーは、 自身の提唱する大陸移動説の中で、 現在の諸大陸は分裂する前に一つであったとの仮説を考え、 この大陸を「パンゲア大陸」と命名した。 当初、大陸を動かす原動力が説明されておらず、 このような移動は物理的にありえないとされたが、 ヴェーゲナーの死後、西暦1950年以降次々に新事実が見つかり、 プレートテクトニクス理論として再評価されている。

古生代ペルム紀の終わりである2億5000万年前頃に、 ローレンシア大陸、 バルティカ大陸(両大陸はデボン紀には既に衝突し、ユーラメリカ大陸を形成していた)、 ゴンドワナ大陸(ペルム紀初期にはユーラメリカと衝突)、 シベリア大陸などすべての大陸が次々と衝突したことによって誕生し、 中生代三畳紀の2億年前ごろから、再び分裂を始めた。 超大陸の完成時、 地球内部からスーパープルームが上昇して世界各地の火山活動が活発になり、 ペルム紀と三畳紀との境界(P-T境界)に当時生きていた古生代の海洋生物種のうち、 実に95%以上が絶滅した。 当時の海水準は高かったため、大半の時代は、 浅海によって幾つかの陸塊に分かれていた。

パンゲア大陸は、赤道をはさんで三日月型に広がっていた。 三日月内部の浅く広大な内海であるテチス海では多くの海洋生物が繁殖した。 一方、内陸部は海岸から遠いため乾燥した砂漠が荒涼と広がっていた。 ほぼ全ての大地が地続きで動植物の移動が促進されたため、 生物多様性は現在よりも乏しく均質だった。 1億8000万年前のジュラ紀になると、南北に分裂し、 北はローラシア大陸、南はゴンドワナ大陸となった。 両大陸は、更に分裂していった。 パンゲア大陸の形状については、三日月型ではなく、 ユーラシア大陸の凹みとオーストラリア大陸の凸部とが丁度つながり、 丸くなっていたという説もある。

ローラシア大陸

ローラシア大陸(Laurasia)は、 プレートテクトニクス理論で太古に存在したとされる超大陸である。
西暦1937年に南アフリカの地質学者アレクサンダー・デュ・トワによって提示された。
超大陸パンゲアが分裂し、 テチス海を挟んでローラシア大陸とゴンドワナ大陸が生成された。
ローラシア大陸は、 さらに分裂していき、 ユーラシア大陸と北アメリカ大陸が形成されていく。
ローラシア大陸は、 かつてパンゲア大陸を形成したローレンシア大陸、 バルティカ大陸、 シベリア大陸、 カザフスタニア及びシナ地塊から成る。