小窓
航空機事故詳細

作成日:2025/6/9

事故発生日:西暦1927年9月7日
便名:オールド・グローリー号
機種:フォッカー F.VII
死者:乗員3人全員が死亡
状況:オールド・グローリー号(Old Glory)はフォッカー F.VIIa単発機で、 西暦1927年9月6日、 アメリカ合衆国ニューヨークからイタリアのローマまでの無着陸飛行に挑戦して遭難した飛行機である。
ニューヨーク・デイリー・ミラー紙の社主、 ウィリアム・ランドルフ・ハーストが宣伝のためにニューヨークからローマまでの大西洋横断飛行を企画し、 スポンサーとなった。 当初、ニューヨークのルーズベルト飛行場から出発の予定であったが、 より長い滑走路を持つメイン州のオールドオーチャードビーチ飛行場を使うことにされた。
西暦1927年9月6日12時33分にオールドオーチャードビーチ飛行場を出発した。 乗員はパイロットがジェームズ・デウィット・ヒル(James DeWitt Hill)、 航法士がロイド・バートード(Lloyd W. Bertaud)が搭乗し、 ニューヨーク・デイリー・ミラーの記者、 ミラー・フィリップ・ペインが同乗した。 14時55分には飛行が順調であるという連絡があったが、 15時55分には異常の連絡があった。 レース岬の東方、 350マイルで汽船「カリフォルニア」によって23時57分に目撃されたのが最後であった。
翌日の3時57分と4時3分に遭難信号が送られ、 65マイルほどの位置にいた船舶のトランシルヴァニアが、 予想のコースに向かったが、 5時間後に到着した場所は強風と雨の悪天候であった。 さらに4隻の船舶が参加して30時間の捜索が行われたが、 オールド・グローリー号は発見されなかった。 ハーストは汽船カイル(SS Kyle)を手配し捜索を続け、 9月12日に飛行機の残骸を発見したが、 乗組員は発見できなかった。