小窓
長髄彦(ながすねひこ)

作成日:2023/5/28

長髄彦(ながすねひこ)は、 日本神話に登場する伝承上の人物。 大和地方で神武東征に抵抗し、 破れた豪族の長。

日本書紀』では長髄彦
古事記』では那賀須泥毘古、 また登美能那賀須泥毘古(とみのながすねびこ)、 登美毘古(とみびこ)とも表記される。

古事記』では特に討伐の場面もなく、 主君の邇芸速日命神武天皇に服属したとするが、 『日本書紀』では、 自己の正統性を主張するため互いに神璽を示し合ったが、 それでも長髄彦が戦い続けたため主君の邇芸速日命の手によって殺されたとされる。

先代旧事本紀』では、 神武天皇が紀伊半島を迂回し長髄彦と再び対峙した頃には、 既に邇芸速日命は亡くなっており、 宇摩志麻遅命が天孫(神武天皇)への帰順を諭しても聞かなかったため殺したとする。

なお、長髄とは『日本書紀』では邑(ゆう。村、領地)の名であるとされている。