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航空機事故詳細

作成日:2025/6/25

事故発生日:西暦1990年9月27日
便名:阪急航空 204便
機種:川崎重工BK117-B1型
死者:乗員2人乗客8人全員が死亡
状況:宮崎空港発延岡ヘリポート行きだった旭化成の社用定期204便(川崎BK-117B-1型)が、 日向市大字日知屋の牧島山山頂付近に墜落した。 同機は旭化成によってチャーターされた機で、 乗員2人と乗客8人が搭乗しており全員が事故により死亡した。
延岡市に創業地工場群を持つ旭化成は、 本社のある大阪市、東京への社員の出張又そこからの出張の受け入れが多いが、 宮崎 - 延岡間は当時、鉄道は空港とつながっておらず、 高速道路もなかった。
そのため、旭化成は自社ヘリポートを用意し、 延岡工場と宮崎空港間を25分で結ぶヘリコプター路線を西暦1989年3月に開設し、 年間1万5千人の社員と、6000人の訪問者を運ぶ予定であった。
しかしながら、この事故によりヘリコプターの運航を断念、 日豊本線の「高速化」や、日南線の空港アクセス活用の気運がにわかに高まり、 宮崎空港線敷設の契機となった。
牧島山(まきしまやま)

宮崎県日向市日知屋にある標高118mの山