状況:
西暦1969年2月18日午前5時10分、
アメリカ・ネヴァダ州ホーソーン発同国カリフォルニア州バーバンク経由同国同州ロングビーチ行きホーソーンネバダ航空 708便 ダグラスC-49J(DC-3)(N15570)が、
巡航中にカリフォルニア州ローン・パインの西約20kmの地点に墜落した。
この事故で、乗員3人乗客32人、合計35人全員が死亡した。
事故機は、ホーソーンを有視界飛行方式で午前3時50分に出発し、
午前5時10分、ローン・パインの西約20km、
ホイットニー山東斜面標高
11770ft地点の、
垂直に切り立った岩壁に衝突した。
機体の大半は岩壁を
500ft滑り落ちた所で止まっていた。
事故機が消息を絶った後、地上と上空からの捜索活動が行われたが、
深い積雪、捜索期間を通じて垂れ込めた低い雲、
極めて険しい地形などに阻まれ、残骸が発見されたのは、
1969年8月8日のことであった。
事故機は、
無線航法援助施設が設置されていない険しい山岳地帯を計器飛行状態の天候下で運航したために、
定められた飛行経路を逸脱した。
本件事故を契機にFAAは、遭難機捜索用のビーコンの仕様を策定した。
事故機は
西暦1943年に製造された。