状況:
西暦1972年5月15日、
羽田発福岡行きのDC-8-61型機 (JA8046) が、
羽田空港を離陸中に滑走路端から
2000フィート付近で滑走路を逸脱し、
横向きのまま約300メートル芝生上を暴走した。
暴走中に脚やすべてのエンジンが損壊・脱落したほか、
再び滑走路上に機体を乗り上げた際に第4エンジン取付け部付近から出火した。
16名が重軽傷を負った。
原因は、雨のため滑りやすくなっていた滑走路でこれに正対しないまま離陸滑走を始めたこと、
航空機の偏向の初動を発見するのが遅れたこと、
さらに偏向修正のためのステアリングとパワーの使用操作が適切でなかったことによる。
なお事故機は修復され、
その後も長らく日本航空で使用されて、
西暦1987年12月31日、
日本航空におけるDC-8として、
最後の営業飛行を行っている。