小窓
遺跡(日本・奈良)

作成日:2024/2/17

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宮滝遺跡

宮滝遺跡(みやたきいせき)

奈良県吉野郡吉野町宮滝にある複合遺跡。 国の史跡に指定されている。
いくつかの異なった年代の遺構が存在し、 吉野宮・吉野離宮の存在も推定される。

西暦1930年昭和5年)から断続的に発掘調査が行われた。
縄文時代の後期から晩期と、 弥生時代の中期に、 吉野地方きっての大遺跡として注目に値する遺跡である。 多くの掘立柱建物の遺構と礎石を持つ建物遺構(9世紀のものも含む)、 さらに敷石や溝の遺構、土坑から多数の土器が出土している。

この遺跡は紀伊半島のほぼ中心点にある。 東への国道を行くと伊勢湾へ、 西への国道を行くと紀伊水道に達する。 南への国道を下ると紀伊山地を越して熊野灘に達する。 宮滝から道を北方向にとると飛鳥や奈良にいたる。

西暦1957年昭和32年)7月1日に、 遺跡の中心部が国の史跡に指定されている。