状況:
パンアメリカン航空202便墜落事故は、
ボーイング377ストラトクルーザー旅客機がブラジル奥地へ墜落した航空事故である。
後に事故はプロペラ設計ミスが引金となって機体破壊が発生したものと判明した。
4月29日午前3時06分(以下世界時)にリオデジャネイロ市のガレオン国際空港を離陸し、
北北西へ針路を向けて、
次経由地であったポート・オブ・スペインに10時間30分後に着陸する、
有視界飛行によるフライトプランであった。
午前6時16分にアマゾン熱帯雨林にあるバレリアス付近の位置通報地点で航空管制に対し「現在
14,500フィートを巡航中、次の位置通報地点カロリナは午前7時45分に通過予定」と報告したのを最後に消息を絶った。
202便を最後に目撃したのはフォルモサとサンフランシスコという村の住民で、
最後の報告が行われた時間であった。
証言によれば202便は通常飛行をしていたという。
202便が消息を絶ってから、ブラジル海軍は海上を捜索すると共に、
ブラジル空軍と米空軍・海軍機による大規模な捜索が行われ、
5月1日になってリオデジャネイロから北北西約1,600 km、
アマゾン川河口にあるベレンより南へ1,050 km離れたパラー州南東部のアマゾンの熱帯雨林に墜落した202便残骸を発見した。
この事故で運航乗務員5名・客室乗務員4名・乗客41名、50名全員の死亡が確認された。
後に墜落したのは午前6時40分(現地時間午前3時40分)頃と推定された。