時代 | 累代 | 代 | 紀 | 世 | 期 | 始期 | 期間 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
先カンブリア時代 | 冥王代 | 約46億年前 | 6億年 | |||||
太古代(始生代) | 原太古代 | 約40億年前 | 4億年 | |||||
古太古代 | 約36億年前 | 4億年 | ||||||
中太古代 | 約32億年前 | 4億年 | ||||||
新太古代 | 約28億年前 | 3億年 | ||||||
原生代 | 古原生代 | シデリアン | 約25億年前 | 2億年 | ||||
リィアキアン | 約23億年前 | 2.5億年 | ||||||
オロシリアン | 約20.5億年前 | 2.5億年 | ||||||
スタテリアン | 約18億年前 | 2億年 | ||||||
中原生代 | カリミアン | 約16億年前 | 2億年 | |||||
エクタシアン | 約14億年前 | 2億年 | ||||||
ステニアン | 約12億年前 | 2億年 | ||||||
新原生代 | トニアン | 約10億年前 | 2.8億年 | |||||
クライオジェニアン | 約7億2000万年前 | 8500万年 | ||||||
エディアカラン(エディアカラ紀) | 約6億3500万年前 | 9400万年 | ||||||
顕生代 | 古生代 | カンブリア紀 | テレニュービアン | フォーチュニアン | 約5億4100万年前 | 1200万年 | ||
ステージ2 | 約5億2900万年前 | 800万年 | ||||||
シリーズ2 | ステージ3 | 約5億2100万年前 | 700万年 | |||||
ステージ4 | 約5億1400万年前 | 700万年 | ||||||
ミャオリンギアン | ウリューアン | 約5億0900万年前 | 450万年 | |||||
ドラミアン | 約5億0450万年前 | 400万年 | ||||||
ガズハンジアン | 約5億0050万年前 | 350万年 | ||||||
フロンギアン | ペイビアン | 約4億9700万年前 | 300万年 | |||||
ジャンシャニアン | 約4億9400万年前 | 450万年 | ||||||
ステージ10 | 約4億8950万年前 | 450万年 | ||||||
オルドビス紀 | 下部/前記 | トレマドキアン | 約4億8540万年前 | 770万年 | ||||
フロイアン | 約4億7770万年前 | 770万年 | ||||||
中部/中期 | ダーピンジアン | 約4億7000万年前 | 270万年 | |||||
ダーリウィルアン | 約4億6730万年前 | 1890万年 | ||||||
上部/後期 | サンドビアン | 約4億4840万年前 | 310万年 | |||||
カティアン | 約4億4530万年前 | 10万年 | ||||||
ヒルナンシアン | 約4億4520万年前 | 140万年 | ||||||
シルル紀(ゴトランド紀) | ランドベリ | ラッダニアン | 約4億4380万年前 | 300万年 | ||||
アエロニアン | 約4億4080万年前 | 230万年 | ||||||
テリチアン | 約4億3850万年前 | 510万年 | ||||||
ウェンロック | シェイウッディアン | 約4億3340万年前 | 290万年 | |||||
ホメリアン | 約4億3050万年前 | 310万年 | ||||||
ラドロー | ゴースティアン | 約4億2740万年前 | 180万年 | |||||
ルドフォーディアン | 約4億2560万年前 | 260万年 | ||||||
プリドリ | --- | 約4億2300万年前 | 380万年 | |||||
デボン紀 | 下部/前期 | ロッコビアン | 約4億1920万年前 | 840万年 | ||||
プラギアン | 約4億1080万年前 | 840万年 | ||||||
エムシアン | 約4億0760万年前 | 1430万年 | ||||||
中部/中期 | アイフェリアン | 約3億9330万年前 | 560万年 | |||||
ジベティアン | 約3億8770万年前 | 500万年 | ||||||
上部/後期 | フラニアン | 約3億8270万年前 | 1050万年 | |||||
ファメニアン | 約3億7220万年前 | 1330万年 | ||||||
石炭紀 | ミシシッピアン | 下部/前期 | トルーネシアン | 約3億5890万年前 | 1220万年 | |||
中部/中期 | ビゼーアン | 約3億4670万年前 | 1580万年 | |||||
上部/後期 | サープコビアン | 約3億3090万年前 | 770万年 | |||||
ヨーロッパでは、ミシシッピ文化とペンシルバニアン文化は、低地の大陸堆積物の1つの多かれ少なかれ連続したシーケンスであり、石炭紀としてグループ化されている。">ペンシルベニアン | 下部/前期 | バシキーリアン | 約3億2320万年前 | 800万年 | ||||
中部/中期 | モスコビアン | 約3億1520万年前 | 820万年 | |||||
上部/後期 | カシモビアン | 約3億0700万年前 | 330万年 | |||||
グゼリアン | 約3億0370万年前 | 480万年 | ||||||
ペルム紀(二畳紀) | シスウラリアン | アッセリアン | 約2億9890万年前 | 468万年 | ||||
サクマーリアン | 約2億9352万年前 | 342万年 | ||||||
アーティンスキアン | 約2億9010万年前 | 660万年 | ||||||
クングーリアン | 約2億8350万年前 | 1055万年 | ||||||
グアダルピアン | ローディアン | 約2億7295万年前 | 415万年 | |||||
ウォーディアン | 約2億6880万年前 | 370万年 | ||||||
キャピタニアン | 約2億6510万年前 | 600万年 | ||||||
ローピンジアン | ウーチャーピンジアン | 約2億5910万年前 | 496万年 | |||||
チャンシンジアン | 約2億5414万年前 | 223.8万年 | ||||||
中生代 | 三畳紀 | 下部/前期 893 | インドゥアン | 約2億5190.2万年前 | 70.2万年 | |||
オレネキアン | 約2億5120万年前 | 400万年 | ||||||
中部/中期 | アニシアン | 約2億4720万年前 | 520万年 | |||||
ラディニアン | 約2億4200万年前 | 500万年 | ||||||
上部/後期 | カーニアン | 約2億3700万年前 | 1000万年 | |||||
ノーリアン | 約2億2700万年前 | 1850万年 | ||||||
レーティアン | 約2億0850万年前 | 720万年 | ||||||
ジュラ紀 | 下部/前期 | ヘッタンギアン | 約2億0130万年前 | 200万年 | ||||
シネムーリアン | 約1億9930万年前 | 850万年 | ||||||
プリンスバッキアン | 約1億9080万年前 | 810万年 | ||||||
トアルシアン | 約1億8270万年前 | 860万年 | ||||||
中部/中期 | アーレニアン | 約1億7410万年前 | 380万年 | |||||
バッジョシアン | 約1億7030万年前 | 200万年 | ||||||
バトニアン | 約1億6830万年前 | 220万年 | ||||||
カロビアン | 約1億6610万年前 | 260万年 | ||||||
上部/後期 | オックスフォーディアン | 約1億6350万年前 | 620万年 | |||||
キンメリッジアン | 約1億5730万年前 | 520万年 | ||||||
チトニアン | 約1億5210万年前 | 710万年 | ||||||
白亜紀 | 下部/前期 | ベリアシアン | 約1億4500万年前 | 520万年 | ||||
バランギニアン | 約1億3980万年前 | 720万年 | ||||||
オーテリビアン | 約1億3260万年前 | 320万年 | ||||||
バレミアン | 約1億2940万年前 | 440万年 | ||||||
アプチアン | 約1億2500万年前 | 1200万年 | ||||||
アルビアン | 約1億1300万年前 | 1250万年 | ||||||
上部/後期 | セノマニアン | 約1億0050万年前 | 750万年 | |||||
チューロニアン | 約9390万年前 | 410万年 | ||||||
コニアシアン | 約8980万年前 | 350万年 | ||||||
サントニアン | 約8630万年前 | 270万年 | ||||||
カンパニアン | 約8360万年前 | 1150万年 | ||||||
マーストリヒチアン | 約7210万年前 | 610万年 | ||||||
新生代 | 古第三紀 | 暁新世 | ダニアン | 約6600万年前 | 440万年 | |||
セランディアン | 約6160万年前 | 240万年 | ||||||
サネティアン | 約5920万年前 | 320万年 | ||||||
始新世 | ヤプレシアン | 約5600万年前 | 820万年 | |||||
ルテシアン | 約4780万年前 | 650万年 | ||||||
バートニアン | 約4120万年前 | 349万年 | ||||||
プリアボニアン | 約3771万年前 | 381万年 | ||||||
漸新世 | ルペリアン | 約3390万年前 | 608万年 | |||||
チャッティアン | 約2782万年前 | 479万年 | ||||||
新第三紀 | 中新世 | アキタニアン | 約2303万年前 | 259万年 | ||||
バーディガリアン | 約2044万年前 | 447万年 | ||||||
ランギアン | 約1597万年前 | 215万年 | ||||||
サーラバリアン | 約1382万年前 | 219万年 | ||||||
トートニアン | 約1163万年前 | 439万年 | ||||||
メッシニアン | 約724万年前 | 190.8万年 | ||||||
鮮新世 | ザンクリアン | 約533.2万年前 | 173.2万年 | |||||
ピアセンジアン | 約360万年前 | 101.2万年 | ||||||
第四紀 | 更新世 | ジェラシアン | 約258万年前 | 78万年 | ||||
カラブリアン | 約180万年前 | 114.5万年 | ||||||
チバニアン | 約77.4万年前 | 64.5万年 | ||||||
後期更新世 | 約12.9万年前 | 11.73万年 | ||||||
完新世 | グリーンランディアン | 約1.17万年前 | 10,880年 | |||||
ノースグリッピアン | 820年前 | 400年 | ||||||
メーガーラヤン | 420年前 | --- |
代 | 始期 | 期間 |
---|---|---|
原太古代 | 約40億年前 | 約4億年 |
古太古代 | 約36億年前 | 約4億年 |
中太古代 | 約32億年前 | 約4億年 |
新太古代 | 約28億年前 | 約3億年 |
代 | 紀 | 始期 | 期間 |
---|---|---|---|
古原生代 | シデリアン | 約25億年前 | 約2億年 |
リィアキアン | 約23億年前 | 約2.5億年 | |
オロシリアン | 約20.5億年前 | 約2.5億年 | |
スタテリアン | 約18億年前 | 約2億年 | |
中原生代 | カリミアン | 約16億年前 | 約2億年 |
エクタシアン | 約14億年前 | 約2億年 | |
ステニアン | 約12億年前 | 約2億年 | |
新原生代 | トニアン | 約10億年前 | 約2.8億万年 |
クライオジェニアン | 約7億2000万年前 | 約8500万年 | |
エディアカラン | 約6億3500万年前 | 約9400万年 |
世 | 期 | 始期 | 期間 |
---|---|---|---|
テレニュービアン(Terreneuvian) | フォーチュニアン(Fortunian) | 5億4100万年前 | 1200万年 |
ステージ2(Stage2) | 5億2900万年前 | 800万年 | |
シリーズ2(Series2) | ステージ3(Stage3) | 5億2100万年前 | 700万年 |
ステージ4(Stage4) | 5億1400万年前 | 700万年 | |
ミャオリンギアン(Miaolingian) | ウリューアン(Wuliuan) | 5億0900万年前 | 450万年 |
ドラミアン(Drumian) | 5億0450万年前 | 400万年 | |
ガズハンジアン(Guzhangian) | 5億0050万年前 | 350万年 | |
フロンギアン(Furongian) | ペイビアン(Paibian) | 4億9700万年前 | 300万年 |
ジャンシャニアン(Jiangshanian) | 4億9400万年前 | 450万年 | |
ステージ10(Stage10) | 4億8950万年前 | 450万年 | |
4億8540万年前 |
世 | 期 | 始期 | 期間 |
---|---|---|---|
下部/前期 | ロッコビアン(Lochkovian) | 4億1920万年前 | 840万年 |
プラギアン(Pragian) | 4億1080万年前 | 840万年 | |
エムシアン(Emsian) | 4億0760万年前 | 1430万年 | |
中部/中期 | アイフェリアン(Eifelian) | 3億9330万年前 | 560万年 |
ジベティアン(Givetian) | 3億8770万年前 | 500万年 | |
上部/後期 | フラニアン(Frasnian) | 3億8270万年前 | 1050万年 |
ファメニアン(Famennian) | 3億7220万年前 | 1330万年 | |
石炭紀 | 3億5890万年前 |
世 | 期 | 始期 | 期間 |
---|---|---|---|
下部/前期(Lower) | インドゥアン(Induan) | 2億5190万年前 | 70万年 |
オレネキアン(Olenekian) | 2億5120万年前 | 400万年 | |
中部/中期(Middle) | アニシアン(Anisian) | 2億4720万年前 | 520万年 |
ラディニアン(Ladinian) | 2億4200万年前 | 500万年 | |
上部/後期(Upper) | カーニアン(Carnian) | 2億3700万年前 | 1000万年 |
ノーリアン(Norian) | 2億2700万年前 | 1850万年 | |
レーティアン(Rhaetian) | 2億0850万年前 | 720万年 | |
2億0130万年前 |
古生代末、ほとんど全ての大陸が合体し、三畳紀には北極から南極に至るパンゲア大陸と呼ばれる超大陸が形成された[2]。また、山地をくずして内陸部に広大な平野をつくる陸地の平原化現象がおおいに進行した。内陸部の平野には乾燥気候の影響で砂漠化の進行がいちじるしく、赤色の砂が堆積していった[7]。砂漠のところどころにはオアシスが点在した[7]。
パンゲア大陸の周囲には、パンサラッサと称されるひとつながりの巨大な海洋と、大陸の東側にはテチス海と呼ばれる湾状の海が広がり、一部は珊瑚礁となっていた。古生代終期に寒冷化した気候も、三畳紀を通じて気温は徐々に上昇していったものと推定される。ペルム紀に30パーセントほどあった酸素濃度も10パーセント程度まで低下し、ジュラ紀頃までの約1億年間、低酸素状態が続いた。
三畳紀は、広大な大テチス地向斜の発展がみられた時期と考えられている[4]。この地向斜から、2億もの年月を経たのち、アルプス・ヒマラヤ造山帯など新期造山帯と称される若い山脈が形成されていくものとみられている[4]。
ペルム紀末の大量絶滅の後、空席になったニッチ(生態的地位)を埋めるように、海生生物では、古生代型の海生動物にかわって、新しい分類群がつぎつぎに出現した。六放サンゴやさまざまな翼形(よくけい)二枚貝などが発展するようになり[2]、アンモナイトは、中生代まで生き残った数種をもとにセラタイト型が爆発的に増えた[6]。また、類縁するベレムナイトが著しく多数にわたって現れた[4]。棘皮動物のうちウニ類は古生代においてはまだ十分な発達をとげなかったが、中生代には急激に進化しはじめ、多くの種を生じた[3][注釈 3]。このような新しい種の出現によって、三畳紀後期にはいったん損なわれた生物多様性を再び回復した[2]。
三畳紀の海成層の示準化石として重要なものとしては、セラタイト型アンモナイト、翼形二枚貝(ダオネラ、ハロビア、モノティス等)のほか、原生動物の放散虫、貝蝦(エステリア)、ウミユリ(棘皮動物)の一種エンクリヌス・リリイフォルミス[注釈 4]があり、歯状の微化石コノドントは生物学上の位置づけが未解決の部分もあるが、層位学的にはきわめて重要である[2][3]。なお、ダオネラは、現在のホタテガイに近縁する絶滅種であり、ダオネラ頁岩は堆積学的見地からも重視される[3]。 三畳紀後期に生息していた原竜脚類、テコドントサウルス 最古のカメ、オドントケリスの化石実測図
これに対し陸上の動植物はペルム紀中に大変革を終えており、P-T境界においては海生生物におけるほどの劇的な変化をともなっていない[2][3]。ペルム紀においてすでに主竜類などをはじめとする爬虫類が水中のみならず陸上生活に適したものが増加し、三畳紀には体躯の大きなものも出現して繁栄した[3]。主竜類の中から三畳紀中期にはエオラプトルやヘレラサウルスなどの恐竜や翼竜、ワニが出現、また主竜類に近い系統からカメ類が現れた[8]。爬虫類はまた、肺呼吸を完全にし、種類によっては皮膚をウロコや硬い甲羅でおおうことによって乾燥した陸地への生活に適応していった[7]。
この時代の恐竜(初期恐竜)は、陸生脊椎動物のなかにあって特に大型であったわけではなく、初期恐竜と併存していた恐竜以外の爬虫類のなかに、それよりもはるかに大きく、個体数の多い種もあったと推定される[8]。中でもこの時代にワニ類を輩出したクルロタルシ類は繁栄の絶頂にあり、陸上生態系において支配的地位を占めていた。三畳紀の恐竜化石は特に南アメリカ大陸で多数検出されており、北米・アフリカ・ヨーロッパなどでも確認されている[8]。湿地帯などにのこされた爬虫類の足跡化石が多く発見されるようになるのも三畳紀に入ってからであり、これにより、肉食種が植物食種を捕食するシステムが成立していたことが推測される[3]。カメは、現存種には歯のある種はないものの、オドントケリスやプロガノケリスなど初期のカメには顎に歯があったことが確認されている[4]。また、四肢は現在のゾウガメに類似しており、陸上生活者であると考えられている[8]。三畳紀のワニ類もまた陸上生活者であり、全長は1メートルにおよばなかった[8]。
非哺乳類の単弓類が最後に繁栄したのも三畳紀だった。初頭には大型ディキノドン類リストロサウルスや最後の大型テロケファルス類モスコリヌスに加え、小型のトリナクソドンのようなキノドン類が多種多様な爬虫類と共存した。前期にはカンネメイエリアやキノグナトゥスがさらなる大型化と多様化を達成し、中期?後期にかけても大型種では植物食のプラケリアス、雑食のエクサエレトドンやディアデモドン、肉食のトルシキノドンが変わらぬ繁栄を見せ、小型種ではトラベルソドン類やイクチドサウルス類が生態系の隙間を埋めた[9]。
こうした三畳紀特有の生物相は、南米ロス・コロラドス層を見るに、三畳紀中盤から末期にかけて概ね維持されていた[10]。ただし竜脚形類や新獣脚類の台頭など、留意すべき点もある。
なお最初の哺乳類が現れたのも三畳紀であった[4]。哺乳類は、中生代を通じて小型であり、大きくてもネコか小型犬ほどの大きさであり多くの種はドブネズミかハツカネズミの大きさほどしかなかった[8]。
これらの内、一部の系統では歩行/走行と呼吸を並行して行うことが出来るようになっていた。これにより、後代の生物には真の恒温性を獲得することになる[11]。
三畳紀には、従前は陸上でしかみられなかった爬虫類であったが、三畳紀に入ってその一部が海に進出した[8]。イクチオサウルスなどの魚竜や、泳ぐのに特化したひれ状の足をもつプラコドンなどの鰭竜類(Sauropterygia)、タラットサウルス類、板歯目などがそれである[4][8]。
魚類のうち、サメのなかまはペルム紀末の大量絶滅によって打撃を受け、その繁殖は限定的であったが、硬骨魚類は海中において顕著に繁殖した[12]。両生類は、中期に体長5メートルを越すと推定されるマストドンサウルスがあり、これは史上最大級の両生類の一つと考えられている。両生類には、分椎目のアファネランマに代表されるトレマトサウルス類のように海水に適応した種さえあったが、三畳紀を通じてその多くは衰退していった[13]。
陸上の植物ではシダ植物や裸子植物が著しく分布域を広げ[2]、ボルチアやアメリカ合衆国アリゾナ州におけるアラウカリオキシロンの珪化森林にみられるようにマツやスギの遠祖となる針葉樹が現れた[7]。種子植物でありながら独立した精子をつくるイチョウ類やソテツ類、ベネティティス類も多かった。湿地帯には、現在のシダ植物のヒカゲノカズラ科の類縁種である古代リンボクが豊富にのこり、シダやトクサも密に分布した[4]。また、古生代後期からひきつづき、ゴンドワナ植物群とアンガラ植物群とが植生を競いあっていた[2]。
約1億9960万年前の中生代の三畳紀末(T-J境界)に大量絶滅が発生し、
アンモナイトの多くの種が絶滅してしまった。
また、
爬虫類や単弓類も大型動物を中心に多くの系統が絶え、
当時はまだ比較的小型だった恐竜が以降、
急速に発展していく。
全ての生物種の76%が絶滅したと考えられている。
パンゲア大陸を分裂させ大西洋を形成する地殻変動と連動した、 中央大西洋マグマ分布域における火山活動が絶滅の原因として有力視されている。
また、絶滅の原因をカナダにあるマニクアガン・クレーターを作り出した隕石の衝突と見る説もある。岐阜県坂祝町にある木曽川の河床と大分県津久見市でこのクレーターが作られた時期である約2億1500万年前の地層から、白金族元素であるオスミウムが通常の20倍から5000倍の濃度で見つかった。白金族元素は地殻にはほとんどないが隕石には豊富に含まれており、隕石の衝突で広範囲にばらまかれたと考えられている。この考え方は、後述する白亜紀末の大量絶滅と共通した考え方である
海洋ではアンモナイトの多くの種が姿を消し、魚竜などの海洋棲爬虫類も打撃を受けた。陸上ではキノドン類、ディキノドン類の大半の種といった大量の単弓類(哺乳類型爬虫類)が絶滅した[8]。三畳紀の終末を生き延びた恐竜など陸生脊椎動物は、繁殖様式(卵など)や生活様式から乾燥にとくに強いタイプのものと考えられる[8]。また、爬虫類も単弓類同様に大型動物を中心に多くの種が絶滅した。まだ比較的小型だった恐竜は、三畳紀末期には竜脚類のような大型種も出現し、そののち急速に発展していく。絶滅の原因としては、直径3.3 - 7.8km程度の隕石の落下[14]あるいは、中央大西洋マグマ分布域(Central Atlantic Magmatic Province)における火山活動との関連が指摘されている[15] [16] [17]。こうした環境の変化を経る中で、獣弓類は生態系の脇役へと姿を変え、かつて覇権を誇ったクルロタルシ類は姿を消していった。そして敏捷で呼吸効率の良い恐竜が生態系の主役を担うようになる[18]。なお恐竜の先駆けとして登場したシレサウルス類もまた、子孫筋にニッチを明け渡していた。
三畳紀の地層を三畳系という。 三畳紀には大規模な海進はなかったとみられており、そのため、安定陸塊においては陸成層や台地玄武岩が卓越し、海成層の分布はほとんどみられない[2]。一方、テチス海域だった地域および大洋周囲の変動帯ないし準安定地域だった地域には、しばしば珊瑚礁由来の石灰岩や層状チャートをふくんだ三畳系海成層もみられる[2]。
日本の三畳系は、ふるくは分布範囲はきわめて狭小であるとみなされてきたが、一時期古生代に属すと考えられてきた外帯(太平洋側)のチャート層や石炭岩からコノドント化石が見つかり、これによって三畳紀の地史が大きく解明された。すなわち、従来古生代後期の地層とされてきた海洋性の石灰岩やチャート、また、海底火山岩のうちのかなりの部分が三畳紀に形成された地層であるとみなされるようになった[2]。一方、内帯(日本海側)および外帯一部には、三畳紀にすでに付加された古生代の地層と三畳紀前後に形成された花崗岩および広域変成岩が分布して、これらを基盤として三畳紀後期における陸棚性・瀕海性の厚い堆積物が比較的小範囲に点在する。その多くは炭層をふくみ、産出化石はシベリア方面の種との共通性を示している[2]。
北上山地南部の太平洋沿岸にある宮城県南三陸町皿海集落には三畳系後期ノリアン階の貝化石産地があり、集落名を採って「皿貝動物群」あるいは「皿貝化石群」と称される。ここでは、モノティスと称される翼形二枚貝の検出が特徴的である[3]。
ジュラ紀(Jurassic period)は、
3つに細分された、
顕生代・新生代の2番目(真ん中)の「紀」である。
約2億130万年前 - 約1億4500万年前の約6800万年間の期間をいう。
恐竜が繁栄し、そして絶滅した恐竜の時代ともいえる。
ジュラ紀の開始は三畳紀末の大量絶滅から始まった。
絶滅は地上と海洋の両方でおき、
地上の方が数百万年早かったと言われている。
海洋生物の20%と恐竜・翼竜・ワニ以外の祖竜(主竜類)、
獣弓類が死滅し(最近日本で白亜紀の地層から化石が見つかっているのでこの説は疑問視されているが、少なくとも衰退したのは間違いない)、
最後の巨大な両生類もこのときにほぼ姿を消した。
この原因として隕石衝突など様々な説が提唱されているが、
現在は中央大西洋マグマ分布域における火山活動との関連が有力視されている。
三畳紀末期の絶滅を生き残った恐竜が栄えた。
三畳紀から相次いだ火山活動の結果、
大気中の二酸化炭素濃度は高く、
ジュラ紀は現在よりも暖かく、
降水量も多く、
湿度も高かった。
そのため動物、
植物はともに種類が増え、
大型化していった。
植物ではイチョウ、ソテツなどの裸子植物が大きく繁栄し、
それまで植物が無かった内陸部まで生育範囲を広げていった。
またジュラ紀の後半には被子植物も現れた。
海洋ではアンモナイトや、
プランクトンが繁栄し、
地上では恐竜が多種多様な進化を遂げた。
小型の恐竜の一部が鳥類に至る進化を果たし、
始祖鳥が現れたのもこの時代である。
ジュラ紀にもっとも進化した生命は海洋での魚類と、 海洋で暮らす爬虫類(魚竜、首長竜など)である。3 また無脊椎動物にはいくつかの新しいグループが現れた。
ジュラ紀の名前は、
フランス東部からスイス西部に広がるジュラ山脈において広範囲に分布する石灰岩層にちなみ、
西暦1829年にアレクサンドル・ブロンニャールにより提唱された。
その後、
西暦1962年と西暦1967年に開かれた国際ジュラ系層序小委員会により、
11の階(期)の区分が確立された。
漢字表記の「侏羅紀」は、 現代の日本ではほとんど使われていないが、 中国語では正式名称として使われている。
ジュラ紀の開始は三畳紀末の大量絶滅から始まった。
絶滅は地上と海洋の両方でおき、
地上の方が数百万年早かったと言われている。
海洋生物の20%と恐竜・翼竜・ワニ以外の祖竜(主竜類)、
大型獣弓類が衰退し(最近日本で白亜紀の地層からトリティロドン類が見つかっているが、これも小型種だった)、
最後の巨大な両生類もこのときにほぼ姿を消した(例外はクーラスクス)。
この原因として隕石衝突など様々な説が提唱されているが、
現在は中央大西洋マグマ分布域(英語版)における火山活動との関連が有力視されている。
三畳紀末期の絶滅を生き残った恐竜が栄えた。
三畳紀から相次いだ火山活動の結果、
大気中の二酸化炭素濃度は高く、
ジュラ紀は現在よりも暖かく、
降水量も多く、
湿度も高かった。
そのため動物、
植物はともに種類が増え、
大型化していった。
植物ではイチョウ、
ソテツなどの裸子植物が大きく繁栄し、
それまで植物が無かった内陸部まで生育範囲を広げていった。
またジュラ紀の後半には被子植物も現れた。
海洋ではアンモナイトや、プランクトンが繁栄し、
地上では恐竜が多種多様な進化を遂げた。
小型の恐竜の一部が鳥類に至る進化を果たし、
始祖鳥が現れたのもこの時代である。
三畳紀に登場した哺乳類(哺乳形類や、その母体であるキノドン類の生き残り含む)は、
小動物としてのニッチを確立していた。
例として彼らが掘り上げた巣穴が見つかっている。
ジュラ紀にもっとも進化した生命は海洋での魚類と、海洋で暮らす爬虫類(魚竜、首長竜など)である。また無脊椎動物にはいくつかの新しいグループが現れた。
前期ジュラ紀を通じてパンゲア大陸が、
北のローラシア大陸と南のゴンドワナ大陸に分裂した。
とはいえ、
両者の距離は近く、
隔絶は未だ完全ではなかった。
温暖であったため海水準が高く、
ローラシアはしばしば浅海により東西の陸塊に分かれていた。
ジュラ紀の北大西洋は現在に比べて狭く、
南大西洋はゴンドワナ大陸の分裂が始まる白亜紀まで開かなかった。
テチス海は閉じ、新テチス海盆を形成した。
大規模な火山活動がみられ、
太平洋海底のシャツキー海台はその一つであり、
ジュラ紀後期から次の白亜紀前期にかけて形成された。
気候は温暖であり、氷河があった痕跡は認められない。
三畳紀と同様に、極付近に陸地はなく氷冠の成長もなかった。
ジュラ紀の地質学的記録は、
西ヨーロッパでよく保存されており、
有名なジュラシック・コーストや、
上部ジュラ系のゾルンホーフェン石灰岩層を含む熱帯の浅海における堆積過程が観察できる。
それとは対照的に、
北アメリカでは中生界ジュラ系はほとんど分布せず、
露頭も極めて少ない。
白亜紀/白堊紀(Cretaceous [period])は、
3つに細分された、
顕生代・新生代の3番目(最後)の「紀」である。
約1億4500万年前 - 約6600万年前の約7900万年間の期間をいう。
この時代は、
前のジュラ紀から続く中生代の最後の時代である。
次の時代は、新生代古第三紀の暁新世である。
「白堊」の「堊(アク; アと読むのは慣習)」の字は粘土質な土、
すなわち石灰岩を意味し、
石灰岩の地層から設定された地質年代のため白堊紀の名がついた。
また「白亜」の「亜」は、「堊」の同音の漢字による書きかえである。
約1億4,500万年前-約6,600万年前[1] 花を咲かせる被子植物の出現。 魚竜と首長竜などが海洋無酸素事変で絶滅。 恐竜の繁栄が継続。 モササウルス類が出現し繁栄。 白亜紀末(K-T境界,K-Pg境界)に地球規模の大絶滅が起こり、恐竜類は鳥類を除いて絶滅した。(ただし、アラモサウルスなどのごく一部の属はこれを生き延びた可能性がある)
温暖な気候と高海水準とで特徴付けられる時代である。他の地質時代と同様に、開始と終了との地層には際立った特徴があるものの、正確な年代については、数百万年程度の誤差が見受けられる。白亜紀の終わりを示すK-Pg境界においては、イリジウムが大量に含まれた粘土層が世界中に見つかっている。これは、6,568万年前にユカタン半島及びメキシコ湾にある巨大なチクシュルーブ・クレーターを作った隕石の衝突によってその破片が地上に降り積もったものと考えられている。この隕石の落下が引き起こした気候変動が、白亜紀末の大量絶滅に関係しているという学説は、現在では地質学者、古生物学者等の間で広く支持されている。 次の12の時代に分けられている。 うち、アルビアンまでを前期、セノマニアン以降を後期とする。
白亜紀は以下のように古い方から12の時代に分けられている。
世 | 期 | 始期 | 期間 |
---|---|---|---|
下部(Lower) | ベリアシアン(Berriasian) | 1億4500万年前 | 520万年 |
バランギニアン(Valanginian) | 1億3980万年前 | 720万年 | |
オーテリビアン(Hauterivian) | 1億3260万年前 | 720万年 | |
バレミアン(Berremian) | 1億2940万年前 | 320万年 | |
アプチアン(Aptian) | 1億2500万年前 | 1370万年 | |
アルビアン(Albian) | 1億1130万年前 | 1370万年 | |
上部(Upper) | セノマニアン(Cenomanian) | 1億0050万年前 | 1080万年 |
チューロニアン(Turonian) | 9390万年前 | 660万年 | |
コニアシアン(Coniacian) | 8980万年前 | 350万年 | |
サントニアン(Santonian) | 8630万年前 | 270万年 | |
カンパニアン(Companian) | 8360万年前 | 1150万年 | |
マーストリヒチアン(Maastrichtian) | 7210万年前 | 610万年 | |
6600万年前 |
ジュラ紀から白亜紀の境目に大きな絶滅などはなく、
長期にわたり温暖で湿潤な気候が続いた。
前期白亜紀において、
一時的な寒冷化が見られるものの、
同時期の表層海水温に関する研究では、
低緯度地域で32 ℃、中緯度地域で26 ℃と現在より高い海水温で安定していたことがわかっている。
末期には気候帯が現われ、植物相にも変化が見られた。
植物は、
主流であった原始的な裸子植物やシダなどが減少し、
被子植物が主流となって進化、
繁栄を遂げた。
スギなどの針葉樹は現代と同じ形まで進化し、
イチジク、スズカケノキ、モクレンなどが現在とほぼ同じ形となった。
超大陸パンゲアの分裂が一層進んだが、
これによって地理的な隔離が起きたため、
陸上の生物の多様性を更に高めることとなった。
地上の動物は、
恐竜やワニなどの爬虫類が支配的地位を占め、
ジュラ紀に続いて全盛期であった。
地上、海洋及び空を含め多種多様な進化を遂げている。
白亜紀前期まではジュラ紀に栄えた恐竜の系統も依然健在であったが、
白亜紀後期においては、
その多くは姿を消した(アロサウルス上科、ディプロドクス上科、ステゴサウルス類など)。
代わってジュラ紀にはあまり目立たなかった系統の恐竜が新たな進化を遂げ、
放散することになる。
白亜紀後期の恐竜及び翼竜の代表的な種は、
ティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドンなどが知られる。
しかし白亜紀末期に他の多くの生物と共に恐竜は衰退し、
最終的に現生鳥類を除いて絶滅する(後述)。
また、
翼竜類においては特に翼指竜亜目が白亜紀前期に多様化のピークを迎えていたが(翼竜の中でも嘴口竜亜目は前期を最後に姿を消した)、
白亜紀後期には鳥類の発展と対照的に中・小型の翼竜類が衰え、
プテラノドンやケツァルコアトルスなど大型種だけが残る状況となっていた。
有鱗目 においてヘビ類が地中性又は水中性のトカゲ類から進化したのも、
白亜紀であるとされる。
哺乳類は、
この時代に形態を大きく進化させ、
胎生を持つようになり、
また、
有袋類及び有胎盤類への分化を遂げた。
中には恐竜の幼体を襲っていた種もある。
ただし、それらの形態は、小さな形の種にとどまっていたものが多い。
有胎盤類は、白亜紀後期には既に多くの系統へと分岐していたようである。
前時代に恐竜から分岐した鳥類では、
この時代に真鳥類が出現している。
しかし、
大勢を占めたのは、
古鳥類(英語版)であり、
陸上性では孔子鳥、
エナンティオルニス類などが繁栄した。
なお、
海鳥では、
真鳥類のヘスペロルニス、イクチオルニスなどが栄えた。
しかし、
白亜紀に全盛を迎えたこれらの鳥類の集団は、
白亜紀末期にほとんどが絶滅した。
この時期に現生鳥類の直系の祖先も出現している。
多くの目は、白亜紀後期には分化していたようだ。
海洋では1億2000万年前に現在のオントンジャワ海台を形成した大規模な海底火山噴火が南太平洋で発生した(その2000-4000万年後には更に二次的な噴火が起きた)。
更にカリブ海、
インド洋のケルゲレンなどでも大規模な火山活動が度々発生し、
これらの火山噴火に前後して海洋無酸素事変も発生している。
白亜紀後期序盤に魚竜、
海生ワニ類、
大型のプリオサウルス類(首長竜の一群)が絶滅したのは、
この影響ともされる。
代わって後期白亜紀全体の生態的支配的地位を占めた頂点捕食者のモササウルス類、
エラスモサウルス類をはじめとする首長竜などが繁栄した。
軟骨魚類では現在見られる型のエイ及びサメ、硬骨魚類ではニシン類が現れ、
軟体動物では狭義のアンモナイトなどが進化を遂げた。
ジュラ紀中期に誕生した浮遊性有孔虫、 及びココリスなどのナンノプランクトンは、 この時期に生息域を大きく拡大させ、 その遺骸は白亜紀の名称の元となった石灰岩層を形成した。
K-Pg境界の大量絶滅
詳細は「K-Pg境界」を参照
地上・空・海で繁栄していた爬虫類であったが、
白亜紀の末には急減した。
大量絶滅の影響を受けたためである。
白亜紀末には、
地球史の上で5回目の、
規模としては古生代ペルム紀末期の大絶滅(P-T境界)に次ぐ大規模な絶滅が起きた(K-Pg境界)。
この大量絶滅では、
陸上生物の約50%、海洋生物の約75%、
生物全体で約70%が絶滅したと考えられている。
哺乳類・爬虫類・鳥類の多くが絶滅し、
特に恐竜は(現生種につながる真鳥類を除いて)全てが絶滅した。
また、
海洋においても、カメ、カンプソサウルス(チャンプソサウルス)類以外の全ての海棲爬虫類、
全てのアンモナイト類が絶滅している。
しかし、
アメリカで、
この大量絶滅から70万年後とされる地層からアラモサウルスの化石が発見され、
議論を呼んでいる。
この発見は、
カナダのアルバータ大学などの研究により確認され、
論文がアメリカ地質学協会の専門誌に掲載された。
現在では絶滅の直接の原因は隕石(小惑星)の衝突によるものであるという説が広く知られており、
西暦2010年3月5日には12ヶ国の研究機関による研究チームが同説が絶滅の直接の原因であると結論づけた。
ただし、それ以外の説も依然として存在する。
白亜紀の終わりにかけて、
パンゲア大陸は完全に分裂し、
配置は異なるものの現在ある大陸と同じ構成になった。
ローラシア大陸は北アメリカとヨーロッパとに分かれて大西洋が広がり、
ゴンドワナ大陸は南極大陸、
オーストラリア大陸、アフリカ大陸、南アメリカ大陸に分割された。
インド及びマダガスカルは、
まだアフリカと陸続きであったが末期には分裂し島大陸となっていた。
北アメリカ大陸に食い込むようにして形成されていた浅い海は石炭層に挟まれて陸地となり、
海の堆積物を多く残した。
この他で重要な白亜紀の地層の露出は、中国とヨーロッパとで見られる。
また、
インドのデカントラップにある大量の溶岩の地層は、
白亜紀から暁新世にかけて形成されたものであることがわかっている。
地質学における時代は、「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
「累代」は、
「冥王代」、「太古代」、「原生代」、「顕生代」がある。
新生代(Cenozoic [era])は、
最後の「顕生代」を細分化した「古生代」、「中生代」、「新生代」の3つの「代」の内、
3番めの(最後の、最新の)「代」である。
約6600万年前から始まり、現在まで続く。
陸上では恐竜が絶滅し、 海中ではアンモナイトと海生爬虫類が絶滅した後、 哺乳類が繁栄したことで特徴づけられる。
新生代は
また、新第三紀と古第三紀を合わせた地質時代を、非公式な用語として第三紀と呼ぶことが許されている。
中生代の初めに超大陸パンゲアが分裂して大西洋やインド洋が生まれ、 現在の大陸分布になった。
古生代に存在した超大陸パンゲアは中生代に分裂し、 各大陸は移動し始める。 新生代が始まったときには、 オーストラリアと南極大陸はひとつになって南半球にあり、 ユーラシア、アフリカ、 南アメリカ、 北アメリカ、 インドの各大陸は海を隔てていた。 南アフリカから分かれて北上していたインド大陸は約4000万年前にアジア大陸に衝突、 ヒマラヤ山脈やチベット高原の上昇が始まる。 約3800万年前にオーストラリア大陸と南極大陸が完全に分離し、 約2000万年前には南アメリカ大陸と南極大陸も離れて、 南極大陸が完全に海で囲まれる。 インド大陸はアジア大陸に衝突したあとも北上を続けアジア大陸の内部に約2000kmも突入したため、 衝突地点のヒマラヤ山地や背後のチベット高原は、 その下にもぐりこまれたインド大陸に押し上げられ隆起した。 隆起しつつあるヒマラヤ山脈では高山に対する激しい浸食による岩石の風化が継続している。 約350万年前に南北アメリカ大陸の間にパナマ地峡ができて、 大西洋と太平洋が分離された。
中生代の地球環境は温暖であったが、
新生代に入ると地球は徐々に寒冷化してゆき古第三紀の漸新世以後は南極大陸に氷床が発達し第四紀氷河時代に入る。
動物は、
新生代の始まりであるK-T境界を境に中生代に栄えた大型爬虫類の多くが絶滅し、
地上は哺乳類と鳥類の適応分散が始まった。
植物では中生代白亜紀に生まれた被子植物が全世界に広がっていった。
紀 | 世 | 期 | 始期 | 期間 |
---|---|---|---|---|
古第三紀 | 暁新世 | ダニアン | 約6600万年前 | 約440万年 |
セランディアン | 約6160万年前 | 約240万年 | ||
サネティアン | 約5920万年前 | 約320万年 | ||
始新世 | ヤプレシアン | 約5600万年前 | 約820万年 | |
ルテシアン | 約4780万年前 | 約650万年 | ||
バートニアン | 約4120万年前 | 約349万年 | ||
プリアポニアン | 約3771万年前 | 約381万年 | ||
漸新世 | ルペリアン | 約3390万年前 | 約608万年 | |
チャッティアン | 約2782万年前 | 約479万年 | ||
新第三紀 | 中新生 | アキタニアン | 約2303万年前 | 約259万年 |
バーディガリアン | 約2044万年前 | 約447万年 | ||
ランギアン | 約1597万年前 | 約215万年 | ||
サーラバリアン | 約1382万年前 | 約219万年 | ||
トートニアン | 約1163万年前 | 約439万年 | ||
メッシニアン | 約724万年前 | 約190.8万年 | ||
鮮新世 | ザンクリアン | 約533.2万年前 | 約173.2万年 | |
鮮新世 | 約360万年前 | 約101.2万年 | ||
第四紀 | 更新世 | ジェラシアン | 約258.8万年前 | 約78.2万年 |
カラブリアン | 約180.6万年前 | 約102.5万年 | ||
中期更新世 | 約78.1万年前 | 約65.5万年 | ||
後期更新世 | 約12.6万年前 | 約11.43万年 | ||
完新世 | グリーンランディアン | 約1.17万年前 | 約10,880年 | |
ノースグリッピアン | 約820年前 | 約400年 | ||
メーガーラヤン | 約420年前 | --- |
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・古第三紀(Paleogene [period])は新生代を細分化した3つの「紀」の「古第三紀」、「新第三紀」、「第四紀」の最初の(最も古い時期の)「紀」である。
約6600万年前から始まり、約2303万年前までの約4297万年の期間である。
古第三紀はさらに、暁新世・始新世・漸新世の3つの「世」に時代区分される。 この時代の暖かい海では大型有孔虫のカヘイ石が繁栄した
気候は比較的温暖で、
堆積(たいせき)物は石灰岩質に富み、
ヒマラヤ-アルプスなど世界の大山脈が造山期へと転化した時期にあたる。
生物地理区の分化はまだなく、
生物は汎(はん)世界的に分布するものが多い。
現生の生物と共通する種はきわめて少ない。
植物界では、
中生代白亜紀に繁栄し始めた被子植物の発展が目だつ。
海生の底生大形有孔虫のヌムリテスNummulitesが繁栄した時代で、 ヌムライト紀ともいう。
古第三紀の気候は温暖であった白亜紀半ば以後徐々に低温化していったが、
約3400万年前の始新世と漸新世の境界時代に南極大陸に巨大な氷床が形成された。
これ以後が現在も続いている新生代後期氷河時代である。
K-T境界の事件で、
中生代に地上・海中・空中に繁栄していた恐竜などの大型爬虫類は、
ワニ類を除いてほとんどいなくなった。
新生代は哺乳類と鳥類の適応放散が起こった。
小型恐竜の一部から派生・進化した鳥類は既に白亜紀において空中でも陸上でも翼竜や恐竜と伍して生活していたため当初は哺乳類より有利であり、
古第三紀最初(暁新世)の最大の捕食者は鳥類のディアトリマであった。
古第三紀が始まったときの哺乳類は、
ほとんどが草食や昆虫食で大きさもネズミほどのものが多く最大のものでもネコ程度であったが、
爬虫類がいなくなった地上に適応し体も大きくなってゆく。
哺乳類は暁新世から始新世にかけて第一次適応放散の後、
漸新世で2度目の適応放散を行う。
現在見られる哺乳類の多様性は漸新世から始まった。
すなわち現代型のクジラ、
齧歯類のリス・ネズミ、
長鼻類のゾウ、
霊長類の真猿類(いわゆるサル)、
奇蹄類のウマやサイ、
偶蹄類のイノシシやラクダ、
食肉類のサーベルタイガーやクマなどが漸新世に現れた。
なお、
新生代初め、
オーストラリア大陸は南極大陸(南極大陸が南米とも繋がっていたが)とのみ繋がっており、
他の大陸とは海を隔てていたため、
これらの哺乳類(真獣類)とは系統が異なる単孔類や有袋類が適応放散していた。
オーストラリア大陸の生物の特殊性は人類がオーストラリアに渡るまで継続した。
同じように他の大陸と離れていた南アメリカには北米と繋がるまで一部の真獣類と有袋類が繁栄した。
暁新世末の約5500万年前に突発的な温暖化が起こり、
海洋の中層から低層に生息していた有孔虫の35-50%が絶滅した。
この時海洋深層水の温度は5-7℃、
気温は6-8℃上昇し5万年から10万年かけて元に戻った。
原因として当時の海底に大量に存在していたメタンハイドレートが融解し、
数千年の間に炭素量換算1500ギガトンのメタンガスが大気中に放出され、
メタンによる温室効果と、
その後メタンが酸化されてできる二酸化炭素による温室効果が想定されている。
またこの時メタンが放出されたとされる地形が北大西洋のノルウェー沖で見つかって西暦2004年に発表されている。
1500ギガトンという温室効果ガスの量は、
産業革命以来人類が発生させてきた二酸化炭素量と今後発生させると予想される二酸化炭素量の合計に匹敵するとされている。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・古第三紀・暁新世(Paleocene)は地質時代の時代区分の一つで、
約6600万年前から約5600万年前までの約1000万年の期間を指す。
古第三紀を細分化した暁新世、始新世、斬新性の3つの「世」の1つ目の(最も古い時期の)「世」である。
暁新世はさらに「ダニアン」、 「セランディアン」、 「サネティアン」の3つの「期」に細分化される。
前時代である、
顕生代・中生代・白亜紀には主役であった恐竜のグループは、
鳥類を唯一の例外として、
そのほかはK-Pg境界においてことごとく絶滅している。
(ただし、アラモサウルスなどのごく一部の属は境界における絶滅を免れ、この時代のダニアン期まで生き延びていた可能性が化石から示唆されている)。
海中におけるアンモナイトや首長竜類、モササウルス類も全て滅びた。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・古第三紀・暁新世・ダニアン(Danian)は地質時代の時代区分の一つで、
約6600万年前から約6160万年前までの約440万年の期間を指す。
暁新世を細分化したダニアン、セランディアン、サネティアンの3つの「期」の1つ目の(最も古い時期の)「期」である。
模式地は、
デンマークのステウンス・クリントとFaxoe。
名称はデンマークのラテン語名に由来する。
ダニアンは、
スイスの地質学者Pierre Jean Edouard Desor (1811 - 1882)が西暦1847年に発表した論文によって紹介された。
Danianの名はデンマークのラテン名に由来している。
曉新統最下部として定義されたモンティアンという名称は、
ダニアンと同義と見なされており、
現在その名は使用されていない。
ダニアン階の基底は、
世界中のK-T境界を特徴づけたイリジウム濃集層によって定義される。
チュニジアのEl Kef近くで観察されるK-T境界粘土層が、
ダニアン階基底の模式地として指定されている。
ダニアン期の最初期の数十年間に相当な気候的変化があった。
その期間を除くとダニアン期の気候は白亜紀と同様に温暖であったと見られる。
鳥類を除く恐竜は絶滅し、
哺乳類やその他の陸上動物(爬虫類・両生類等)は小型のものしか存在していなかった。
ダニアン期では、
最も大きな陸上動物でも現代の大きな猫を上回らなかった。
恐竜絶滅後の空白を埋める哺乳類の進出はまだ目立っていない。
しかし、この時期、哺乳類の大部分の目は既に現れていた。
一方、オーストラリアの周りの地域で、現代の鳥の多数の血統が生き残った。
ダニアン期の化石は海中の有孔虫を除いて発見されることは稀である。
特に陸上動物の化石は歯以外はほとんど発見されていない。
海は白亜紀末期と同じ状態であったが、 海洋爬虫類が絶滅したため白亜紀より遥かに少ない種類と数の生物が存在し、 それらは小さかった。
ただし、最初の7万年間は海洋無酸素事変があった。
恐竜が白亜紀末期を乗り越え新生代に生き延びた可能性が示唆される化石が幾つか見つかっている。
K-T境界の70万年後とされる北米の地層からアラモサウルスの化石が見つかっている。
また、
ヨーロッパ(フランス)ではこれより更に新しい約6300万年前とされる地層から、
ヒプセロサウルスの卵とされる化石が発見されている。
恐竜がいつまで生きていたかは、
現時点では明らかになっていないが、
恐竜が白亜紀末期を生き延びていたことを示唆する化石証拠とされるものも精々ダニアン期に留まり、
以降、
その痕跡は途絶えている。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・古第三紀・暁新世・セランディアン(Selandian)は地質時代の時代区分の一つで、
約6160万年前から約5920万年前までの約240万年の期間を指す。
暁新世を細分化したダニアン、セランディアン、サネティアンの3つの「期」の2つ目の「期」である。
名称はデンマークのシェラン島に由来する。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・古第三紀・暁新世・サネティアン(Thanetian)は地質時代の時代区分の一つで、
約5920万年前から約5600万年前までの約320万年の期間を指す。
暁新世を細分化したダニアン、セランディアン、サネティアンの3つの「期」の最後の(最も新しい時期の)「期」である。
名称はイングランド南東部のケント州にあるサネットに由来する。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・古第三紀・始新世(Eocene)は地質時代の時代区分の一つで、
約5600万年前から約3390万年前までの約2210万年の期間を指す。
古第三紀を細分化した暁新世、始新世、斬新性の3つの「世」の2つ目の「世」である。
始新世はさらに 「ヤプレシアン」、 「ルテシアン」、 「バートニアン」、 「プリアポニアン」の4つの「期」に細分化される。
始新世に形成された地層を始新統という。
気候は現在よりも著しく温暖で、
高海面期にあたる。
動物界の哺乳(ほにゅう)類ではウマやゾウの祖先型が出現し、
大形のものも現れた。
しかし、
現在と共通する動物の種はまだきわめて少ない。
植物界ではカエデ、ブナ、ヤシなどが増加した。
顕生代・新生代・古第三紀・始新世・ヤプレシアン(Ypresian)/ イーペル期は、
4つに細分された始新世の最初の(最も古い時期の)「期」である。
約5600万年前から約4780万年前までの約820万年間の期間を指す。
"Ypresian"の語頭のYは英語読みでもフランス語読み(名称の語源はフランス語の地名イーペルである。)でも「イ」である。
古典語風に読むならば「ユ」とも読みうる。
しかし日本語では、
どういうわけか「ヤ」という奇妙な音訳を行いヤプレシアンと称している。
顕生代・新生代・古第三紀・始新世・テシアン(Lutetian)/ ルテティア期期は、
4つに細分された始新世の古い方から2番めの「期」である。
約4780万年前から約4130万年前までの約650万年間の期間を指す。
その名称はパリの旧称ルテティアに由来する。
顕生代・新生代・古第三紀・始新世・バートニアン(Bartonian)は、
4つに細分された始新世の古い方から3番めの「期」である。
約4120万年前から約3771万年前までの約349万年間の期間を指す。
名称はイングランド南部、 ハンプシャー州南西にある村であるバートン(Barton)に由来する。
西暦2020年3月までバートニアンは3780万年前までを指していたが、 プリアボニアンの基底が3771万年前に改められたため、 バートニアンも3771万年前までの時代区分に変更された。
顕生代・新生代・古第三紀・始新世・プリアボニアン()は、
4つに細分された始新世の最後の(最も新しい時期の)「期」である。
約3771万年前から約3390万年前までの約381万年間の期間を指す。
名称は北イタリアの基礎自治体・モンテ・ディ・マーロにある集落「プリアボナ(Priabona)」に由来する。
西暦2020年3月に国際標準模式層断面及び地点(GSSP)が定められ、 基底がそれまでの3780万年前から3771万年前に改められた。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・古第三紀・漸新世(Oligocene)は地質時代の時代区分の一つで、
約3390万年前から約2303万年前までの約1087万年の期間を指す。
古第三紀を細分化した暁新世、始新世、斬新性の3つの「世」の最後の(最も新しい時期の)「世」である。
顕生代・新生代・古第三紀・漸新世・ルペリアン(Rupelian)/ リュプル期は、
2つに細分された始新世の最初の(最も古い時期の)「期」である。
約3390万年前から約2782万年前までの約608万年間の期間を指す。
名称はベルギーの小河川であるルペル(Rupel)川に由来する。
顕生代・新生代・古第三紀・漸新世・チャッティアン(Chattian)/ カッティ期は、
2つに細分された始新世の最後の(最も新しい時期の)「期」である。
約2782万年前から約2303万年前までの約479万年間の期間を指す。
名称はドイツ中部のカッセル周辺を指す古いラテン語名の「Chatti」に由来する。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・新第三紀( [period])は新生代を細分化した3つの「紀」の「古第三紀」、「新第三紀」、「第四紀」の2番目の「紀」である。
約2303万年前から始まり、約258.8万年前までの約2044.2万年の期間である。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・新第三紀・中新世(Miocene)は地質時代の時代区分の一つで、
約2303万年前から約533.2万年前までの約1769.8万年の期間を指す。
新第三紀を細分化した中新世、鮮新世の2つの「世」の最初の(最も古い時期の)「世」である。
中新世はさらに「アキタニアン」、 「バーディガリアン」、 「ランギアン」、 「サーラバリアン」、 「トートニアン」、 「メッシニアン」の6つの「期」に細分化される。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・新第三紀・中新世・アキタニアン(Aquitanian)/ アクィタニア期は地質時代の時代区分の一つで、
約2303万年前から約2044万年前までの約259万年の期間を指す。
中新世を細分化したアキタニアン、バーディガリアン、ランギアン、サーラバリアン、トートニアン、メッシニアンの6つの「期」の1つ目(最も古い時期)の「期」である。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・新第三紀・中新世・バーディガリアン(Burdigalian)/ ブルディガラ期は地質時代の時代区分の一つで、
約2044万年前から約1597万年前までの約447万年の期間を指す。
中新世を細分化したアキタニアン、バーディガリアン、ランギアン、サーラバリアン、トートニアン、メッシニアンの6つの「期」の古い方から2つ目の「期」である。
名称はフランス南西部にあるワインで有名なボルドーのラテン語名に由来する。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・新第三紀・中新世・ランギアン(Langhian)/ ランゲ期は地質時代の時代区分の一つで、
約1597万年前から約1382万年前までの約215万年の期間を指す。
中新世を細分化したアキタニアン、バーディガリアン、ランギアン、サーラバリアン、トートニアン、メッシニアンの6つの「期」の古い方から3つ目の「期」である。
付近は世界遺産のピエモンテのブドウ畑の景観:ランゲ=ロエーロとモンフェッラートにも指定されている。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・新第三紀・中新世・サーラバリアン(Serravallian)/ セラヴァッレ期は地質時代の時代区分の一つで、
約1382万年前から約1163万年前までの約219万年の期間を指す。
中新世を細分化したアキタニアン、バーディガリアン、ランギアン、サーラバリアン、トートニアン、メッシニアンの6つの「期」の古い方から4つ目の「期」である。
名称は北イタリアのセッラヴァッレ・スクリーヴィアを構成するセッラヴァッレに由来する。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・新第三紀・中新世・トートニアン (Tortonian)/ トルトーナ期は地質時代の時代区分の一つで、
約1163万年前から約724万年前までの約439万年の期間を指す。
中新世を細分化したアキタニアン、バーディガリアン、ランギアン、サーラバリアン、トートニアン、メッシニアンの6つの「期」の古い方から5つ目の「期」である。
名称は北イタリアのトルトーナに由来する。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・新第三紀・中新世・メッシニアン (Messinian)/ メッシーナ期は地質時代の時代区分の一つで、
約724万年前から約533.2万年前までの約190.8万年の期間を指す。
中新世を細分化したアキタニアン、バーディガリアン、ランギアン、サーラバリアン、トートニアン、メッシニアンの6つの「期」の最後(最も新しい時期)の「期」である。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・新第三紀・鮮新世(Pliocene)は地質時代の時代区分の一つで、
約約533.2万年前万年前から約258.8万年前までの約274.4万年の期間を指す。
新第三紀を細分化した中新世、鮮新世の2つの「世」の最後の(最も新しい時期の)「世」である。
パナマ地峡が形成され、ヒマラヤ山脈の上昇が激しくなった。
鮮新世はさらに 「ザンクリアン」、 「ピアセンジアン」の2つの「期」に細分化される。
かつては、 ジェラシアンも鮮新世に含まれていたが、 西暦2009年6月30日のIUGS勧告により、 更新世に含まれることとなった。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・新第三紀・中新世・ザンクリアン(Zanclean)/ ザンクラ期は地質時代の時代区分の一つで、
約533.2万年前から約360万年前までの約173.2万年の期間を指す。
中新世を細分化したザンクリアン、ピアセンジアンの2つの「期」の1つ目(最も古い時期)の「期」である。
名前の由来は、 イタリアにあった古代の植民都市、「ザンクル(Zancle)」から。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・新第三紀・中新世・ピアセンジアン(Piacenzian)/ ピアチェンツァ期は地質時代の時代区分の一つで、
約360万年前から約258.8万年前までの約101.2万年の期間を指す。
中新世を細分化したザンクリアン、ピアセンジアンの2つの「期」の最後(最も古い時期)の「期」である。
かつては、
鮮新世中期に位置づけられていたが、
西暦2009年6月の国際地質科学連合(IUGS)による勧告により、
ジェラシアンが第四紀更新世前期に移動したため、
鮮新世後期に定義された。
名称は北イタリアのピアチェンツァに由来する。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・新生代・第四紀(Quaternary [period])は新生代を細分化した3つの「紀」の「古第三紀」、「新第三紀」、「第四紀」の最後の(最も新しい)「紀」である。
約258.8万年前から始まり、現在までの約258.8万年の期間である。
第四紀はさらに、更新世、完新世の2つの「世」に時代区分される。
他の地質時代が生物相の大幅な変化(特に大量絶滅)を境界として定られたのに対し、
第四紀は人類の時代という意味で決められた。
したがって、
古人類学の進展に伴い次々に古い原人が発見されるとともに第四紀の始まる年代も変化していった。
現在ではヒト属の出現を基準とし、
地質層序や気候変動を併用して決定している。
第四紀より古い地層を、 かつては三紀層と呼んでいたが、 今では古第三紀・新第三紀に分かれている。
と回答している。
ジェラシアン(Gelasian) 約258.8万年前 - 約180.6万年前 期間:約78万年
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・
新生代・
第四紀・
更新世・
ジェラシアンは地質時代の時代区分の一つで、
約258.8万年前から約180.6万年前までの約78万年の期間を指す。
以前はピアセンジアン。 かつては、鮮新世後期に位置づけられていたが、西暦2009年6月の国際地質科学連合(IUGS)による勧告により、 第四紀更新世前期として定義された。 名称はイタリア・シチリア島のジェーラに由来する。
カラブリアン(Calabrian) 約180万年前 - 約78.1万年前 期間:約114.5万年
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・
新生代・
第四紀・
更新世・
カラブリアンは地質時代の区分の一つで、
180万年前から78.1万年前までの期間である。
命名の由来となった国際標準模式層断面及び地点は、イタリア・カラブリア州地中海沿岸のヴリカ(Vrica)にある。
チバニアン(Chibanian) 77.4万年前 - 約12.9万年前 期間:64.5万年
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・
新生代・
第四紀・
更新世・
チバニアンは、
地質時代の区分の一つで、77.4万年前から12.9万年前までの期間である。
西暦2020年1月15日に国際地質科学連合により「チバニアン」(Chibanian、千葉時代)と命名され、
翌々日の1月17日に国立極地研究所で命名決定の記者会見が開かれた。
西暦2022年5月21日に現地の地層に時代境界となるゴールデンスパイクが設置された。
チバニアン(期/階)もしくはイオニアン(期/階)と命名することが国際地質科学連合国際層序委員会で検討され、 西暦2020年1月、チバニアン(Chibanian、千葉時代)に決定した。...
カラブリアンとチバニアンとの境界は、地球史上最後の地磁気逆転である松山‐ブリュンヌ逆転の起きた時期である。
これを示す国際標準模式層断面及び地点の候補として、以下の3か所の地層が挙がっていた。
後期更新世(Late Pleistocene) 12.6万年前 - 1万1700年前 期間:11.73万年
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・
新生代・
第四紀・
更新世・
後期更新世は、地質時代の区分の一つで、12万6000年前から1万1700年前までの期間である。
対応する層序は上部更新統である。
タランティアン(期/階)と命名することが国際地質科学連合国際層序委員会で検討されている。
地質学における時代は、
「累代」、「代」、「紀」、「世」、「期」と呼ばれる階層で区分する。
顕生代・
新生代・
第四紀・
完新世(Holocene)は地質時代の時代区分の一つで、
約万年前万年前から約万年前までの約万年の期間を指す。
第四紀を細分化した更新世、完新世の2つの「世」の最後の(最も新しい時期の)「世」である。
完新世は地質時代区分(世)のうちで最も新しい時代である。
第四紀の第二の世であると同時に、
現代を含む。
かつての沖積世(Alluvium)と、ほぼ同義である。
最終氷期が終わる約1万年前から現在まで(近未来も含む)を指し、
その境界は、
大陸ヨーロッパにおける氷床の消滅をもって定義された。
現在は、
ヤンガードリアス期の終了と定義されており、
グリーンランド中央部から採取された氷床コアの研究に基づき、
GSSPによってその下限が定義され、
0.0117Ma (2000年から1万1,700年前)以降の時代を指すとされている[1]。
完新世はさらに 「グリーンランディアン」、 「ノースグリッピアン」、 「メーガーラヤン」の3つの「期」に細分化される。
1 | オルドビス紀末 | 約4億8540万年前 - 約4億4380万年前 |
2 | デボン紀末 | 約4億1920万年前 - 約3億5890万年前 |
3 | ペルム紀末 | 約2億9890万年前 - 約2億5217万年前 |
4 | 三畳紀末 | 約2億5217万年前 - 約2億130万年前 |
5 | 白亜紀末 | 約2億130万年前 - 6600万年前 |