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航空機事故詳細

作成日:2025/6/17

事故発生日:西暦1967年11月4日
便名:イベリア航空 062便(機体記号:EC-BDD)
機種:シュド・アビアシオン SE-210 カラベル 10R
死者:乗員7人乗客30人、合計37人全員が死亡。
状況:062便はUTC19時30分にマラガ=コスタ・デル・ソル空港を出発し、 ロンドン・ヒースロー空港へと向かった。 断続的に霧雨が降っておりやや霧もあったが、視界は概ね良好であった。
その後特に問題もなく順調に飛行し、 062便はロンドン・ヒースロー空港への着陸進入に備えた降下中に、 FL110(11,000フィート)からFL60(6,000フィート)への降下が許可された。 その約5分半後の22時02分頃、 管制により指示された高度6000ftを割り込んで降下し、 ブラックダウンの木々に衝突した後、 大きな生垣を突き破って牧草地を横切り、 巻き込まれた65頭の羊が死亡、 さらに23頭が致命傷を負った。 062便はそのまま進み、 ガレージやアッパー・ブラックダウン・ハウスの屋根の一部も破壊した。 この事故で乗員乗客37人全員が死亡した。
062便に搭載されていた燃料により、 森林に覆われた丘の中腹で小規模な火災が発生した。 また、機体の破片は062便が通過した約355ヤードの広範囲に散乱した。
墜落に至るまで降下を継続した理由は明らかにならなかった。