事故発生日:
西暦1979年11月26日
便名:パキスタン国際航空 740便(機体記号:AP-AWZ)
機種:ボーイング 707-340C
死者: 乗員11人乗客145人。合計156人全員が死亡。
状況:
パキスタン国際航空740便墜落事故は、
西暦1979年11月26日に、
マラム・アミヌ・カノ国際空港からジンナー国際空港へ向かっていたパキスタン国際航空740便が、
途中経由地のキング・アブドゥルアズィーズ国際空港を離陸した後に墜落した事故である。
...
パキスタン国際航空740便はナイジェリア連邦共和国カノのマラム・アミヌ・カノ国際空港からパキスタン・イスラム共和国カラチのジンナー国際空港の間をサウジアラビア王国ジッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港に寄港しながら結んでいた。
事故時の740便には巡礼から帰ってきた巡礼者が多数搭乗しており、
乗員11人、乗客145人の計156人が搭乗していた。
現地時間1時29分、
740便はキング・アブドゥルアズィーズ国際空港を離陸し予定高度の
37,000フィートへ上昇していた。
離陸から21分後の1時47分、
火災警報が出て客室乗務員がパイロットに後方ドア付近で火災が発生したことを連絡した。
パイロットは機内の状況と巡航中の高度
30,000フィートからの緊急降下についてディスパッチャーに連絡した後、
高度
4,000フィートまで降下する許可を得た。
その後煙がキャビンとコックピットに入ってきたため、
パイロットはジッダに戻るよう要求した。
パイロットは2時3分に遭難信号を発出した。
ジッダ管制塔は無線交信が途切れる直前にパイロットの「メーデー!メーデー!」という叫び声を聞いている。
約1分後、240便は岩に衝突して墜落した。
墜落現場は標高
3,000フィート地点であり、
乗員乗客156人全員が死亡した。
この事故はサウジアラビア国内の航空事故、
ボーイング707の事故として3番目に犠牲者の多い事故である。