小窓
物部目(もののべのめ)

作成日:2023/5/6

物部目
もののべのめ
生没年 不詳
時代  古墳時代
主君  雄略天皇
氏族  物部連
父親  物部伊莒弗
母親 
子   物部荒山
      真作連公
 

物部目(もののべのめ、生没年不詳)は、日本書紀に見える豪族。大連。 物部伊莒弗の子。 『先代旧事本紀』によれば、子に物部荒山と真作連公がいる。

日本書紀』によれば、 雄略天皇即位により大連となる。 西暦457年雄略天皇元年)、 采女の童女君雄略天皇の娘・春日大娘皇女を生んだ際、 天皇は一晩召しただけで童女君が妊娠したため、 春日大娘皇女を自分の子と認めないでいたが、 目は「妊娠しやすい人は一晩でも妊娠する場合がある。」とそれを諫(いさ)め、 春日大娘皇女を娘として認知させた。

西暦469年雄略天皇13年)、 狭穂彦王の玄孫の歯田根命が采女の山辺小嶋子と密通し、 それが発覚すると天皇は歯田根命を目に預け、謝罪させた。

西暦474年雄略天皇18年)、 天皇の命により、物部菟代と共に伊勢の豪族・朝日郎の討伐を命じられた。 菟代は敢えて進撃せず2日対峙したが、 目は物部大斧手に盾を持たせて自ら進撃し、 朝日郎を捕縛して斬った。 菟代は命令を完遂できなかったことを恥じ、 7日間にわたり天皇のもとに報告に訪れなかった。 天皇が何故菟代が報告に来ないのか側近に尋ねたところ、 讃岐田虫別が「菟代はおびえて2日間朝日郎を捕らえることができず、目が物部大斧手を率いて進撃し、朝日郎を捕縛して斬った」と述べた。 天皇はそれを聞いて激怒し、菟代が所有していた猪名部を没収し、目に与えた。

物部荒山
もののべのあらやま
生没年 不詳
時代  古墳時代
主君  雄略天皇
氏族  物部大連
父親  物部目
母親 
子   物部奈洗、
      物部尾輿
 
物部荒山(もののべのあらやま)                    

物部荒山は、古墳時代の豪族。物部目の子。
『先代旧事本紀』「天孫本紀」によれば、宣化天皇の代に大連となった。

子に物部奈洗(物部奈洗大連)、尾輿がいる。