小窓
航空機事故詳細

作成日:2025/6/19

事故発生日:西暦1969年9月21日
便名:メキシカーナ航空 801便(機体記号:XA-SEJ)
機種:ボーイング 727-64
死者:乗員7人乗客111人、合計118人中27人が死亡。
状況:801便はシカゴ・オヘア国際空港からベニート・フアレス国際空港へ向かう国際定期旅客便だった。 乗客の多くはアメリカ人観光客だった。 現地時間17時20分頃、 801便はベニート・フアレス国際空港の滑走路23LへILS進入を行っていた。 機体は突然高度を失い始め、 滑走路から1.5km地点で前方部と前脚が鉄道用の盛り土に激突し、 浮かび上がった。 パイロットはエンジン出力を上げたが801便は制御不能に陥り、 滑走路手前の沼地に墜落した。 衝撃により機体は3つに分断され、 複数の乗客が機外に投げ出された。 乗員乗客118人中26人が死亡し、91人が負傷した。 うち重傷者5人を含む56人が病院に搬送され、 1人がその後死亡した。 生存者の1人である客室乗務員の女性は西暦1986年に発生したメキシカーナ航空940便墜落事故に巻き込まれ死亡した。
残骸から、ギアが降ろされた状態で、フラップが30度に設定され、 水平尾翼は10.25度の機首上げ位置に設定されていたことが判明した。 フライトデータレコーダー(FDR)は回収され、 ワシントンに送られた。 しかし、事故の2日前に技術者が正規の手順に従って設置しなかったためデータは記録されていなかった。 また、同じ技術者がコックピットボイスレコーダー(CVR)を取り外した後、 代わりの物を設置していなかったためCVRは未搭載の状態だった。 そのため事故原因は特定できなかった。