事故発生日:
西暦2001年5月19日
便名:1) 中日本航空 訓練機(機体記号:JA6787)乗員2人
2) 中日本航空 訓練機(機体記号:JA4201)乗員2人乗客2人
機種:1) アエロスパシアル AS 332L1
2) セスナ 172P
死者:両機の搭乗者6人全員が死亡。地上で1人」負傷。
状況:
2001年桑名市空中衝突事故は、
西暦2001年5月19日に発生した航空事故である。
名古屋空港を離陸し、
訓練飛行を行っていた中日本航空のアエロスパシアル AS332L1が、
同空港を離陸し訓練飛行を行っていたセスナ 172Pと空中衝突した。
両機の搭乗者6人全員が死亡し、
地上で1人が怪我を負った。
...
アエロスパシアル AS 332L1は名古屋空港から離陸し、
約2時間の訓練を行い空港へ戻る予定だった。
一方でセスナ172も同空港から離陸し、
1時間の訓練を行い空港へ戻る予定だった。
予定では両機には機長及び訓練生1人ずつが搭乗し、
名古屋空港の西側にある訓練空域で訓練を行う予定であった。
しかし、
セスナ172には訓練生の知人2人が搭乗していたが、
これは管制官などに通達されなかった。
また、AS332の訓練は前日から予定されていたのに対し、
セスナ172の訓練は当日決定したことだった。
そのため、セスナ172のパイロットにはAS332の存在が伝えられていたが、
AS332のパイロットにはセスナ172について知らされていなかった。
11時02分、AS332は名古屋空港を離陸し、南西へ向かった。
13分後、セスナ172も同空港を離陸し、南西へ向けて飛行した。
予定ではAS332は11時10分から12時10分まで、
セスナ172は11時15分から11時45分まで訓練を行うこととなっていた。
11時31分、
2機は桑名市播磨神社付近の上空
2,100フィートで空中衝突した。
このときAS332の速度は
100ノット、
セスナ172の速度は
85ノットであった。
衝突により、
AS332は胴体部から後部のテールブームが脱落し、
セスナ172は主翼などが脱落した。
両機はともに墜落し、
乗員乗客6人全員が死亡した。
また、地上で1人が右足首の骨折などを負った他、
住宅2棟が全焼するなど地上でも多数の被害が生じた。
当初、地上で乗用車を運転していた1人が死亡したと報じられた。
12時25分頃に消防隊が出動し、
桑名市消防本部の消防車14台と消隊員56人の他、
消防団の消防車3台と団員61人が現場で消火活動に当たった。