事故機の積荷は、
雑貨類、自動車部品など122個(約22,000キログラム)であり、
その中には絵画など約1,200キログラムが含まれていた。
この絵画には、マナブ間部の作品53点(時価約20億円)が含まれていた。
事故機に積まれていた絵画は、
西暦1978年に日本人のブラジル移民70周年を記念して読売新聞社が主催していた「マナブ間部展」(熊本県、神奈川県、大阪府の各地で開催)で展示された100点のうち、
ブラジルに返還される絵画であった。
行方不明になった地点において事故機は、
巡航高度10,000メートル前後を飛行していたと考えられ、
そこから緊急信号や地上への連絡を発することもなく突然墜落、
消息不明に至り遺留品が全く発見されないのは大きな謎として残った。
そのため事故原因については下のように諸説ある。
- 付近に寒冷前線があり、それに伴う乱気流に遭遇して墜落したという説。
- 金属疲労などによる機体の破損説。
- 積荷の爆発やテロリストによって仕掛けられた爆発物によって機体が損傷したために操縦不能になって墜落したという説。
- 乗務員の誰かが自殺を意図して急降下したという説。
いずれの説も事故機の機体の破片を発見出来なかった為に、
推測の域を出ないものとなっている。
なお、同様に海上を飛行していたものの、
地上への連絡もなく突然墜落した
エールフランス447便墜落事故や
エジプト航空990便墜落事故、
さらに
大韓航空機爆破事件においても、
事故後の捜索で機体の破片や遺留品、
ボイスレコーダーや
フライトレコーダーなどが発見され、
その後の事故原因の解決につながっており、
また
マレーシア航空370便墜落事故においても、
事故後の捜索で機体の破片や遺留品が見つかっており、
大型ジェット機の事故で機体の破片や遺留品が全く発見されていない事態は極めて稀なケースである。