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航空機事故詳細

作成日:2025/6/17

事故発生日:西暦1967年4月20日
便名:グローブ・エア 旅客便(機体記号:N802E)
機種:ブリストル ブリタニア313
死者:乗員10人乗客120人、合計130人の内126人が死亡。負傷者は3人。
状況:事故機はドンムアン空港からバンダラナイケ国際空港、チャトラパティ・シヴァージー国際空港、カイロ国際空港を経由してユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港へと向かう旅客便であった。
チャトラパティ・シヴァージー国際空港を出発した時点で同機には乗員10人・乗客120人が搭乗していた。 予定では次にカイロ国際空港に着陸することになっていたが、 当時悪天候のため同空港は閉鎖されていた。 飛行計画によれば、 この際代替空港としてレバノンのベイルートにあるラフィク・ハリリ国際空港へと向かう予定であったが、 事故機はその代わりにキプロスのニコシアへと向かった。
しかし、ニコシアも当時雷雨に見舞われていた。 事故機はニコシアの空港の滑走路32に進入しようと試みたが、 1回目は機体の高度がグライドパスよりも高かったため失敗し、 2回目のアプローチを試みることになった。 予定ではこのアプローチが左旋回によって行われることになっていた。 しかし、1時13分に同機は低高度で旋回中に丘に墜落し、 機体は尾翼部分を除いてほぼ完全に破壊された。 この事故で乗員乗客130人中126人が死亡し、 客室乗務員1人、 乗客3人(スイス人1人・ドイツ人2人)の4人が生存した。 2020年現在、 この事故はキプロス最悪の航空事故であり、 かつブリストル ブリタニアによる航空事故の中でも最悪の事故となっている。