状況:インディアン航空171便墜落事故は、
西暦1976年10月12日に発生した航空事故である。
チャトラパティ・シヴァージー国際空港を離陸したインディアン航空171便が機内火災に見舞われ、
同空港へ引き返している途中に墜落し、
乗員乗客95人全員が死亡した。
171便はチャトラパティ・シヴァージー国際空港からチェンナイ国際空港へと向かう国内線の定期便であった。
当初は同便にボーイング機が使用される予定であったが、
エンジントラブルが発生したためシュド・カラベルに変更された。
171便はチャトラパティ・シヴァージー国際空港の滑走路27から離陸した直後に第2エンジンが故障した。
171便の乗員はすぐに引き返し、
同空港の滑走路09への緊急着陸を試みた。
しかし、滑走路の端から約
1,000ヤード、
高度
300フィートの地点で着陸装置が下がって機体は制御不能となり、
墜落した。この事故で乗員乗客95人全員が死亡した。
コンプレッサーディスクの10段目の疲労亀裂が発電装置の故障を引き起こし、
連続してコンプレッサーのケーシングが裂けたり機体の構造物をまたぐ燃料ラインが切断されたりといったことが発生した。
このためエンジンルームで激しい火災が発生し、
機体内に搭載されていた油圧装置の作動油が消費されて機体が操縦不能となったと考えられている。