状況:706便が、
飛行中に圧力隔壁が破損して空中分解し、
乗員乗客63人全員が犠牲となった。
原因は706便に使用されていた機体が、
設計ミスによって圧力隔壁に構造的欠陥を抱えていたためであった。
706便はヴァンガード951で運行されており、
ロンドンのヒースロー空港を離陸し、
オーストリアのザルツブルクに向けてベルギー上空巡航高度
19,000フィートを順調に飛行していた。
しかし、現地時間午前11時10分ごろ、
ブリュッセル航空管制へ706便から操縦不能に陥ったと緊急遭難通信が入り、
まっ逆さまに墜落しつつあるとの報告があった。
706便はそのまま垂直に急降下してベルギーのウェスト=フランデレン州アールセル近くに激突し、
大破炎上した。
搭乗していた63人全員が犠牲になったほか、
近くの道路を走っていた乗用車の運転手1人も飛来してきた破片で負傷した。