小窓
航空機事故詳細

作成日:2025/6/22

事故発生日:西暦1970年9月22日
便名:フリーライフ(機体記号:N2079)
機種:ロジェ気球
死者:乗員3人全員が死亡。
状況:気球による大西洋横断飛行中に空気を加熱するシステムが故障し、 救助を要請する内容の交信を最後に消息を絶った。
捜索によってゴンドラの部品が発見されたものの、 3人は行方不明となっている。 ...
フリーライフ(Free Life:登録番号 N2079)は1970年に大西洋横断飛行に挑戦して失敗した気球である。 西暦1970年9月20日にアメリカ合衆国ニューヨーク州から出発したが、 30時間後装置の故障で遭難し、 3人の乗員は行方不明になった。

気球で大西洋を横断するという冒険を思いついたのは、 ロドニー・アンダーソンとその妻のパメラ・ブラウンで、 パメラは親族にケンタッキー州知事やKFCの経営者をもつ女性である。 大西洋横断後にその経験を書いた本を出版して、 冒険にかかった費用を回収しようという計画であった。 経験豊富なイギリス人気球乗りのマルコム・ブライトンが雇われた。 ブライトンはフリーライフの飛行が100回目の飛行になるパイロットで、 ヨーロッパで多くの熱気球を製作した経験を持っていた 。