事故発生日:
西暦1957年9月30日
便名:日本航空 108便 雲仙号
機種:ダグラス DC-4-1009
死者:なし(5人が負傷)
状況:雲仙号には運航乗務員2人と客室乗務員2人、乗客51人が搭乗していた。
伊丹空港を離陸直後に左翼にある第一エンジンが停止し、
ほかの3つのエンジンも不調に陥ってしまった。
そのため機体は失速状態になった。
この非常事態に機長は伊丹の滑走路に引き返すことは不可能と判断し、
不時着を決断した。
午後9時40分ごろに雲仙号は滑走路の延長線上にあった豊中市勝部の水田に不時着したが、
機体が電線に引っかかり損傷したため、
炎上しながらそのまま滑走した。
乗客は客室乗務員による迅速な避難誘導が行われたため、
衝撃により3人のけが人が出たが全員無事に脱出することができた。
この避難誘導は賞賛された。
また運航乗務員2人も重傷を負ったが、
運輸省航空局からは空港に引き返していた場合には途中で墜落していたとして、
判断は的確だったと賞賛された。