事故原因は、ディープストールに陥ったことであった。
ディープストールは、T字翼機特有の現象であり、
失速時に昇降舵に当たる空気が主翼に阻害され、操縦不能に陥る現象である。
この事故は、ディープストールにより墜落した始めての航空事故であった。
また、この試験方法はブリティッシュ・エアクラフト・コーポレーションが前年に開発したビッカース VC-10で行ったものであり、
どちらもエンジンを胴体後部に設置した、
リア・エンジン方式でT字翼機だったが、
VC-10は大型かつ4発機であるという違いがあった。
ディープストールが認知された後、
失速する前にパイロットに速度の低下を知らせるスティックシェイカーと、
失速速度に近づくと機首を自動で下げるスティックプッシャーが開発され、
他の航空機にも搭載された。