小窓
藤原宮(ふじわらのみや)

作成日:2023/2/28

藤原宮(ふじわらのみや)は、 古代の日本で大和の藤原の地(現在の奈良県橿原市)に営まれた宮殿である。 5世紀のものと、7-8世紀(694年から710年まで)のものの2つがある。

最初の藤原宮は、 允恭天皇の妃、弟姫(衣通郎姫)のために建てられたと伝えられる。
日本書紀』によれば、 姫が住んだのは西暦418年允恭天皇7年)12月から翌年2月まで3か月ほどのわずかな期間で、 その後天皇の居所からさらに離れた河内の茅渟(ちぬ)に移された。
これは多分に伝説的なものである。

二度目の、有名な藤原宮は、持統天皇が造った藤原京の宮殿である。
西暦690年12月5日(持統天皇4年10月29日)に太政大臣の高市皇子が宮の場所を視察し、 西暦694年12月27日(持統天皇8年12月6日)に天皇が遷った。
西暦710年4月13日(和銅3年3月10日)に元明天皇平城宮に遷るまで用いられた。