状況:
デルタ航空9877便墜落事故は、
西暦1967年年3月30日にルイジアナ州ニューオーリンズで発生した航空事故である。
ニューオーリンズ国際空港を離陸し訓練飛行を行っていたデルタ航空9877便(ダグラス DC-8-51)がニューオーリンズ国際空港への最終進入中に墜落した。
乗員6人全員と地上の13人の計19人が死亡し、18人が負傷した。
CST23時14分、気象情報に関するブリーフィングが行われた。
ニューオーリンズ国際空港付近は濃霧で、視界は3km程まで低下すると予想された。
機長は右座席に着席し、副操縦士は左座席に着席していた。
0時40分、9877便は滑走路への
タキシングを開始した。
0時43分、9877便は滑走路28から離陸した。
0時47分にパイロットは滑走路01へのベースレグについて報告した。
滑走路01への着陸は第2エンジンを停止した状態で行われることとなり、
着陸後は滑走路19から離陸する予定だった。
管制官は9877便が最終進入を行うのを目撃した。
0時50分、9877便は電線に接触しながら空港手前の住宅街に墜落した。
墜落時、機体は60度近く傾いており、
操縦は副操縦士が行っていた。
墜落により複数の家屋ヒルトン複合施設が破壊された。
ヒルトンホテルには当時、36人のウィスコンシン州の高校生が宿泊していた。
この内13人が建物から投げ出されるなどして死亡した。
国家運輸安全委員会が事故調査を行った。
最終報告書では機長の監視不足とパイロットによる出力調整が不適切だったことが事故原因とされた。
これにより機体の制御が失われた。