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航空機事故詳細

作成日:2025/6/15

事故発生日:西暦1963年7月28日
便名:アラブ連合航空 869便(機体記号SU-ALD)
機種:デ・ハビランド DH 106 コメット 4C
死者:乗員8人乗客55人、合計63人全員が死亡。
状況:アラブ連合航空869便墜落事故とは、 西暦1963年に東京発カイロ行きの旅客機がインド洋上で墜落した航空事故である。 犠牲者の中には2名の日本人含まれてがいた。
869便は、経由地のインドのボンベイにあるサンタクルス空港へ着陸進入中にマハーラーシュトラ州バンドラ沖15kmのインド洋に墜落した。 この事故で乗員8名、乗客55名の63名全員が犠牲になった。
事故機の機長はガマール・アブドゥン=ナーセル大統領搭乗の特別機のパイロットを務めたことがあるベテランであった。 事故機は着陸のために洋上で旋回中に、 高速で海面に激突したため、 残骸が粉々になっていて殆ど回収できず、 犠牲者も10名しか収容できなかった。 この事故の原因が断定できるほどの証拠は発見できなかったが、 激しい乱気流と大雨のために旋回時に操縦不能になったと推測されている。
前年の西暦1962年7月19日に同じ便名のアラブ連合航空のコメット4C(SU-AMW)がタイのバンコク近郊に墜落し、 乗員乗客26人全員が死亡する事故が発生している。 この時には朝日新聞社所属の日本人記者1名が犠牲になっている。