状況:オリンピック航空830便墜落事故は、
西暦1976年11月23日に発生した航空事故である。
エリニコン国際空港発コザニ・ナショナル空港行きだったオリンピック航空830便がギリシャのセルビア近くの山に衝突し墜落。乗員乗客50人全員が死亡した。
この事故は当時、ギリシャで2番目に死者数の多い事故となった。
830便は、エリニコン国際空港からコザニ・ナショナル空港へ向かう途中に、
ラリサ・ナショナル空港を経由する予定だった。
しかし、ラリサ空港付近の天候が悪化していたため、
パイロットは高度
5,500フィートのままコザニ空港へ直行することに決めた。
事故機の最後の交信は9時45分に行われ、
コザニの南15海里地点を方位318度で飛行中との報告だった。
10時19分、管制官は830便から応答がなかったため、緊急事態を宣言した。
その後、830便がセルビア近くにある雲に覆われた標高
4,265フィートの山に墜落したことが確認された。
事故原因として降下するタイミングが早かったことが挙げられた。
墜落時、830便は方位310度に向けて飛行していた。
最初に山と接触した後、
機体は再び浮揚したものの、
200mに渡り破片を散乱させながら丘に激突した。
墜落の衝撃で出火し、機体は全焼した。
事故当時、
標高
3,000フィート以上の山々は雲で覆われていた。