状況:パンインターナショナル112便墜落事故は、
ドイツのハノーファーからハンブルクを経由してスペインのマラガへ向かうチャーター便だった。
ハンブルクでは57人の乗客が搭乗し、搭乗者数は122人となった。
CEST18時18分、
112便はハンブルグ空港滑走路34からの離陸を開始した。
離陸決心速度(V1)到達後、
パイロットはエンジン温度の上昇に気付いたが、離陸は継続された。
1,000フィートへの上昇中、
左エンジンが停止し、続いて右エンジンも停止した。
パイロットはエンジンの再始動を試みたが、推力は回復しなかった。
そのため、パイロットはハンブルク空港から約4.5kmほどにあるE45号線のアウトバーン 7への緊急着陸を決断した。
機長は後のインタビューで、エンジンが低下してから緊急着陸まで42秒しかなかったと話した。
降下率が高かったため着陸時の衝撃が大きく左主脚が破損した。
パイロットはブレーキを掛けて路上に留まろうとしたが、
建設中の陸橋の橋脚に激突してコックピットが機体から分離し、
胴体はそのまま滑って分解し炎上した。
この事故で21人の乗客と1人の乗員が死亡した。
事故後の火災による煙はハンブルクの中心部からでも確認できた。
事故現場には60台の救急車、11台の消防車と警察と軍のヘリコプターが急行した。
また、280以上の警察官も駆けつけ、救助に当たった。
機長と副操縦士は事故を生き延びた。
しかし、副操縦士の女性は1987年5月31日にセスナ サイテーションの墜落事故により死亡した。
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