小窓
航空機事故詳細

作成日:2025/6/19

事故発生日:西暦1969年9月9日
便名:1) アレゲニー航空 853便(機体記号:N7374J)乗員4人乗客78人、合計82人全員死亡。
   2) 個人所有機 乗員1人全員が死亡 機種:1) ダグラス DC-9-31
   2) パイパー PA-28-140 アーチャー
死者:両機の乗員乗客83人全員が死亡。
状況:アレゲニー航空853便は、 ボストンとセントルイスをボルチモア、シンシナティ、インディアナポリス経由で結ぶ定期便だった。 853便は現地時間の15時15分にインディアナポリスへ向けシンシナティの空港を離陸し、 IFRでインディアナポリスへ向かっていた。 インディアナポリスの管制官は853便にシェルビービルのVOR6,000フィートの高度で通過後、 2,500フィートへ高度を下げるよう指示した。 その後機体は280度の方向へ進んだ。
一方その頃、民間のパイパーPA-28が南東方向へ飛行していた。 この機体はVFR方式の飛行計画を提出していて、 計画上では3,500フィートの巡航高度が示されていた。 このPA-28にはトランスポンダが搭載されておらず、 航空管制との連絡を取っていなかった。 また、レーダースコープにも同機は認識されていなかったとされている。
2機は相対速度350 mph (300 kn; 560 km/h)で衝突した。 衝突により853便の尾翼部分が破壊され、 制御を失った機体はひっくり返りそのまま400 mph (350 kn; 640 km/h)の速度で大豆畑に墜落した。
一方のパイパーは左翼の付け根付近にダメージを受け、 こちらもそのまま墜落している。