生駒山(いこまやま・いこまさん) 標高642m
生駒山は、奈良県生駒市と大阪府東大阪市との県境にある標高642mの山。
生駒山地の主峰である。
生駒山が記録に現れるのは日本書紀における
神武東征の一節であり、
神日本
磐余彦尊と長髄彦が山麓において激戦を繰り広げたとされる。
一等三角点が置かれている山頂は奈良県側にある。
山上には生駒山上遊園地が開設されている。
山上・中腹には、大阪府・奈良県にある各テレビ局の京阪神と奈良県をカバーする送信所(生駒山テレビ・FM送信所)が別々に設置されている。
かつては企業の保養所や別荘地として多くの建物が設けられていたが、
現在はその多くが役目を終え廃墟となっている。
古くは役行者による鬼退治の伝説で知られ、
山腹には現世信仰で知られる宝山寺を中心として、
滝の修行場や祠など大小さまざまな宗教団体の施設が設けられ、
宗教法人として届けられていないものも多くその総数は把握されていない。
神社に関しては、
奈良県側の山麓に生駒山の神を祀る往馬坐伊古麻都比古神社(往馬大社)が、
大阪府側の山麓に「いしきりさん」で親しまれる石切劔箭神社や元春日とよばれる枚岡神社等がある。
西暦1941年(昭和16年)から西暦1972年(昭和47年)にかけては、
山頂付近に京都帝国大学付属生駒山天文台が設置され、
主に
太陽観測が行われていた。
近鉄奈良線新生駒トンネル、
近鉄けいはんな線生駒トンネル、
及び第二阪奈有料道路阪奈トンネルが当山を東西に貫いている。