小窓
火照命(ほでりのみこと)/ 海幸彦

作成日:2023/5/27

火照命(ほでりのみこと)は、 『古事記』で瓊瓊杵尊木花開耶姫の第一子として登場する日本神話の神。
(詳細は「瓊瓊杵尊#妻子」を参照)
海幸彦」として知られ、「山幸彦と海幸彦」の物語に繋がっていく。

天孫降臨の段において、木花開耶姫が一夜で身籠ったために、 瓊瓊杵尊国津神の子ではないかと疑われる。 その疑いを晴らすために火中で生んだ三神の第一子であり、 火が盛んに燃え立つときに生まれたので火照命(ほでりのみこと)と名附けられた。

兄の海幸彦(火照命)は、海で魚などを猟って暮していた。 ある日、山で狩りなどをして暮らしていた弟の山幸彦(火遠理命)と互いの道具の交換しようと提案した。 海幸彦は三度断ったが、少しの間だけ交換することにした。 しかし山幸彦(火遠理命)はその釣針を海の中になくしてしまい、 海幸彦はそれを決して許さなかった。 その後、海神から復讐の方法と呪具を与えられて帰ってきた山幸彦(火遠理命)によって海幸彦は苦しめられ、 最終的に服従した。

此等は、隼人または熊襲の平定と服従を元に説く神話であるとされる。 詳細は「山幸彦と海幸彦」を参照

ホデリの「ホ」は「火」で、「火照」で、火が赤く照り輝くことを意味する。「スセリ」は「進む」という意味で、「ホスセリ」は「燃焼が進む」という意味となる。