宮滝遺跡(みやたきいせき)
奈良県吉野郡吉野町宮滝にある複合遺跡。
国の史跡に指定されている。
いくつかの異なった年代の遺構が存在し、
吉野宮・吉野離宮の存在も推定される。
西暦1930年(
昭和5年)から断続的に発掘調査が行われた。
縄文時代の後期から晩期と、
弥生時代の中期に、
吉野地方きっての大遺跡として注目に値する遺跡である。
多くの
掘立柱建物の遺構と礎石を持つ建物遺構(
9世紀のものも含む)、
さらに敷石や溝の遺構、土坑から多数の土器が出土している。
この遺跡は紀伊半島のほぼ中心点にある。
東への国道を行くと伊勢湾へ、
西への国道を行くと紀伊水道に達する。
南への国道を下ると紀伊山地を越して熊野灘に達する。
宮滝から道を北方向にとると飛鳥や奈良にいたる。
西暦1957年(
昭和32年)7月1日に、
遺跡の中心部が国の史跡に指定されている。