事故発生日:
西暦1969年3月20日
便名:
アラブ連合航空 不定期便(機体記号:SU-APC)
機種:イリューシン Il-18D
死者:乗員7人乗客98人、合計105人中100人が死亡(重症者5人)。
状況:事故機はサウジアラビアのジッダからエジプトのアスワンへ向かう国際線の非定期旅客便であり、
巡礼に抽選で当選したイスラム教徒が搭乗していた。
同機がアスワン国際空港への着陸を試みた頃は早朝で暗く、
砂が吹き付けていたため視界が2~3kmまで狭くなっていた。
事故機は2度着陸に失敗した後3度目の着陸を試みたが、
機体が右にバンクしてアスワン国際空港の滑走路の左側に衝突した。
右主翼が引き裂かれ、
燃料が流出して同機は炎上した。
パイロットが滑走路灯をはっきりと確認せずに最低安全高度以下まで降下したことが事故原因とされた。
また、パイロットが適切な休憩を取らずに長時間乗務していたこともその一因であると考えられている。