状況:1969年9月20日午後4時、
南ベトナム(当時)サイゴン(現ホーチミン)から同国ダナン空軍基地に向かっていたエア・ヴェトナムのDC-4(XV-NUG)とアメリカ空軍のマクダネルF-4Eファントム2(67-393)が、
ダナン空軍基地への着陸進入中、
高度約
300ftで空中衝突し、エア・ヴェトナム機が墜落した。
この事故でエア・ヴェトナム機の乗員6名、乗客71名、計77名のうち、
乗員6名、乗客69名、計75名と地上の住民2名の
合計77名が死亡し、
乗客2名が負傷した。
アメリカ空軍機の乗員2名は、1名が脱出し軽傷、
もう1名も機体を着陸させるのに成功し無事であった。
エア・ヴェトナム機は滑走路17Lに着陸予定であったが、
アメリカ空軍機に出された滑走路17Rへの着陸許可を自機への指示と勘違いし誤った進入を行なっていた。
衝突によりエア・ヴェトナム機は右水平尾翼を失い、
着陸復行を試みたが途中で操縦不能となり墜落した。