小窓
尾張国(おわりのくに)

作成日:2023/3/11

尾張国(おわりのくに、をはりのくに)/ 尾州(びしゅう) 現在の愛知県西部。

東海道の一国。 国力区分は上国、 遠近区分は近国

7世紀後半の木簡では尾張国と尾治国の二つの表記が見られる。 平安時代に作られた『先代旧事本紀(天孫本紀)』の尾張氏の系譜にも「尾治」とある。 西暦704年大宝4年)に国印が鋳造されたときに尾張と定められたと推定される。

『倭訓栞』には「尾張の國は、南智多郡のかた、尾の張出たるが如し、一説に小墾の義也」、 『古事記傳』には「尾張國、名義未思得ず」などと諸説があり、 はっきりしない。

なお、 古代の東海道は伊勢国から海路(伊勢湾)経由で三河国に伸びていたとする説もあり、 初期の尾張国は東山道に属しており、 後に交通の変化で東海道に属するようになったとする説もある。

赤:尾張国 緑:東海道。(Wikipediaのsvgファイルへリンク)