状況:
英国海外航空機空中分解事故は、
乗員11名・乗客113名の合計124名(日本人13名を含む)を乗せた、ボーイング707型機が富士山付近の上空で乱気流に巻き込まれ、
空中分解して墜落するという航空事故である。
羽田空港を離陸し巡航高度に上昇中の14時15分ごろ、
静岡県御殿場市付近上空
15,000フィート (4,600 m)を飛行中、
乱気流に遭遇して右翼が分断されるなどして機体は空中分解し、
御殿場市の富士山麓・太郎坊付近に落下した。
空中分解してから墜落するまでの様子を目撃していた自衛隊員などによると、
空中分解した後に両翼から白いジェット燃料を吹き出しながら機体中心部が地面に衝突し、
爆発音とともに黒煙が上がったという。
その後操縦席を含む機首部分が焼失した。
機首付近は本来燃料タンクが無いため炎上しないはずだったが、
911便は乱気流遭遇時に主翼付近のタンク隔壁を燃料が突き破って機首付近に溜まっていたことが火災の原因となった。
翌朝になっても機首を含めた機体の一部はまだ燃え続けており、
ジェット燃料の白い煙と臭いが絶えない状況であった。