小窓
茅渟王(ちぬのおおきみ/ちぬのみこ)

作成日:2023/6/22

茅渟王
ちぬのおおきみ
ちぬのみこ
生没年 不詳
父親  押坂彦人大兄皇子
母親  大俣王
配偶者 吉備姫王
子女  皇極天皇(斉明天皇)
      孝徳天皇
 
茅渟王(ちぬのおおきみ/ちぬのみこ)

飛鳥時代の皇族。押坂彦人大兄皇子の王子。母は漢王の妹の大俣王(おおまたのみこ)。異母弟は舒明天皇。
桜井皇子の女の吉備姫王(吉備島皇祖母命)を妃とし、 宝女王(皇極天皇・斉明天皇)と軽皇子(孝徳天皇)を儲けた。
茅渟皇子、智奴王とも。

系譜記事に名が現われるのみで、事績は全く不明である。

歴史学者の塚口義信は、 『新撰姓氏録』左京皇別に見える百済王(百済親王)に同一人とする説を出しているが、 確実ではない。
『延喜式』諸陵寮によれば、 片岡葦田墓(かたおかのあしたのはか)に葬られたとされ、 塚口義信は奈良県香芝市の平野塚穴山古墳(方墳・辺18m、国の史跡)をそれに当てている。