12便はアルゲーロ・フェルティリア空港を出発し、
カリアリ・エルマス空港へと向かう予定であった。
副操縦士は0時23分にカリアリの管制に連絡して現地の天気予報の報告を求めたところ、
190度の方向からの風が
8ノット、
視程は7kmで、
またカリアリ・エルマス空港の滑走路14が使用中であるとの回答を受けた後、
さらに空港の南東と南西で雷が発生しているとの報告も受けた。
その後、0時26分に12便は管制に連絡し、
高度
6,000フィートまで降下することを許可された。
前方に積乱雲があったため、
副操縦士は360度旋回して積乱雲を避けることを管制に伝えたところ、
12便と同じ空域に他の航空機がいなかったことからこれを承認され、
また副操縦士は高度
7,500フィートから
3,000フィートへ降下すると報告した。
その後、管制官は12便に地上が目視できるかどうか尋ねたが、
12便は目視できていなかった。
また、降下する距離は
3,000フィートではなく
6,000フィートに修正された。
0時30分に12便は地上を目視できていること、
6,000フィートから
3000フィートへ降下することを報告し、
管制官もそれを確認した後、
管制官は空港で雨が降り始めたことを伝えた。
しかし12便は360度旋回を終えていなかったため、
目的の方向とは異なる方向へと飛行していた。
3000フィートまで降下した後、
12便はアプローチが許可された。
副操縦士はこれを確認し、
ビーコンの少し右側から
アプローチを開始すると報告した。
0時34分、
副操縦士は管制に空港の
ILSが作動していないことを確認するよう求めたが、
実際には作動していた。
この段階で、12便のパイロットたちは自機の位置が分からなくなった。
機長は実際に12便がいた場所よりも南の海上を飛行していると思っていたが、
副操縦士は12便の正しい位置を把握していた。
事故の1分半前に機長は副操縦士に着陸装置を出すよう指示し、
降下を続けた。
高度
2,000フィート(610m)の地点でコンカ・ドルの岩山に12便の下部が衝突して機体は大破、
炎上した。
墜落現場はカリアリ・エルマス空港から南西に18kmの地点であった。