状況:
エールフランス125便火災事故は、
西暦1982年3月17日に発生した航空事故である。
サヌア国際空港発カイロ国際空港行きだったエールフランス125便が離陸中にエンジン故障に見舞われた。
パイロットはすぐに離陸を中断したが火災が発生した。
乗員乗客124人に死者は出なかったが、
乗員乗客2人が負傷した。
この事故はエアバスA300の初めての全損事故だった。
125便はサヌア国際空港からカイロ国際空港を経由してフランスのパリへ向かう国際定期便だった。
事故当日の天候は良好で、
150度から
8ノットの風が吹いている程度だった。
UTC5時19分(現地時間では8時19分)に125便は滑走路36からの離陸を許可され、
離陸滑走を開始した。
機体が
95ノット付近まで加速したとき、
突然爆発音が鳴った。
機長はタイヤが破裂したと考え、
離陸中止を決断した。
しかし爆発音は右エンジンの爆発によるものであり、
コックピットでは火災警報が作動した。
爆発により主翼から燃料が漏れ、
右側の胴体後部で火災が発生した。
滑走開始位置からおよそ1,900 m地点で125便は停止した。
停止後も燃料は漏れ出ていたため、
火災は急速に悪化した。
避難は主に左側後部の脱出スライドから行われた。
火災により機体はほとんどが焼け落ちたが、
乗員乗客124人に死者は無かった。
...