事故発生日:
西暦1983年12月7日
便名:1) イベリア航空 350便(機体記号:EC-CFJ)乗員9人乗客84人。合計93人の内死者51人。
2) アビアコ航空 134便(機体記号:EC-CGS)乗員5人乗客37人。合計42人の内死者42人。
機種:1) ボーイング 727-256 Adv
2) マクドネル・ダグラス DC-9-32
死者:両機の乗員乗客135人中93人が死亡
状況:
マドリード・バラハス空港衝突事故とは、
西暦1983年12月7日(現地時間、
CET)にスペインのマドリードのバラハス国際空港の滑走路上でイベリア航空350便とアビアコ航空134便が衝突した航空事故である。
なお、約2週間前にもマドリードで航空事故(
アビアンカ航空011便墜落事故)が発生している。
...
西暦1983年12月7日、
濃霧の中でイベリア航空350便は、
バラハス空港の滑走路01からの離陸許可を得た。
その頃アビアコ航空134便は、
離陸に向けて滑走路01へタキシング中だった。
134便のクルーは霧の中で誤った場所で方向転換し、
350便が離陸滑走中の滑走路に誤進入した。
350便は134便を発見し、衝突を回避しようと機首上げをして離陸しようとした。
しかしV2(安全離陸速度)に達しておらず、
350便の胴体後部が134便に激突し、
双方の機体は破壊され火災が発生した。
134便に搭乗していた42人全員と、350便に搭乗していた93人のうち51人(乗客50人、クルー1人)が死亡した。
350便の死者のうち34人は日本人観光客だった。
また350便の死者の中には南アフリカ人ピアニストのMarc Raubenheimerがおり、
134便の死者の中には有名なメキシコ人女優のFanny Canoがいた。