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航空機事故詳細

作成日:2025/7/29

事故発生日:西暦1978年12月23日
便名:アリタリア航空 4128便
機種:マクドネル・ダグラス DC-9-32
死者:乗員5人乗客124人。合計129人中108人が死亡。
状況:アリタリア航空4128便墜落事故は、 西暦1978年12月23日に発生した航空事故である。
フィウミチーノ空港発ファルコーネ・ボルセリーノ国際空港行きだったアリタリア航空4128便が、 ファルコーネ・ボルセリーノ国際空港手前のティレニア海に墜落した。 乗員乗客129人中108人が死亡した。 ...
事故機

事故機のダグラス DC-9-32(I-DIKQ)は、 西暦1968年に初飛行を行っており、 同年5月にアリタリア航空に納入された。 エンジンは、2基のプラット&ホイットニーJT8D-9を搭載していた。
乗員

機長は、シュド・カラベルでの飛行経験が豊富な上級パイロットであったが、 DC-9での飛行時間は418時間だった。 副操縦士は、航空機関士として7年間勤務し、 事故の3ヶ月前に副操縦士となっていた。 DC-9の飛行時間は173時間であった。 また、事故当時操縦を担当していたのは副操縦士であった。
事故の経緯

4128便は、 VOR/DMEで滑走路21への進入を許可された。 着陸進入手順は、 6DMEフィックスを1,500フィート、 4DMEフィックスを900フィート、 3DMEフィックスを700フィートで通過しながら降下するものだった。 進入の最終では、 滑走路21に正対するため、 左旋回が必要だった。 パイロットは、 3DMEを通過した後海上から150フィートで降下を止めた。 その後、約9秒間150ノットで水平飛行したが、 風の影響で機体は降下を始めた。 右翼が海面に接触し、機体は大破した。 21人の生存者は、付近を航行中だった漁船に救助された。
事故原因

事故原因はパイロットエラーと推定されている。 また、パイロットがブラックホール現象に陥っていた可能性も考えられている。 機体の衝突防止灯が雲や水面に反射し、 パイロットは機体が飛行している位置を見誤ったとみられている。