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冠位十二階()

作成日:2023/6/20

冠位十二階(かんいじゅうにかい)

冠位十二階は、日本で西暦603年推古天皇11年12月5日)聖徳太子により制定され、 西暦605年から施行され、 西暦648年まで行われた冠位である。
日本で初めての冠位・位階であり、この制定により人材登用の道が開かれた。

朝廷に仕える臣下を12の等級に分け、地位を表す冠を授けるものである。
冠の色によって階級を表わした。

徳、仁、礼、信、義、智の6徳目を、 それぞれ大小の2つに分けて、 大徳小徳大仁小仁大礼小礼大信小信大義小義大智小智の12階とし、 これに紫、青、赤、黄、白、黒の色をあて、その濃淡によって大小を区別した。

その呼び方は『翰苑』によれば、 徳をマヒトキミといっているように、 中国風の音読みではなかったように思われる。

施行範囲は、 蘇我氏などの大豪族には及ばず、 令制による四位以下相当のものに対して行われたという。

西暦647年大化3年)、 「七色十三階冠」が制定され、 西暦648年4月1日から施行された事により「冠位十二階」は廃止された。