フリーライフ(Free Life:登録番号 N2079)は1970年に大西洋横断飛行に挑戦して失敗した気球である。
西暦1970年9月20日にアメリカ合衆国ニューヨーク州から出発したが、
30時間後装置の故障で遭難し、
3人の乗員は行方不明になった。
気球で大西洋を横断するという冒険を思いついたのは、
ロドニー・アンダーソンとその妻のパメラ・ブラウンで、
パメラは親族にケンタッキー州知事やKFCの経営者をもつ女性である。
大西洋横断後にその経験を書いた本を出版して、
冒険にかかった費用を回収しようという計画であった。
経験豊富なイギリス人気球乗りのマルコム・ブライトンが雇われた。
ブライトンはフリーライフの飛行が100回目の飛行になるパイロットで、
ヨーロッパで多くの熱気球を製作した経験を持っていた 。