『日本書紀』では天足彦国押人命について、和珥臣(和珥氏)の祖とする。
また『古事記』では、
春日臣・大宅臣・粟田臣・小野臣・柿本臣・壱比韋臣・大坂臣・阿那臣(吉備穴国造)・多紀臣・羽栗臣・知多臣・牟邪臣(武社国造)・都怒山臣・伊勢飯高君(飯高県造)・壱師君(壱師県造)・近淡海国造ら諸氏族の祖としている。
そのほか『新撰姓氏録』では、次の氏族が後裔として記載されている。
- 左京皇別 - 大春日朝臣・吉田連・丈部
- 右京皇別 - 栗田朝臣・山上朝臣・真野臣・和邇部・安那公・野中
- 山城国皇別 - 小野朝臣・粟田朝臣・小野臣・和邇部・大宅・村公・度守首
- 大和国皇別 - 柿下朝臣・布留宿禰・久米臣
- 摂津国皇別 - 和邇部・羽束首
- 河内国皇別 - 大宅臣・壬生臣・物部
- 和泉国皇別 - 葦占臣・物部・網部物部・根連・櫛代造
- 右京未定雑姓 - 中臣臣
- 和泉国未定雑姓 - 猪甘首
彦姥津命(ひこははつのみこと) ? - 開化天皇6年1月14日(紀元前152年)
父は天足彦国押人命。
名前
- 姥津命(ははつのみこと)『日本書紀』
- 日子國意祁都命/日子国意祁都命(ひこくにおけつのみこと)『古事記』
- 彥姥津命/彦姥津命(ひこははつのみこと)『新撰姓氏録』
- 比古意祁豆命(ひこおけつのみこと)『新撰姓氏録抄』
- 彥意祁都命/彦意祁都命(ひこおけつのみこと)『先代旧事本紀』
- 彥六人部都命/彦六人部都命『先代旧事本紀』
和珥臣(わにのおみ)遠祖【日本書紀 巻第四 開化天皇六年正月甲寅条】
丸邇臣(わにのおみ)之祖【古事記 中巻 開化天皇段】
和邇臣(わにのおみ)祖【先代旧事本紀 巻第十 国造本紀 武社国造条】
後裔は左京丈部(はせつかべ)・摂津国羽束首(はつかのおびと)【新撰姓氏録抄】