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天足彦国押人命(あめたらしひこくにおしひとのみこと)

作成日:2023/4/13

天足彦国押人命
 あめたらしひこくにおしひとのみこと 
生没年 不詳
没年 
     
父親  孝昭天皇(第1皇子)
母親  世襲足媛
配偶者
子女  彦姥津命
 

天足彦国押人命は、記紀等に伝わる古代日本の皇族。

日本書紀』では「天足彦国押人命」、 『古事記』では「天押帯日子命(あめおしたらしひこのみこと)」、 他文献では「天足彦国忍人命」とも表記される。
日本書紀』『古事記』とも、事績に関する記載はない。

第5代孝昭天皇皇子で、 第6代孝安天皇の同母兄、 第7代孝霊天皇の外祖父である。 和珥氏(和邇氏/丸邇氏)・春日氏・小野氏ら諸氏族の祖とされる。
(名称は『日本書紀』を第一とし、括弧内に『古事記』ほかを記載)

日本書紀』『古事記』によれば、 第5代孝昭天皇と、世襲足媛との間に生まれた第一皇子である。 同母弟には日本足彦国押人天皇(大倭帯日子国押人命、第6代孝安天皇)がいる。

子に関して、 『日本書紀』では娘の押媛孝安天皇の皇后となり、 孝霊天皇(第7代)を産んだとする。
子に関しては彦姥津命に関しても押媛に関しても、矛盾が多すぎて意味不明。

後裔氏族

『日本書紀』では天足彦国押人命について、和珥臣(和珥氏)の祖とする。

また『古事記』では、 春日臣・大宅臣・粟田臣・小野臣・柿本臣・壱比韋臣・大坂臣・阿那臣(吉備穴国造)・多紀臣・羽栗臣・知多臣・牟邪臣(武社国造)・都怒山臣・伊勢飯高君(飯高県造)・壱師君(壱師県造)・近淡海国造ら諸氏族の祖としている。

そのほか『新撰姓氏録』では、次の氏族が後裔として記載されている。

彦姥津命(ひこははつのみこと) ? - 開化天皇6年1月14日(紀元前152年)
父は天足彦国押人命。

名前

和珥臣(わにのおみ)遠祖【日本書紀 巻第四 開化天皇六年正月甲寅条】
丸邇臣(わにのおみ)之祖【古事記 中巻 開化天皇段】
和邇臣(わにのおみ)祖【先代旧事本紀 巻第十 国造本紀 武社国造条】
後裔は左京丈部(はせつかべ)・摂津国羽束首(はつかのおびと)【新撰姓氏録抄】