状況:ルフトハンザドイツ航空540便墜落事故は、
西暦1974年11月20日にルフトハンザドイツ航空のフランクフルト空港発ヨハネスブルグ国際空港行540便が、
途中経由地のナイロビ国際空港で墜落した事故である。
ボーイング747型機としては初の全損死亡事故となった。
西暦1974年11月20日の午前7時57分。
ルフトハンザ540便は途中経由地のナイロビ国際空港を離陸。
30 メートル程上昇したもののそれ以上上がる事が出来ないまま、
滑走路端から約 1 キロメートル程のサバンナに墜落した。
墜落直後に火災が発生したものの、比較的高度が低かった事もあり乗員乗客157人中98人が脱出救助された。
脱出した機長及び乗客の証言によると、
離陸直後から機体が振動し始め墜落まで継続した事から失速により墜落した事は判明したものの、
原因については機長の証言では判明しなかった。
航空事故調査の慣習に従い調査はケニア政府の指揮にて行なわれたが、
ルフトハンザや
NTSB、
FAA、
機体メーカーのボーイング、
およびエンジンメーカーであるプラット・アンド・ホイットニー、
さらにはこの事故以前に同様のトラブルを経験したブリティッシュ・エアウェイズの技術者も参加する大掛かりなものとなった。