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航空機事故詳細

作成日:2025/6/15

事故発生日:西暦1963年4月4日
便名:アエロフロート 25便(機体記号:CCCP-75866)
機種:イリューシン Il-18V
死者:乗員8人乗客59人、合計67人全員が死亡。
状況:アエロフロート25便墜落事故は、 西暦1963年4月4日に発生した航空事故である。 シェレメーチエヴォ国際空港発イェメリャノヴォ空港行きだったアエロフロート25便(イリューシン Il-18V)が、 飛行中にエンジン故障に陥り、墜落した。 乗員乗客67人全員が死亡した。
25便は、3時12分にモスクワを出発し、 20,000フィートまで上昇した。 燃料消費を減らすため、 パイロットは26,000フィートへの上昇を要求したが、 付近にTu-104がいたため当初は許可されなかった。 4時15分、Tu-104がカナシュを通過したと報告し、 その時点で25便から40-50km離れていたので、 4時22分に26,000フィートまでの上昇を許可した。 4時26分、25便は上昇の許可を確認し、 24,600フィートでライシェヴォを通過したと報告した。 これが管制官との最後の交信となり、 4分後に管制官が呼び掛けた時には応答はなかった。
26,000フィートへの上昇中に突如、 第4エンジンが逆推力になった。 そのため、機体は右に傾き始めた。 パイロットは、 右翼側のどちらのエンジンに異常が起きたか分からなかったため、 どちらのエンジンもフェザリングにした。 激しい抗力により機体は急降下し、 490フィート - 660フィート付近で一時的にコントロールを取り戻した。 しかし、機体を急降下から立て直すには高度が低すぎ、 4時30分に270ノット - 324ノット (500 - 600 km/h)の速度で地面に激突した。