状況:101便はインド・ボンベイ(現・ムンバイ)からレバノン・ベイルート、ギリシャ・アテネを経由してロンドンへ便である。
その101便は次の寄港地スイスのジュネーヴ・コアントラン国際空港に着陸しようとしていた。
着陸の際に管制官より、
雲上から
1000フィート離れた高度まで降下し、
その高度を維持するように指示を受けたが(雲の高度がわからない。次の「
19000フィート」という絶対値との比較ができない)、
機は約
19000フィートまで降下を続け、
モンブランの山頂付近に激突した。
これにより乗員11人、乗客106人の合わせて117人全員が犠牲になった。
墜落地点は標高4810mのモンブランでしかも厳寒の季節であった為遺体の収容も捗らなかったという。
事故機に2個設置されていた
VOR (超短波全方向式無線標識)の1個が故障していたのを知った機長が、
自機の位置を確かめようとして管制官に「我々はモンブランの横を通過したと思う」と報告した。
それを聞いたジュネーブの管制官はモンブランは
5マイル前方にあるという意図で「貴機はモンブランまで
5マイルある」と訂正して通告した。
しかし内容が曖昧だったため、
機長は「モンブランの横から
5マイル離れている」と判断してそのまま山頂に衝突したものと推測される。