ハッブル-ルメートル 英語:Hubble-Lemaitre law
ハッブル-ルメートルの法則(旧称「ハッブルの法則」)とは、
宇宙が膨張していることを述べた法則である。
宇宙のどの方向を見ても、
遠方の銀河ほど速い速度で銀河系(天の川銀河)から遠ざかり、
その遠ざかる速度(後退速度)は銀河までの距離に比例する。
と要約される。
西暦1929年にエドウィン・ハッブルが論文で発表したため、
この法則は「ハッブルの法則」の名称で広く世に知られたが、
これは、
西暦1922年に「フリードマン方程式」として知られている一連の方程式を発表したアレクサンドル・フリードマンによって一般相対性理論の式から導き出されたのが最初である。
西暦1927年にはジョルジュ・ルメートルも宇宙の膨張を提案し、
膨張率の推定値を提示していたが、
フランス語のマイナーな雑誌に掲載されたため、
その時点ではまだ注目されていなかった。
なお、ルメートルはスライファーとハッブルの観測データを用いている。
西暦2018年8月に開催された第30回国際天文学連合総会で、
ルメートルの功績を顕彰するため、
ハッブルの法則を「ハッブル=ルメートルの法則」 (Hubble-Lemaitre law) と呼ぶことを推奨する決議案が提出された。
西暦2018年10月26日に締め切られた投票の結果、
この決議案は約78%の賛成多数を以て採択された。