長安(ちょうあん)は中国の古都。
現在の
陝西省西安市。
長安と命名されたのは
漢代である。
かつては鎬京、西都、西京、大興、京兆、奉元等とも称された。
西周、秦(しん)、
前漢、新、前趙(ぜんちょう)、前秦、後(こう)秦、西魏(せいぎ)、北周、隋(ずい)、唐の11王朝が都した。
Wikipediaでは13王朝。
その萌芽として周代に早くも渭水(黄河支流)の中流域に都城が建設されており、
その後規模や位置を変えながら現代まで続いている。
、
前漢、北周、隋などの首都であった。
唐代には大帝国の首都として世界最大の都市に成長した。
シルクロードの起点とされることもある(シルクロード:長安-天山回廊の交易路網)。
また西都(さいと)、大興(だいこう)、西京(さいきょう)と呼ばれていた時期もあった。
宋代以降は政治・経済の中心は大運河が通じる東の開封に移り、
長安が首都に戻ることはなかった。
西域に近かったこともあって、
王朝の隆盛とともに国際都市となっていた唐代の長安は周辺諸民族が都城建設の模範とした。
日本でも
平城京や
平安京は長安に倣ったと考えられており、
日本において平安初中期の詩文の中で、
平安京を指して長安と書いている例が見られる。
大興城も長安。
渭水流域の宗周鎬京城(後世の長安)
長安