状況:アレゲニー航空853便は、
ボストンとセントルイスをボルチモア、シンシナティ、インディアナポリス経由で結ぶ定期便だった。
853便は現地時間の15時15分にインディアナポリスへ向けシンシナティの空港を離陸し、
IFRでインディアナポリスへ向かっていた。
インディアナポリスの管制官は853便にシェルビービルの
VORを
6,000フィートの高度で通過後、
2,500フィートへ高度を下げるよう指示した。
その後機体は280度の方向へ進んだ。
一方その頃、民間のパイパーPA-28が南東方向へ飛行していた。
この機体は
VFR方式の飛行計画を提出していて、
計画上では
3,500フィートの巡航高度が示されていた。
このPA-28には
トランスポンダが搭載されておらず、
航空管制との連絡を取っていなかった。
また、レーダースコープにも同機は認識されていなかったとされている。
2機は相対速度350 mph (300 kn; 560 km/h)で衝突した。
衝突により853便の尾翼部分が破壊され、
制御を失った機体はひっくり返りそのまま400 mph (350 kn; 640 km/h)の速度で大豆畑に墜落した。
一方のパイパーは左翼の付け根付近にダメージを受け、
こちらもそのまま墜落している。