豊前国(ぶぜんのくに)/ 豊州(ほうしゅう)、二豊(にほう)。かつて日本の地方行政区分だった
令制国の一つ。
西海道の一国。
国力区分は
上国、
遠近区分は
遠国。
現在の福岡県東部、大分県北西部。
別称の「豊州」は、豊後国とあわせて、または単独での呼称。また、「二豊」は、豊後国とあわせての呼称。
古墳時代の豊前国内は、
北西部を中心とした地域に豊国造、
宇佐郡を中心とした地域に宇佐国造が設置された。
7世紀末に、
豊国(とよのくに)を分割して豊後国とともに設けられたとされる。
西暦1871年(
明治4年)7月14日の廃藩置県で豊前国内にあった豊津藩、
千束藩、中津藩がそれぞれ県となり、
同年11月14日の第1次府県統合によって3県および豊前国内の日田県管地(企救郡等)が統一されて小倉県となった。
西暦1876年(
明治9年)4月に小倉県は福岡県に編入されたが、
同年8月、
豊前国(延喜式8郡)のうち最南部の2郡(宇佐郡・下毛郡)は大分県に編入された。