事故発生日:
西暦2010年8月18日
便名:海上保安庁 あきづる(機体記号:JA6796、所属記号:MH796)
機種:ベル 412EP
死者:乗員5人全員が死亡。
状況:佐柳島沖海保ヘリ墜落事故は、
香川県仲多度郡多度津町佐柳島沖に、第六管区海上保安本部所属のヘリコプター「あきづる」が墜落した航空事故である。
「あきづる」は、
海上での油漏れや不審船舶などのパトロールの合間に、
香川沖を航行していた司法修習生が乗船していた船舶に対しデモンストレーション飛行を実施しており、
2度目のデモンストレーションまでの合間にパトロール業務をしていた。
低空飛行をしていた15時10分ごろ、
瀬戸内海に浮かぶ佐柳島と隣の小島(おしま)を結ぶ6000ボルト送電線(全長1179メートル、海面より最高地点105メートル)に機体が接触し、
そのまま海面に激突し大破沈没した。
目撃証言によれば、
事故機は送電線のすぐ上で前部を斜め上に向けて上昇しようとしていたが、
突然逆さまにひっくり返りローター部分を下にして、
後部から煙を出しながら海中に落ちていったという。
搭乗していた乗員5人は全員殉職した。