新羅(しらぎ/しんら、シルラ)
紀元前57年 -
西暦935年
朝鮮史における
三国時代の国家の一つ。
朝鮮半島南東部にあった。
当時の朝鮮半島には、新羅の他に、
北部から満州地方にかけて
高句麗が、
南西部に
百済が、
南部には伽耶諸国がそれぞれ存在していた。
当初は「斯蘆」(しろ、サロ)と称していたが、
西暦503年に「新羅」を正式な国号とした。
朝鮮半島北部の
高句麗、半島南西部の
百済との並立時代を経て、
7世紀中頃までに朝鮮半島中部以南をほぼ統一し、
高麗、李氏朝鮮と続くその後の半島国家の祖形となった。
内乱や飢饉で国力を弱体化させ、高麗に降伏して滅亡した。
朝鮮の歴史区分では、新羅、
高句麗、
百済の3か国が鼎立した
7世紀中盤までの時代を
三国時代、
新羅が朝鮮半島唯一の国家であった時代(
西暦668年-
西暦900年)を統一新羅時代(とういつしらぎじだい)、
新羅から後
高句麗と後百済が分裂した
10世紀の時代を後三国時代(ごさんごくじだい)という。
ただし
西暦1970年代以降の韓国では、
渤海を朝鮮民族の歴史に組み込む意図(朝鮮の歴史観)から、
統一新羅時代を南北国時代(なんぼくこくじだい)と称しているので注意が必要である。